筑前簑島駅

かつて日本の福岡県福岡市博多区にあった日本国有鉄道の鉄道駅

筑前簑島駅(ちくぜんみのしまえき)は、かつて福岡県福岡市博多区美野島3丁目にあった日本国有鉄道筑肥線廃駅である。福岡市地下鉄1号線との直通運転開始に伴う博多駅 - 姪浜駅間の廃止により廃駅となった。

筑前簑島駅
駅舎(1983年3月)
ちくぜんみのしま
Chikuzen-Minoshima
博多 (1.6 km)
(1.1 km) 筑前高宮
地図
所在地 福岡市博多区美野島3丁目
北緯33度34分33.5秒 東経130度25分13.5秒 / 北緯33.575972度 東経130.420417度 / 33.575972; 130.420417
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 筑肥線
キロ程 1.6 km(博多起点)
電報略号 チミ←ミノ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1929年昭和4年)7月20日[1]
廃止年月日 1983年(昭和58年)3月22日[1]
備考 福 福岡市内
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歴史 編集

駅構造 編集

単式ホーム1面1線の地上駅であった。小規模な構造ではあったが、駅付近に九州松下電器(現:パナソニック コネクト)本社などの事業所があり通勤客の利用が多く、駅員が配置されていた。

駅周辺 編集

駅の西側を那珂川が流れ、那珂川橋梁が架けられていた。駅のすぐ東側で国道385号と交差しており、国道が線路上をまたぎこす立体交差となっていた。

周辺施設 編集

隣の駅 編集

日本国有鉄道
筑肥線
博多駅 - 筑前簑島駅 - 筑前高宮駅

現状 編集

駅跡は舗装されて空き地となっているほか、駅東側のパナソニック敷地の北側にあたる旧線路は、遊歩道になっている。駅のすぐ東側(博多寄り)の遊歩道脇に、駅を模したホームと駅名板が設置されている。ただし、ホーム部分は一部を残したという説と、廃駅後に再設置されたという説もある[2]

ホームをまたいでいた国道のオーバーパスは、歩道への階段の一部を取り外した[2]上で、現在も使用されている(歩行者は国道沿いの生活道路を通行可能)。橋桁には、ディーゼル機関車煤煙の跡が黒い帯となって残っている[2]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、722頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c d 美野島陸橋下の黒い汚れの正体とは”. 三好不動産 (2020年5月26日). 2023年3月21日閲覧。

関連項目 編集