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概要 編集

東京都出身。都立富士高校卒。上智大学文学部新聞学科卒業後、アメリカ合衆国ミズーリ大学コロンビア校大学院に留学。1987年には中京女子大学(現・至学館大学)の客員教授に就任する。1994年、上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。

ジャーナリスト活動のほか、各種社会団体の委員、アサヒビールニッポン放送等企業の社外取締役や日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長、NTTドコモ日興コーディアル証券経営アドバイザー[1]などとして活躍。

受賞歴 編集

2001年 経済界大賞「フラワー賞」を受賞。

経歴 編集

アメリカ留学から帰国後、フォトジャーナリストとしての活動を開始。 1979年からNHK総合テレビの報道、スポーツニュース番組でキャスターに就任。主な番組は、小林和男と共にキャスターを務めた「海外ウィークリー」、「スポーツとニュース」、「サンデースポーツスペシャル」等。1993年から1997年にはテレビ東京・「ワールドビジネスサテライト」の2代目キャスターを担当した。 2002年三洋電機の社外取締役に就任。会長就任[2][3][4][5][6]直後、「Think GAIA」という環境コーポレートビジョンを掲げ、三洋電機の主要ビジネスの改革に着手、コンシューマー向けでは現在主力商品となっているeneloopブランドやAQUAなどを当時強力に推進した[注釈 1]。しかし就任2年目の2007年度連結決算は純利益マイナス500億円の見込みとなる[10]。2007年2月経営改革半ばの不振の中、2004年度決算の不適切処理が指摘され、第三者委員会の早期設置を主張するも、主要株主の金融機関から強い反対を受け、経営の意見対立が激化。2007年3月19日三洋電機代表取締役会長を辞任する [11]

地球環境問題解決を三洋電機という一企業を通じてというのではなく、幅広いステークホルダー(企業、市民、政府、NPO)によびかけ、より大きな貢献を実現するため「GAIA INITIATIVE(ガイア・イニシアティブ)」というNPOを2007年に立上げ、活動を始める。さらに、地球のためになにか一つできることをしようという「+1運動」を提唱し、より多くの人達が参加する活動を推進している。

2008年5月には、国連IPCC議長であり、2007年度ノーベル平和賞受賞者であるパチャウリを取材した[12]ことから、同氏が代表を務めるインドTeriとガイアイニシアティブとの活動協力が端緒につく。

社会的活動編集

著書編集

単著
  • 「アジア大会で思ったこと」『知識』第61号、彩文社 (編)、1987年1月、 120-127頁、 ISSN 0388-5941
  • 『私たち「地球人」』集英社、1992年。ISBN 978-4087801637
  • 『ガンバレ、自分!―もっと自分を持って生きてみよう』三笠書房、1996年。ISBN 978-4837916512
  • 「「日興リサーチセンター」理事長に就任する「私の真意」」『経済界』第36巻第9号、2001年5月、 154-155頁、 NAID 40000847270
  • 『心をつなぐ生き方』サンマーク出版、2004年。ISBN 978-4763194916
  • 『手ごたえのある女 (わたし) の人生が始まる本―“夢中になれる何か”がある女(ひと)はラッキーです!』三笠書房〈知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ〉、2005年。ISBN 978-4837974970
共著
  • 野中ともよ (他)「日本の新聞にみるアジア報道 (計量分析)」『総合ジャーナリズム研究 / 総合ジャーナリズム研究所 (編)』第16巻第4号、東京社、東京、1979年10月、 70-77頁。
  • 中村徹「ワールド・ネットワーク —国際協力の日--世界を結ぶ運輸経済協力〈特集〉」『トランスポート』第38巻第10号、運輸振興協会、1988年10月、 12-16頁、 ISSN 1342-520XNAID 40002755590
  • 加瀬文惠、佐藤正忠「KEIZAIKAI SPECIAL TALK 加瀬文惠 (なつめ、加瀬グループオーナー) VS. 野中ともよ (ジャーナリスト) -- さあ、いい男を語りましょう」『経済界』第37巻第9号、2002年5月、 146-149頁、 NAID 40000847697
  • 佐藤尊徳「表紙の人インタビュー:野中ともよ(三洋電機会長) 私は社員の《変わらなければ》という気持ちをまとめるコンダクターです」『経済界』第41巻第9号、2006年5月、 46-51頁、 NAID 40007196594
  • パチャウリ, ラジェンドラ、佐藤尊徳「特別対談 野中ともよ (ガイア・イニシアティブ代表) vs.ラジェンドラ・パチャウリ (IPCC議長、TERI所長) :持続可能な社会を実現するために、今できること」『経済界』第43巻第14号、2008年7月、 19-22頁、 NAID 40016114246
  • 鈴木達郎 (共著)『8歳からのお給料袋』幻冬舎、2010年。ISBN 978-4344018792
  • 「第7章 時代が変わる時には『アホ力』が必要です」『原発、いのち、日本人』集英社〈集英社新書〉、2013年。NCID BB11351733 NPOガイア・イニシアティブ代表名義
  • 「未来の東京、あなたならどうする?」『創発する都市東京 : カルチュラル・ハブがつくる東京の未来』都市出版、2017年。NCID BB23542364

