第10回ベルリン国際映画祭

第10回ベルリン国際映画祭は1960年6月24日から7月5日まで開催された。

概要 編集

1960年代はヌーヴェルヴァーグニュー・ジャーマン・シネマの動きが活発になっていった時代であり、1960年代のベルリン国際映画祭においてもその動きが認められた。

金熊賞はスペイン映画が選ばれたが、コンペティション部門には日本映画2作をはじめとして韓国、フィリピン、タイ、インドからの作品も上映され、アジア映画の存在を印象付けた。

受賞 編集

上映作品 編集

コンペティション部門 編集

長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名
原題
監督 製作国
勝手にしやがれ
À bout de souffle
ジャン=リュック・ゴダール   フランス
Biyaya ng lupa
(Blessings of the Land)
マヌエル・シロス   フィリピン
シンデレラ
Cinderella
クライド・ジェロニミ
ウィルフレッド・ジャクソン
ハミルトン・ラスク
  アメリカ合衆国
Das Glas Wasser
(A Glass of Water)
ヘルムート・コイトナー   西ドイツ
Doaa al-Karawan
(The Curlew's Cry)
ヘンリー・バラカート   エジプト
ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯
El Lazarillo de Tormes
セサール・フェルナンデス・アルダヴィン   スペイン
Eroica
(Our Last Spring)
マイケル・カコヤニス   ギリシャ
Fin de fiesta
(The Party Is Over)
レオポルド・トーレ・ニルソン   アルゼンチン
구름은 흘러가도 (Gureumeun heulleogado)
(Even the Clouds Are Drifting)
ユ・ヒョンモク   韓国
Il Mattatore ディーノ・リージ   イタリア  フランス
風の遺産
Inherit the Wind
スタンリー・クレイマー   アメリカ合衆国
女経 増村保造
吉村公三郎
市川崑
  日本
Kaks' tavallista Lahtista ヴィレ・サルミネン   フィンランド
Kirmes
(The Fair)
ヴォルフガング・シュタウテ   西ドイツ  フランス
Les Jeux de l'amour
(The Love Game)
フィリップ・ド・ブロカ   フランス
My Slave Ubol Yugala   タイ
Nai Kiran S・M・アガ   パキスタン
にあんちゃん 今村昌平   日本
スリ
Pickpocket
ロベール・ブレッソン   フランス
Puberun プラバット・ムケルジー   インド
全艦船を撃沈せよ
Sotto dieci bandiere
ドゥイリオ・コレッティ   イタリア  アメリカ合衆国
Sängkammartjuven Göran Gentele   スウェーデン
The Angry Silence ガイ・グリーン   イギリス
Tro, håb og trolddom
(Faith, Hope and Witchcraft)
エィック・バーリン   デンマーク
Venner
(Struggle for Eagle Peak)
タンクレット・イプセン[1]   ノルウェー
荒れ狂う河
Wild RIver
エリア・カザン   アメリカ合衆国

審査員 編集

外部リンク 編集