舞洲
舞洲(まいしま)は、大阪府大阪市此花区にある人工島。面積は約220ヘクタール[1]。
舞洲 | |
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舞洲全景(大阪府咲洲庁舎より撮影) | |
所在地 | 日本(大阪府) |
所在海域 | 大阪港(大阪湾) |
プロジェクト 地形 |
新都心の開発を目指して、1988年に策定された「テクノポート大阪」[2]計画の対象となった人工島3地区の一つ。大阪北港の一画を占め、レジャー施設や物流拠点などが誘致されている。
地理
編集大阪市西部の大阪港北港に位置する人工島。行政上は此花区に属し、北港緑地と北港白津の2つの町名が設定されている。島は3つの道路橋で島外と接続しており、北の常吉大橋で常吉と、東の此花大橋で北港(町名)と、南の夢舞大橋で夢洲と結ばれている。
舞洲は東側が物流・環境ゾーン、西側がスポーツ・レクリエーションゾーンと位置づけられている。
歴史
編集1972年7月、廃棄物処理・埋立場として此花区地先水面を埋め立て、埠頭用地、公園緑地、護岸等公共用地の造成を行う事業が認可決定された。現在「舞洲」の愛称で呼ばれている埋立地の名称は「北港北地区」。1987年、「北港北地区」では廃棄物の受け入れを完了した。
大阪市制100年記念事業(1989年が市制100周年に当たる)として1983年に検討が始まった臨海部の開発構想は「テクノポート大阪」[2]構想として策定された。この構想において、北港北地区には文化リクリエーション施設などを開発、従業人口1万人、昼間人口2万2千人の規模を2010年度に達成する計画であった[3]。
1991年、「舞洲」という愛称が、一般公募により定められた(咲洲・夢洲も同時命名である)。
舞洲をスポーツ施設を集積した「スポーツアイランド」とする構想は1990年よりあり、人工スキー場やゴルフ場を設ける案もあったという[4]。1997年の第52回国民体育大会に向けての施設整備がすすめられ、舞洲ベースボールスタジアム(軟式野球)、舞洲アリーナ(バスケットボール)、舞洲球技場(ホッケー)が試合会場となった[5]。
1990年代末より進められた、2008年の夏季オリンピック招致構想(大阪オリンピック構想)では、舞洲がメイン会場とされた。しかし2001年のIOC総会で開催地は北京と決定し、落選した(2008年夏季オリンピックの開催地選考)[6]。
オリンピック誘致失敗後は未開発地の活用が課題とされる。プロサッカークラブのセレッソ大阪が練習場を設けたのを皮切りとして、プロ野球球団オリックス・バファローズが練習拠点・2軍本拠地を設置、プロバスケットボールチームの大阪エヴェッサが本拠地とする[7]も、鉄道が存在しないという致命的なアクセスの悪さが相まって、市民からの絶大な人気を得るには至っていない。
施設
編集- 北港白津一丁目
- 大阪広域環境施設組合舞洲工場
- 2001年4月建設の清掃工場。2015年4月1日に大阪市環境局から大阪市・八尾市・松原市環境施設組合(現大阪広域環境施設組合)に移管された。
- 7階建て、延べ床面積5万7000m2、煙突の高さは120m。オーストリア人建築家・フンデルトヴァッサーによる独特なデザイン。
- 舞洲4ロジスティクスセンター(センコー舞洲PDセンター)
- プロロジスパーク大阪2
- 大阪北港食品流通センター
- 青果センター
- 北港白津二丁目
- アミティ舞洲(大阪市舞洲障がい者スポーツセンター)
- 自立支援センター舞洲
- 舞洲スラッジセンター - 大阪市建設局下水道河川部が管轄する下水汚泥処理施設。2004年竣工。施設外観は環境局舞洲工場と同じくフンデルトヴァッサーがデザインした。
- 中間貯蔵・環境安全事業大阪PCB処理事業所
- SGリアルティ舞洲 - 当初「プロロジスパーク大阪III」として計画されるも建設されず
- 北港緑地一丁目
- 日水物流
- DPL大阪舞洲
- 北港緑地二丁目
- GLP 舞洲 I(アスクル 大阪DMC)
- プロロジスパーク舞洲3
- まいしまマルシェ(舞洲マルシェ) - 大阪此花区の舞洲にある各スポーツ・レジャーエリアの玄関口!あらゆるお店が並ぶ、屋外型複合施設(人と物と未来の玄関口)「まいしまマルシェ(舞洲マルシェ)」が誕生しました。