翻訳編集

  • リヴ・ウルマン『チェンジング:リブ・ウルマン自伝』徳間書店、1990年。ISBN 978-4195544211
  • ロバート・ブライ『アイアン・ジョンの魂』集英社、1996年。ISBN 978-4087732481[21]
  • ドリス・ドラッカー『あなたにめぐり逢うまで ドラッカー博士を支えた妻の物語』清流出版、1997年。ISBN 978-4916028358
  • エバン・インバー=ブラック『ひとりでは重すぎる「秘密」 大切な人を傷つけない打ち明け方』講談社、1999年。ISBN 978-4062097505
  • ロバート・ブライ『グリム童話の正しい読み方 「鉄のハンス」が教える生き方の処方箋』〈集英社文庫〉、1999年。ISBN 978-4087603620
  • ケイト・ホワイト『「したたかな女」でいいじゃない! 女性が最高の人生を手に入れるための9つの秘訣』野中 (監訳) ; 露久保由美子 (訳) ; PHPエディターズ・グループ (編)、2001年。ISBN 978-4569617718

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 具体的に展開したブランドビジョンとは製品開発の3つの領域を対象にして「地球環境問題へのチャレンジ」「クリーンエネルギーの創出」「地球と共生する生活の提案」 を掲げる[7]。これらのコンセプトにより組織を変革し、デザインの開発に反映すると長寿命の乾電池や充電池という製品化に結実、空気清浄のできる掃除機「エアシス」[8]や充電池「エネループ」が売り出され業績回復に貢献する。2010年4月に同社が子会社化するまで、この方針が続けられた[9]
  2. ^ POINT GREEN は、鴨下一郎元環境大臣が2002年からすすめるエンターテインメントや文化の発信力を活用して「多くの人々に環境意識を発生させる」ための活動。

