雷山

日本の福岡県と佐賀県に跨る、脊振山地の山

雷山(らいざん)は、福岡県糸島市佐賀県佐賀市との境にある標高954.5m[1]

雷山
北側から望む
標高 954.5 m
所在地 日本の旗 日本
福岡県糸島市佐賀県佐賀市
位置 北緯33度28分43秒 東経130度13分24秒 / 北緯33.47861度 東経130.22333度 / 33.47861; 130.22333座標: 北緯33度28分43秒 東経130度13分24秒 / 北緯33.47861度 東経130.22333度 / 33.47861; 130.22333
山系 筑紫山地脊振山地
雷山の位置(日本内)
雷山
雷山 (日本)
雷山の位置(福岡県内)
雷山
雷山 (福岡県)
雷山の位置(佐賀県内)
雷山
雷山 (佐賀県)
プロジェクト 山
テンプレートを表示

概要 編集

脊振山系に属し、同山系北部の分水嶺を成す[2]。山頂は福岡県側に位置する。頂上の下に広がる草原を「層々岐野(そそぎの)」と呼び、神功皇后の伝説が伝えられている場所という。この野原の名に因んで「雷山」は「層々岐岳(そそぎだけ)」の別名を持つ。頂上には雷神社の上宮(石祠、三つ)がある。

北側の斜面は急崖を成す。山頂からは、北方の福岡市街や玄界灘が一望できる[2]

花崗岩質の脊振山地の中では珍しく、蛇紋岩や緑簾石英角閃石片岩などの変成岩が分布する[2]

古来、山全体が雷神の鎮座する霊山と考えられ、故に「雷山」の名を持つという。

また、『万葉集』に「対馬の嶺は 下雲あらなふ 可牟の嶺に たなびく雲を 見つつ偲はも」という句があるが、この句の「可牟の嶺(かむのみね)」は「神の嶺」で雷山に比定する説がある[2]

地元では「雷山に雲がかかると雨になる」という。雷山千如寺大悲王院(雷山観音)、雷山神籠石、不動滝(清賀の滝)が観光名所。

交通 編集

  • JR筑前前原駅から雷山観音前行バスで約30分、そこから山頂まで徒歩で約4km。

脚注 編集

  1. ^ 土地条件調査解説書「糸島地区」”. 国土地理院. 2022年9月2日閲覧。
  2. ^ a b c d 『佐賀県大百科事典』p.837「雷山」

関連項目 編集