2002年のイタリアグランプリ (ロードレース)

2002年のイタリアグランプリ は、ロードレース世界選手権2002年シーズン第5戦として、5月31日から6月2日までイタリアムジェロ・サーキットで開催された。

イタリアの旗   2002年のイタリアグランプリ
レース詳細
2002年のロードレース世界選手権 全16戦中第5戦
決勝日 2002年6月2日
開催地 ムジェロ・サーキット
開催コース 常設サーキット
5.245km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
イタリアの旗 バレンティーノ・ロッシ 日本の旗 宇川徹
1:51.258 1:52.601
表彰台
1. イタリアの旗 バレンティーノ・ロッシ
2. イタリアの旗 マックス・ビアッジ 3. 日本の旗 宇川徹


250 cc
ポールポジション ファステストラップ
イタリアの旗 フランコ・バッタイーニ スペインの旗 フォンシ・ニエト
1:54.344 1:54.812
表彰台
1. イタリアの旗 マルコ・メランドリ
2. イタリアの旗 ロベルト・ロカテリ 3. スペインの旗 フォンシ・ニエト
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
サンマリノの旗 マヌエル・ポジャーリ イタリアの旗 ルーチョ・チェッキネロ
1:59.369 1:59.184
表彰台
1. サンマリノの旗 マヌエル・ポジャーリ
2. 日本の旗 宇井陽一 3. スペインの旗 パブロ・ニエト


概要 編集

125ccクラスでは初日から重傷者が続出した。金曜日の予選セッションでは上田昇が転倒により骨盤と首を骨折、土曜日の予選ではマックス・サバターニが転倒時に右足を自分のマシンに巻き込まれて裂傷、両名とも長期欠場を強いられることとなった[1][2]。決勝レースでは、15台の大集団による苛烈なバトルを制したディフェンディングチャンピオンのマヌエル・ポジャーリがシーズン2勝目を挙げた。2位にはこのシーズン苦戦が続いていたデルビ宇井陽一が入り、シーズン初の表彰台に立った。ポイントランキングではポジャーリがアルノー・ヴァンサンを逆転し、1ポイント差でトップに立った[3]

250ccクラスでは、今回新作映画のプロモーションのためにスパイダーマンを模したヘルメット・ツナギ・マシンで臨んだ[4]マルコ・メランドリロベルト・ロカテリらを抑えて地元グランプリを制し、シーズン2勝目を挙げた。ポイントランキングではフォンシ・ニエトがトップを維持、メランドリは15ポイント差の2位に浮上した[5]

MotoGPクラスではバレンティーノ・ロッシマックス・ビアッジとのバトルを制し3連勝、自身にとって最高峰クラスでの地元グランプリ初制覇となるシーズン4勝目を挙げた。これでポイントラインキングトップのロッシと2位宇川徹との差は43ポイントに広がった[6]

MotoGPクラス決勝結果 編集

順位 ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   バレンティーノ・ロッシ ホンダ 23 43:40.837 1 25
2   マックス・ビアッジ ヤマハ 23 +2.404 2 20
3   宇川徹 ホンダ 23 +11.289 7 16
4   カルロス・チェカ ヤマハ 23 +11.408 3 13
5   アレックス・バロス ホンダ 23 +15.371 9 11
6   ロリス・カピロッシ ホンダ 23 +20.010 4 10
7   阿部典史 ヤマハ 23 +26.447 19 9
8   レジス・ラコーニ アプリリア 23 +30.333 5 8
9   オリビエ・ジャック ヤマハ 23 +30.428 6 7
10   原田哲也 ホンダ 23 +30.759 8 6
11   中野真矢 ヤマハ 23 +34.162 14 5
12   ジョン・ホプキンス ヤマハ 23 +37.715 13 4
13   ジャン=ミシェル・バイル ヤマハ 23 +1:17.803 17 3
14   ユルゲン・ファン・デン・グールベルク ホンダ 23 +1:19.800 15 2
Ret   ジェレミー・マクウィリアムス プロトン 棄権 12
Ret   セテ・ジベルナウ スズキ 棄権 18
Ret   青木宣篤 プロトン 棄権 11
Ret   加藤大治郎 ホンダ 棄権 16
Ret   ケニー・ロバーツJr. スズキ 棄権 10
Ret   ペレ・リバ ヤマハ 棄権 20

