清水 崇(しみず たかし、1972年7月27日 - )は、日本の映画監督群馬県前橋市出身。 2018年より株式会社ブースタープロジェクトに所属。

しみず たかし
清水 崇
清水 崇
生年月日 (1972-07-27) 1972年7月27日(51歳)
出生地 日本の旗 日本群馬県前橋市
国籍 日本
民族 日本人
職業 映画監督
ジャンル 映画テレビドラマオリジナルビデオ
主な作品
呪怨』シリーズ
THE JUON/呪怨』シリーズ
犬鳴村』/『樹海村』/『牛首村
 
受賞
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭
金鴉賞(グランプリ)
2005年稀人
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略歴・人物 編集

  • 前橋市立若宮小学校前橋市立第四中学校を経て、群馬県立中央高等学校を卒業後、近畿大学文芸学部に入学するも中退[1]。大学在学中に脚本家の石堂淑朗に師事する[2]
  • 同郷の小栗康平監督の『眠る男』、テレビドラマVシネマなどにスタッフとして参加しながら、映画美学校にて学ぶ[2]。この学生時代に映像課題として撮影した『家庭訪問』という3分ほどの短編が、のちの『呪怨』の原型となる。卒業生製作として「はるのそら」(1998年)に撮影助手として参加する。
  • 卒業後、映画監督の黒沢清の薦めで、関西テレビのオムニバスホラー『学校の怪談G』での短編を演出する機会を与えられた。本人の弁によれば、短編2本とも助監督すら付けられず、スケジュール作成からキャスティング、監督料も全部込みでわずか5万円だったとのこと。
  • さらに映画美学校時代の講師だった脚本家の高橋洋の紹介で、一瀬隆重と出会い、ビデオ版『呪怨』『呪怨2』を製作。原題は『呪怨霊』だったが、清水の強い希望で『呪怨』に収まった。
  • 2001年、『富江 re-birth』で映画監督デビューを果たす。公開館の新宿ジョイシネマでは、富江役の酒井美紀、共演の遠藤久美子やブレイク前の妻夫木聡らと共に、初めて映画館の舞台挨拶に立った。
  • 2002年にはビデオ版『呪怨』を映画化してヒットする。翌年には『呪怨2』も映画化してヒット。2004年には自らの手で『呪怨』のハリウッドリメイク版『The Grudge』(邦題『THE JUON/呪怨』)を製作して、日本人監督の実写作品としては初めて全米興行成績No.1を獲得する。日本人監督としては初のハリウッドデビューを果たす。
  • 2006年には続編『The Grudge2』(邦題『呪怨 パンデミック』)も全米興行収入初登場1位を記録した。しかし日本では、全国ロードショー公開にもかかわらずトップ10にも入らないという散々な結果となった。
  • 2008年6月には『東京少女 桜庭ななみ』(BS-i)の第4話「小さな恋」において、初めて恋愛ドラマの監督を務めた。
  • 2009年には、オープニング・エンディングを手がけたオムニバス映画『非女子図鑑』が2009年5月に公開。同年10月、立体映画『戦慄迷宮3D』が公開。
  • 角野栄子の児童書『魔女の宅急便』の実写映画の監督を務め、2014年3月1日に全国ロードショー公開。興行成績初週3位となった。

人物 編集

  • 幼少期は児童文学を好んでおり、自ら物語を作るなどしていた[2]。小学4年生の時に映画『E.T.』を観て本格的に映画にのめり込むようになった[2]。怪談ものも子供の頃から好んでおり、中高生の頃に起きたホラー映画ブームによりホラー映画にはまった[2]
  • 子供の頃はいたずら好きで、「人をいかに驚かせるか」という趣向が後にホラー映画を監督する際にも活かされている[2]
  • ホラー漫画家の押切蓮介と親交がある。映画美学校の学生時代に撮った習作『家庭訪問』に出演してもらった藤貴子、2004年の劇場作品『稀人』で起用した宮下ともみなどは、以降の作品でも積極的にキャスティングしている。
  • ホラー映画を多く監督するせいか、ウェブ記事などで名前の「崇」はしばしば「祟(たたり)」と間違って記されている。

作品 編集

映画 編集

オリジナルビデオ 編集

  • 呪怨(1999年)
  • 呪怨2(1999年)
  • 伊藤潤二 恐怖collection 悪魔の理論(2000年)
    • 真霊ビデオV ほんとにあった怖い話〜恐怖心霊写真館
    • 真霊ビデオVI ほんとにあった怖い話〜恐怖タレント体験談
  • 怪談 こっちを見ないで…(2002年) - 『幽霊vs宇宙人』としてソフト化
  • 怪猫 轢き出し地獄(2003年) - 『幽霊vs宇宙人 VOL.2』としてソフト化

テレビドラマ 編集

ミュージックビデオ 編集

テレビアニメ 編集

  • 闇芝居(2014年、テレビ東京) - 第6話脚本・絵コンテ

監修・プロデュース 編集

著書 編集

  • 『寿恩〜俺、霊とか見えないんだけど…〜』(2004年、ぴあ

出演 編集

脚注 編集

  1. ^ 【聞きたい映画監督 清水崇×俳優 手島実優5▶︎】前橋のご当地映画「MEBUKU」 ホラーでなく、妄想膨らませて|前橋発、新しい風 「めぶく」街 。前橋の様々な話題を取り扱う前橋新聞-mebukuです。”. 前橋新聞-mebuku | 前橋発、新しい風 「めぶく」街 。前橋の様々な話題を取り扱います。. 2022年10月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 「インタビュー!!監督・清水崇が語る…」『宇宙船YEAR BOOK 2001』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、2001年4月30日、pp.81頁。雑誌コード:01844-04。 
  3. ^ “3Dドーム映像作品『9次元からきた男』”. https://www.miraikan.jst.go.jp/dometheater/9Dimensions.html 2017年4月3日閲覧。 
  4. ^ “清水崇監督による4DX専用映画「雨女」の新場面写真が公開!”. 映画.com. (2016年5月1日). http://eiga.com/news/20160501/2/ 2016年5月2日閲覧。 
  5. ^ “清水崇監督×日本最凶心霊スポット! 映画「犬鳴村」2020年公開決定”. 映画.com. (2018年12月16日). https://eiga.com/news/20181216/7/ 2018年12月17日閲覧。 
  6. ^ “『犬鳴村』の次は“富士の樹海”…清水崇監督『樹海村』がまもなくクランクイン!”. MOVIE WALKER PRESS. (2020年7月9日). https://moviewalker.jp/news/article/1003829/ 2020年7月10日閲覧。 
  7. ^ “実写「ホムンクルス」主演は綾野剛、監督は清水崇!劇場公開後にNetflixで配信”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年12月1日). https://natalie.mu/eiga/news/406864 2020年6月16日閲覧。 
  8. ^ Koki,主演ホラー「牛首村」は2月18日に公開、少女がたたずむポスター解禁”. 映画ナタリー. 2022年1月3日閲覧。
  9. ^ “西畑大吾主演ホラー「忌怪島」に山本美月、生駒里奈、當真あみ、平岡祐太ら出演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年2月21日). https://natalie.mu/eiga/news/513771 2023年5月25日閲覧。 
  10. ^ “GENERATIONSが本人役で主演、刺激的で衝撃的でぞっとするホラー映画「ミンナのウタ」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2023年6月15日). https://natalie.mu/music/news/528759 2023年6月28日閲覧。 

外部リンク 編集