2002年のマレーシアグランプリ (ロードレース)

2002年のマレーシアグランプリは、ロードレース世界選手権2002年シーズン第14戦として、10月11日から13日までマレーシアセパン・インターナショナル・サーキットで開催された。

マレーシアの旗   2002年のマレーシアグランプリ
レース詳細
2002年のロードレース世界選手権 全16戦中第14戦
決勝日 2002年10月13日
開催地 セパン・インターナショナル・サーキット
開催コース 常設サーキット
5.543km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
ブラジルの旗 アレックス・バロス イタリアの旗 マックス・ビアッジ
2:04.487 2:04.925
表彰台
1. イタリアの旗 マックス・ビアッジ
2. イタリアの旗 バレンティーノ・ロッシ 3. ブラジルの旗 アレックス・バロス


250 cc
ポールポジション ファステストラップ
スペインの旗 フォンシ・ニエト スペインの旗 フォンシ・ニエト
2:08.067 2:08.858
表彰台
1. スペインの旗 フォンシ・ニエト
2. スペインの旗 トニ・エリアス 3. イタリアの旗 ロベルト・ロルフォ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
フランスの旗 アルノー・ヴァンサン イタリアの旗 ルーチョ・チェッキネロ
2:13.563 2:13.919
表彰台
1. フランスの旗 アルノー・ヴァンサン
2. イタリアの旗 ルーチョ・チェッキネロ 3. スペインの旗 ダニ・ペドロサ


概要

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125ccクラス決勝ではリザルトに混乱が起こった。アルノー・ヴァンサンが19周のレースを制覇、続いてダニ・ペドロサがファイナルラップにルーチョ・チェッキネロをオーバーテイクして2位でフィニッシュ、マヌエル・ポジャーリは4位を走行中のファイナルラップに転倒を喫して9位に沈んだ[1]。ところがレースオフィシャルが誤ってヴァンサンのゴール前にチェッカーフラッグを振っていたことが判明、規定により19周目は無効となり、18周目終了時点の順位が最終結果となった。これによりヴァンサンの勝利こそ変わりなかったものの、ポジャーリは4位に順位を戻し、ペドロサは3位に落ちることとなった。ポイントランキングでは、トップのヴァンサンと2番手ポジャーリの差が20ポイント、3番手ペドロサとの差は33ポイントに広がった[2]

今回マルコ・メランドリのタイトル獲得が掛かっていた250ccクラスでは、ランキング2位のフォンシ・ニエトがチームメイトのトニ・エリアスを従えてレースをリード、シーズン4勝目を挙げた。一方メランドリは1周目にマシントラブルが発生しリタイヤとなったため、フォンシとのポイント差は一気に詰まって27となり、チャンピオン決定は次戦以降に持ち越された[3]

MotoGPクラスでは、マックス・ビアッジRC211V勢とのトップ争いを制してシーズン2勝目を挙げた。今回よりYZR-M1を与えられた中野真矢ゴロワーズ・ヤマハ・テック3)は、カルロス・チェカとのバトルを制して6位フィニッシュとなった[4]

MotoGPクラス決勝結果

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順位 ライダー マニュファクチャラー タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   マックス・ビアッジ ヤマハ 44:01.592 2 25
2   バレンティーノ・ロッシ ホンダ +0.542 8 20
3   アレックス・バロス ホンダ +1.572 1 16
4   宇川徹 ホンダ +2.238 6 13
5   加藤大治郎 ホンダ +8.475 3 11
6   中野真矢 ヤマハ +23.000 16 10
7   カルロス・チェカ ヤマハ +24.360 5 9
8   ケニー・ロバーツJr. スズキ +24.709 12 8
9   ロリス・カピロッシ ホンダ +27.669 4 7
10   阿部典史 ヤマハ +41.811 11 6
11   梁明 スズキ +42.603 18 5
12   ジェレミー・マクウィリアムス プロトン +45.761 7 4
13   ユルゲン・ファン・デン・グールベルク ホンダ +48.316 10 3
14   セテ・ジベルナウ スズキ +1:01.270 15 2
15   ギャリー・マッコイ ヤマハ +1:13.096 9 1
16   ホセ・ルイス・カルドソ ヤマハ +1:15.503 21
17   レジス・ラコーニ アプリリア +1:21.513 20
18   ジョン・ホプキンス ヤマハ +1:42.684 19
19   アンドリュー・ピット カワサキ +1:48.156 22
Ret   青木宣篤 プロトン 棄権 13
Ret   原田哲也 ホンダ 棄権 14
Ret   オリビエ・ジャック ヤマハ 棄権 17