250ccクラス決勝結果 編集

順位 ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   マルコ・メランドリ アプリリア 21 40:42.759 5 25
2   ロベルト・ロカテリ アプリリア 21 +0.258 6 20
3   フォンシ・ニエト アプリリア 21 +0.720 4 16
4   トニ・エリアス アプリリア 21 +1.464 3 13
5   ランディ・ド・プニエ アプリリア 21 +1.718 8 11
6   フランコ・バッタイーニ アプリリア 21 +8.606 1 10
7   セバスチャン・ポルト ヤマハ 21 +11.864 2 9
8   ロベルト・ロルフォ ホンダ 21 +17.248 14 8
9   シャロル・ユージー ヤマハ 21 +28.481 7 7
10   ダビド・チェカ アプリリア 21 +28.490 9 6
11   エミリオ・アルサモラ ホンダ 21 +32.113 10 5
12   青木治親 ホンダ 21 +34.770 13 4
13   ヴァンサン・フィリップ アプリリア 21 +51.837 19 3
14   松戸直樹 ヤマハ 21 +51.912 12 2
15   ジェイソン・ビンセント ホンダ 21 +52.393 17 1
16   エクトル・ファウベル アプリリア 21 +57.112 20
17   ラウール・ハラ アプリリア 21 +57.198 16
18   レオン・ハスラム ホンダ 21 +57.737 21
Ret   アレックス・デボン アプリリア 棄権 15
Ret   デューク・ヘイドルフ アプリリア 棄権 22
Ret   ユーゴ・マルシャン アプリリア 棄権 23
Ret   ヤルノ・ヤンセン ホンダ 棄権 24
Ret   関口太郎 ヤマハ 棄権 11

125ccクラス決勝結果 編集

順位 ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   マヌエル・ポジャーリ ジレラ 20 40:20.019 1 25
2   宇井陽一 デルビ 20 +0.507 14 20
3   パブロ・ニエト アプリリア 20 +0.512 28 16
4   ダニ・ペドロサ ホンダ 20 +0.572 2 13
5   ジーノ・ボルソイ アプリリア 20 +0.675 6 11
6   ルーチョ・チェッキネロ アプリリア 20 +0.980 8 10
7   アレックス・デ・アンジェリス アプリリア 20 +2.071 3 9
8   スティーブ・イェンクナー アプリリア 20 +2.072 4 8
9   アルノー・ヴァンサン アプリリア 20 +2.209 5 7
10   アンドレア・バレリーニ ホンダ 20 +2.255 10 6
11   シモーネ・サンナ アプリリア 20 +2.432 9 5
12   アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 20 +4.047 12 4
13   東雅雄 ホンダ 20 +6.296 19 3
14   ジョエレ・ペリーノ アプリリア 20 +12.881 21 2
15   ステファノ・ペルジーニ イタルジェット 20 +36.125 13 1
16   ミッシェル・ファブリツィオ ジレラ 20 +40.230 18
17   Gaspare Caffiero ホンダ 20 +43.410 31
18   チャズ・デイビス アプリリア 20 +43.717 25
19   アレックス・バルドリーニ アプリリア 20 +1:02.878 36
20   ホルヘ・ロレンソ デルビ 20 +1:02.888 33
21   イムレ・トス ホンダ 20 +1:02.933 35
22   シモーネ・コルシ アプリリア 20 +1:34.919 34
Ret   ステファノ・ビアンコ アプリリア 棄権 23
Ret   ガボール・タルマクシ イタルジェット 棄権 20
Ret   ヤコブ・シュムルツ ホンダ 棄権 7
Ret   アンヘル・ロドリゲス アプリリア 棄権 26
Ret   マティア・アンジェローニ ジレラ 棄権 29
Ret   Marco Petrini アプリリア 棄権 27
Ret   エクトル・バルベラ アプリリア 棄権 32
Ret   ミカ・カリオ ホンダ 棄権 16
Ret   ミルコ・ジャンサンティ ホンダ 棄権 11
Ret   ホアン・オリベ ホンダ 棄権 24
Ret   ヤロスラフ・ユレス アプリリア 棄権 15

脚注 編集

参考文献 編集


前戦
2002年のフランスグランプリ
ロードレース世界選手権
2002年シーズン
次戦
2002年のカタルーニャグランプリ
前回開催
2001年のイタリアグランプリ
  イタリアグランプリ 次回開催
2003年のイタリアグランプリ