流血の絆/野望篇
『流血の絆/野望篇』(りゅうけつのきずな/やぼうへん、Le Grand Pardon)は、1982年のフランスのクライム映画。ロジェ・アナン、リシャール・ベリ、ジェラール・ダルモン、ジャン=ルイ・トランティニャン出演。日本では劇場未公開だったが、次回作『流血の絆』の公開後その前日譚としてVHSが発売された。
流血の絆/野望篇 | |
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Le Grand Pardon | |
監督 | アレクサンドル・アルカディ |
脚本 |
アレクサンドル・アルカディ ダニエル・サンタモン |
製作 | アリエル・ゼトゥン |
製作総指揮 | ロベール・バンミュッサ |
出演者 |
ロジェ・アナン リシャール・ベリ ジェラール・ダルモン ジャン=ルイ・トランティニャン |
音楽 | セルジュ・フランクリン |
撮影 | ベルナール・ジツェルマン |
編集 | ジョエル・ヴァン・エフェンテール |
配給 | ゴーモン |
公開 |
1982年1月27日 劇場未公開 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
次作 | 流血の絆 |
ストーリー
編集生まれたばかりの孫の割礼式が終わり、パーティを開いていたマフィアのボス、レイモン・ベトゥーンは、パーティに来ていた医者のキャロルと知り合う。そんなときレイモンの昔なじみのラビが帰るといい、彼を説得するレイモンだったが、来たくて来たのではないと言い放ち帰ってしまう。フレディ・アンブロジが歌っているとき、警察がパーティを監視していることに気づいたレイモンと息子のモーリスたちは、普通のパーティを装うよう部下たちに命令する。レイモンは見張っていた警視に会いに行き、監視している目的を聞くと、警視は犯罪者たちがベトゥーン家に来ていることが理由だと答える。モーリスのいとこのローランドは、レイモンの部下であるペペ・アトランの娘、ヴィヴィアンヌと口げんかになるが、アレキサンダーと遊び緊張がほぐれる。そのとき、レイモンの知り合いのマニュエル・カレラスが家を訪ね、レイモンが彼のカジノを狙っていることについて脅してきた。しかしレイモンは逆に、カレラスが警察に売ったサクリスタンを脱走させたと彼に伝え、カレラスに引退を迫る。
翌日レイモンの前にサクリスタンが現れ、自分を助けた目的を尋ねられるが、レイモンは自由を楽しむようにとだけ答える。するとサクリスタンが、彼を侮辱する言葉を吐いたため、レイモンはサクリスタンに暴行を加えて、再度自由を楽しむように話す。その足でパスカルのビール工場を訪れたレイモンは、彼に自分と組むよう説得するが断られ、パスカルを恫喝し考え直すよう伝えて、ペペの店に向かう。そして会費を払っていない人物の店に行き、脅して金を払わせた後、再度パスカルを説得するが前と同じく拒まれる。一方のモーリスは、ローランドとけんかになりそうだったが、気を静めて彼を追い払う。
後日カレラスが殺害され、容疑者としてサクリスタンがあがった。その捜査で警視は、彼と関係が疑われるパスカルの工場を家宅捜索する。警視はまた、ベトゥーンと組むことが噂されているパスカルに、レイモンは情け容赦ないと忠告する。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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レイモン・ベトゥーン | ロジェ・アナン | 阪脩 |
モーリス・ベトゥーン | リシャール・ベリ | 江原正士 |
ローランド・ベトゥーン | ジェラール・ダルモン | 菅原正志 |
パスカル | ベルナール・ジロドー | 小野健一 |
警視 | ジャン=ルイ・トランティニャン | 立木文彦 |
ヴィヴィアンヌ・アトラン | クリオ・ゴールドスミス | |
キャロル | アニー・デュプレー | |
ジャッキー | ジャン=ピエール・バクリ | |
フレディ・アンブロジ | アルマン・メストラル | 長島雄一 |
サクリスタン | リシャール・ボーランジェ | 藤原啓治 |
アルバート | ジャン・ベンギーギ | 広瀬正志 |
ペペ・アトラン | ルシアン・ラヤーニ | 鈴木勝美 |
サミー | ジャン=クロード・ド・グロス | 梅津秀行 |
アレキサンダー | アレクサンドル・アジャ | |
マニュエル・カレラス | ロベール・オッセン | |
ボーリ | マレク・カテブ | 城山堅 |
スタッフ
編集- 監督:アレクサンドル・アルカディ
- 脚本:アレクサンドル・アルカディ、ダニエル・サンタモン
- 製作:アリエル・ゼトゥン
- 製作総指揮:ロベール・バンミュッサ
- 撮影監督:ベルナール・ジツェルマン
- プロダクションデザイナー:ジャック・ビュフノワール
- 編集:ジョエル・ヴァン・エフェンテール
- 衣裳デザイン:クリスチャン・ガスク
- 音楽:セルジュ・フランクリン