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田口町(たぐちちょう)は、愛知県北設楽郡にかつて存在した。現在の北設楽郡設楽町の中心市街地に該当する。

たぐちちょう
田口町
廃止日 1956年9月30日
廃止理由 新設合併
田口町、段嶺村、名倉村、振草村(神田地区) →設楽町
現在の自治体 設楽町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
北設楽郡
面積 39.34km2.
総人口

5,261

人口の時点=1,950年10月1日[1]
({{{人口の時点}}})
隣接自治体 北設楽郡段嶺村、名倉村、振草村、下津具村、上津具村
南設楽郡海老町
田口町役場
所在地 愛知県北設楽郡田口町大字田口字居立2
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田口町道路元標

歴史編集

  • 江戸時代、この地域は三河国設楽郡であり、天領、寺社領などであった。
  • 1878年明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法施行に伴い、設楽郡が南設楽郡と北設楽郡に分割される。北設楽郡役所を田口村に置く。
  • 1878年(明治11年) -
    • 中島村、西路村、東路村、田口町村が合併し、田口村となる。
    • 萩平村、塩津村、小代村、東田内村が合併し、清崎村となる。
    • 向林村、田枯村、永江沢村が合併し、八橋村となる。
    • 怒田輪村、柿平村、松野村が合併し、小松村となる。
  • 1889年(明治22年)10月1日 - 田口村、清崎村、八ツ橋村、小松村、長江村、和市村、荒尾村が合併し、田口村となる。
  • 1897年(明治30年)3月29日 - 段嶺村の一部(松戸)が田口村に編入される。
  • 1900年(明治33年)10月10日 - 町制施行し、田口町となる。
  • 1926年(大正12年)7月1日 - 田口町に置かれた北設楽郡役所廃止。
  • 1942年昭和17年)7月1日 - 県の出先機関の北設楽地方事務所を設置。
  • 1948年(昭和23年) - 田口町警察(自治体警察)が発足する。
  • 1951年(昭和26年) - 田口町警察廃止。北設楽地区警察署へ吸収。
  • 1955年(昭和30年)11月9日 - 北設楽地方事務所を廃し、愛知県田口事務所を置く。
  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 田口町、段嶺村名倉村振草村の一部が合併し、設楽町となる。

交通機関編集

教育編集

電気編集

田口町では、大正時代に田口電灯合名会社(たぐちでんとう)という電力会社によって電気の供給が開始された。

田口電灯は、田口周辺で電気の供給を行うべく1913年(大正2年)に設立された。同社は田口町大字田口に本社を置き、1917年(大正6年)3月田口町・名倉村と南設楽郡海老町(現・新城市)の2町1村を供給範囲として開業した。発電所は名倉村に大名倉川(豊川上流部)を利用する水力発電所を建設。発電所出力は当初30キロワットであった[2]

1919年(大正8年)9月、三河木材株式会社は電気部を設置して田口電灯の事業を継承した。三河木材時代、供給区域に段嶺村が追加されている。続いて1924年(大正13年)9月、新設された豊川電気株式会社(とよかわでんき)へと三河木材の電気事業は譲渡された。豊川電気は岡崎市岡崎電灯の系列で、豊橋電気社長の武田賢治が社長に就任。本社は豊橋市にあり、資本金は30万円であった。豊川電気時代には大野電気からの受電(受電電力8キロワット)を開始、大名倉発電所の出力も引き上げた[3]

昭和になって電力の国家管理が推進されると、小規模電気事業者の統合が推奨されるようになった。この流れを受けて豊川電気は1938年(昭和13年)12月、事業を中央電力に譲渡した。その中央電力も配電統制により4年後の1942年(昭和17年)に中部配電へ統合されている[4]。大名倉発電所は戦後中部電力が継承し、同社の手により1955年(昭和30年)5月に廃止された[5]が、実際には中部配電時代の1948年(昭和23年)9月に火災で全焼して以降放置されていた[6]

豊川電気の1937年末の企業データは以下の通り[7]

  • 事務所:東京市麹町区丸ノ内一丁目(現・東京都千代田区丸の内一丁目)
  • 代表者:高石辨治(社長)、従業者:14人
  • 資本金:30万円
  • 電灯取付数:3,274個、電力契約:16.0キロワット、電熱契約kW:11.0キロワット
  • 供給範囲
    • 北設楽郡田口町・名倉村・段嶺村
    • 南設楽郡海老町・鳳来寺村(一部)・長篠村(一部)
  • 発電所・受電地点
    • 大名倉発電所:北設楽郡名倉村所在。水力発電所、出力80キロワット
    • 受電地点:南設楽郡鳳来寺村(大野電気から8キロワット受電)

脚注編集

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  1. ^ 愛知県郡市町村勢要覧(愛知県総務部統計課 1951年10月刊行)
  2. ^ 芳賀信男『東三河地方電気事業沿革史』、2001年、p.186
    『設楽町誌』通史編、設楽町、2005年、p.696
  3. ^ 『東三河地方電気事業沿革史』、pp.186-187
    『設楽町誌』通史編、pp.697-698
  4. ^ 『東三河地方電気事業沿革史』、p.187,214
    『設楽町誌』通史編、p.698
  5. ^ 中部電力電気事業史編纂委員会(編)『中部地方電気事業史』下巻、中部電力、1995年、p.353
  6. ^ 『東三河地方電気事業沿革史』、p.188
  7. ^ 逓信省電気局(編)『電気事業要覧』第29回、電気協会、1938年、pp.51,756,882。NDLJP:1073650

関連項目編集