出典 編集

  1. ^ 経済界 2001, pp. 154-155.
  2. ^ 「時流超流 News&Trends 深層 井植敏・三洋電機会長が仰天人事を激白 野中CEO、任期は最長4年」『日経ビジネス』第1288号、日経BP社、2005年4月、 10-12頁、 ISSN 0029-0491NAID 140000072842
  3. ^ 「三洋電機会長兼CEO内定 野中ともよサンの「華麗なる経歴」と「働く女たちの視線」」『サンデー毎日』第84巻第22号、毎日新聞社、2005年5月、 158-161頁、 ISSN 0039-5234NAID 40006691115
  4. ^ 「現代を生きる刮目の経営者 三洋電機会長兼CEO/野中ともよ 「触媒の役割」果たして危機を救えるか」『政経人』第52巻第7号、政経社、2005年7月、 122-126頁、 NAID 40006786997
  5. ^ 野中ともよ、井植敏雅「両トップ直撃インタビュー 経営のプロによる事業再編では井植商店のブランドは生きない (特集 漂流する世襲経営 三洋電機 大リストラ計画の誤謬)」『週刊ダイヤモンド』第93巻第31号、ダイヤモンド社、2005年8月、 94-96頁、 NAID 40006778437
  6. ^ 野中ともよ「新トップインタビュー インタビュー 三洋電機会長兼CEO 野中ともよ 三洋電機の社員と技術に惚れ込んで、この重責を引き受けました」『財界』第53巻第17号、財界研究所、2005年8月、 50-53頁、 NAID 40006775375
  7. ^ 野中ともよ「BIG INTERVIEW 野中ともよ 三洋電機会長 地球のことを考えればマーケットは世界--ものづくり企業の新たな挑戦」『イグザミナ』第231号、イグザミナ、2006年12月、 28-33頁、 NAID 40015178370
  8. ^ 大河原 克行. “そこが知りたい家電の新技術/三洋電機「airsis(エアシス)」~ウイルスまで取れる新機軸のサイクロン式掃除機”. 家電watch. インプレス. 2019年3月19日閲覧。
  9. ^ 菅野洋介「製品デザイン開発に関わる組織マネジメント : 日本の総合家電メーカーの事例研究」『現代経営経済研究 : Toyo Gakuen University business and economic review』第3巻第2号、東洋学園大学、2013年7月、 23-53頁、 ISSN 1349-2004NAID 110009838229
  10. ^ 「野中ともよ会長--三洋電機500億円赤字転落「肩書きコレクターの大罪」 (ワイド この冬"さむ〜い"人々)」『週刊ポスト』第38巻第51号、小学館、2006年12月、 48-49頁、 NAID 40015148330
  11. ^ 和泉貴志「野中ともよ会長、井植敏雅社長辞任! 果たして三洋電機は存続できるのか」『経済界』第42巻第8号、経済界、2007年4月、 52-53頁、 NAID 40015317867
  12. ^ 経済界 2008, pp. 19-22.
  13. ^ JFMAフォーラム/プロフィール—NPO法人ガイア・イニシアティブ代表 野中ともよ”. 社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会. 2019年3月19日閲覧。
  14. ^ 第1期中央教育審議会大学分科会委員/臨時委員・野中ともよ(ジャーナリスト)※役職は平成15年1月”. 文部科学省 (2003年1月). 2019年3月19日閲覧。
  15. ^ 中教審 2005.
  16. ^ 中央教育審議会委員名簿/平成17年2月1日発令/委員・野中ともよ(三洋電機株式会社代表取締役会長)”. 文部科学省 (2004年1月5日). 2019年3月19日閲覧。
  17. ^ 内外のトップを招いて—第1回産総研運営諮問会議を開催/運営諮問会議委員出席者. (2002-07). p. 18-22. https://www.aist.go.jp/Portals/0/resource_images/aist_j/aistinfo/aist_today/vol02_07/vol02_07_p18_22.pdf 2019年3月19日閲覧。. 
  18. ^ 野中ともよ、宇城 憲治「巻頭対談 NPO法人ガイア・イニシアティブ代表 野中ともよ、UK実践塾代表 宇城憲治 —地球といのちを守るために :人間の可能性を開花させ未来を創る」『道』第185号、どう出版、2015年、 4-21頁、 NAID 40020559776
  19. ^ 「News&Forecast/主役脇役:金融知力普及協会 (NPO) 三洋電機を獲得した野中代表の「顔」」『東洋経済新報』7 (平12-27)、2002年2月16日。“今年1月に発足した特定非営利活動法人 (NPO)、金融知力普及協会 (以下、知力協会) の出足が好調だ。三洋電機が、同協会の法人会員第1号となることが確実となった。  2月1日、知力協会の野中ともよ代表”
  20. ^ Lechter, Sharon、野中, ともよ「対談 お金の知識を広めるために--シャロン・レクター(公認会計士 キャッシュフロー・テクノロジー社社長)・野中ともよ (ジャーナリスト 金融知力普及協会代表)」『ちくま』第375号、筑摩書房、2002年6月、 4-9頁、 ISSN 0914-9163NAID 40002354436
  21. ^ 野中ともよ (1997-08). “今月のひと ロバート・ブライ”. すばる (集英社) 19 (8): 184-187. ISSN 0387-6381. NAID 40004284452. 

関連項目編集

外部リンク編集