250ccクラス決勝結果

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順位 ライダー マニュファクチャラー タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   フォンシ・ニエト アプリリア 43:28.624 1 25
2   トニ・エリアス アプリリア +0.412 3 20
3   ロベルト・ロルフォ ホンダ +2.947 6 16
4   セバスチャン・ポルト ヤマハ +7.910 8 13
5   フランコ・バッタイーニ アプリリア +8.581 5 11
6   ランディ・ド・プニエ アプリリア +8.706 7 10
7   松戸直樹 ヤマハ +19.155 14 9
8   エミリオ・アルサモラ ホンダ +22.459 13 8
9   シャロル・ユージー ヤマハ +22.694 12 7
10   ダビド・チェカ アプリリア +29.350 11 6
11   ケーシー・ストーナー アプリリア +36.502 10 5
12   青木治親 ホンダ +40.016 15 4
13   ロベルト・ロカテリ アプリリア +46.558 4 3
14   ジェイソン・ビンセント ホンダ +49.793 18 2
15   ヤロスラフ・ユレス ヤマハ +57.200 21 1
16   ヤコブ・シュムルツ ホンダ +1:02.918 23
17   レオン・ハスラム ホンダ +1:02.950 20
18   デューク・ヘイドルフ アプリリア +1:03.369 16
19   ユーゴ・マルシャン アプリリア +1:13.145 17
Ret   エルワン・ナイゴン ホンダ 棄権 22
Ret   エクトル・ファウベル アプリリア 棄権 19
Ret   アレックス・デボン アプリリア 棄権 9
Ret   ラウール・ハラ アプリリア 棄権 24
Ret   マルコ・メランドリ アプリリア 棄権 2

125ccクラス決勝結果

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順位 ライダー マニュファクチャラー タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1   アルノー・ヴァンサン アプリリア 40:32.656 1 25
2   ルーチョ・チェッキネロ アプリリア +0.278 7 20
3   ダニ・ペドロサ ホンダ +0.345 3 16
4   マヌエル・ポジャーリ ジレラ +0.813 2 13
5   パブロ・ニエト アプリリア +3.647 10 11
6   スティーブ・イェンクナー アプリリア +6.288 4 10
7   ミカ・カリオ ホンダ +13.020 14 9
8   エクトル・バルベラ アプリリア +13.028 5 8
9   東雅雄 ホンダ +13.255 9 7
10   アレックス・デ・アンジェリス アプリリア +21.494 19 6
11   シモーネ・サンナ アプリリア +25.209 22 5
12   宇井陽一 デルビ +30.511 6 4
13   ホアン・オリベ ホンダ +36.548 16 3
14   クラウス・ノーレス ホンダ +45.983 11 2
15   アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ +46.435 17 1
16   ミルコ・ジャンサンティ ホンダ +46.466 15
17   マティア・アンジェローニ ジレラ +47.101 18
18   上田昇 ホンダ +47.692 26
19   ジーノ・ボルソイ アプリリア +47.724 20
20   ホルヘ・ロレンソ デルビ +48.079 24
21   トーマス・ルティ ホンダ +1:22.654 30
22   イムレ・トス ホンダ +1:22.721 28
23   アレックス・バルドリーニ アプリリア +1:22.867 32
24   ダリオ・ギウセペッティ ホンダ +1:23.046 29
25   チャズ・デイビス アプリリア +1:36.014 31
26   ミッシェル・ファブリツィオ ジレラ +1:36.792 21
Ret   クリスチャン・ピストーニ イタルジェット 棄権 33
Ret   Joshua Waters ホンダ 棄権 34
Ret   ガボール・タルマクシ イタルジェット 棄権 23
Ret   マルコ・シモンチェリ アプリリア 棄権 27
Ret   アンドレア・バレリーニ ホンダ 棄権 13
Ret   マックス・サバターニ アプリリア 棄権 8
Ret   ステファノ・ビアンコ アプリリア 棄権 12
Ret   ステファノ・ペルジーニ イタルジェット 棄権 25

脚注

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参考文献

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前戦
2002年のパシフィックグランプリ
ロードレース世界選手権
2002年シーズン
次戦
2002年のオーストラリアグランプリ
前回開催
2001年のマレーシアグランプリ
  マレーシアグランプリ 次回開催
2003年のマレーシアグランプリ