- 舞洲スポーツアイランド - 舞洲のうち、大部分はスポーツ公園で、野外活動施設や舞洲ベースボールスタジアム、府民共済SUPERアリーナがある。
- 舞洲軽飛行場(現在は廃止) 現在は前述の舞洲スポーツアイランド空の広場となっている。
- 大阪まいしまシーサイドパーク(2013年に「大阪舞洲ゆり園」としてオープンしたが、2018年の台風21号で壊滅的な被害を受け閉園。2019年に100万株のネモフィラを鑑賞できる新たな施設として開設された。)[8]
- ドッグウォーキング - 大阪市内最大級のドッグラン。貸切もでき、いぬの幼稚園、ドッグカフェ、デイキャンプ、一時預かりも併設され大阪・舞洲の自然豊かな環境で贅沢な時間を過ごせる。
- ISK大阪舞洲(旧:舞洲インフィニティサーキット)- 本格なサーキットを体験できる。
- 大阪市港湾局 舞洲緑地管理事務所
- 舞洲陶芸館
- ホテル・ロッジ舞洲 - 大阪市内から車で20分。四季の自然と静寂に包まれた約1万坪の庭の中で、別館ネストやログハウスでのご宿泊、BBQ施設やレストラン、ウェディングから企業研修、教育旅行など多彩なホテル。
- 舞洲ヘリポート
- (廃業)阪急航空
- 小川航空
- 阪急舞洲スクール(阪急百貨店の研修施設。2006年春に開設)
- 佐川グローバルロジスティクス株式会社 舞洲SRC
- アスクル株式会社 大阪DMC
かつて存在した施設
編集交通機関
編集周辺地区
編集脚注
編集- ^ “舞洲地区のまちづくり”. 大阪市. 2020年4月10日閲覧。
- ^ a b “咲洲・夢洲地区のまちづくりについて” (PDF). 大阪市. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “都市開発 甘い予測で頓挫 大阪港 街づくりの夢(3)”. 日本経済新聞. (2016年11月17日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “売り出せ、スポーツの島 大阪港 街づくりの夢(4)”. 日本経済新聞. (2016年11月18日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “此花区の舞洲について知りたい。”. レファレンス協同データベース. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “幻の湾岸万博 構想再び 大阪港 街づくりの夢(1)”. 日本経済新聞. (2016年11月15日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “舞洲プロジェクトとは”. 舞洲 PROJECT. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “ネモフィラ祭り”. 大阪まいしまシーサイドパーク. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “大阪・舞洲の倉庫火災、19歳男を放火容疑で逮捕”. LOGI-BIZ online (2022年1月15日). 2024年1月11日閲覧。
- ^ “JリートのGLP、大阪・舞洲で火災発生の物流施設解体後跡地に再開発を検討”. LOGI-BIZ online (2022年4月13日). 2024年1月11日閲覧。
- ^ 2022年2月期(第20期)決算説明資料 GLP投資法人 2022年4月13日
- ^ 2022年8月期(第21期)決算説明資料 GLP投資法人 2022年11月16日
- ^ 2023年2月期(第22期)決算説明資料 GLP投資法人 2023年4月14日
- ^ “大阪「カジノと万博の島」に鉄道は延びるか”. 東洋経済 ON LINE. (2018年6月16日) 2020年4月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯34度39分51.2秒 東経135度23分42.5秒 / 北緯34.664222度 東経135.395139度