2014年バーレーングランプリ

2014年バーレーングランプリは、2014年のF1世界選手権第3戦として、2014年4月6日バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された。

バーレーンの旗 2014年バーレーングランプリ
レース詳細
日程 2014年シーズン第3戦
決勝開催日 4月6日
開催地 バーレーン・インターナショナル・サーキット
バーレーン サヒール
コース長 5.412km
レース距離 57周(308.238km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:33.185
ファステストラップ
ドライバー ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ
タイム 1:37.020(Lap 49)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選 編集

展開 編集

出走150戦目のロズベルグがポールポジションを獲得し、フロントロウにはチームメイトのハミルトンが並んだ。予選3番手のリチャルドはマレーシアGPでのペナルティにより決勝は13番グリッドから臨む。繰り上がりでボッタスは3番手から、ペレスは自己ベストタイの4番グリッドから決勝に臨む。ベッテルは開幕戦以来のQ2敗退を喫した[1][2]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Grid
1 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:35.439 1:33.708 1:33.185 1
2 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:35.323 1:33.872 1:33.464 2
3 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 1:36.220 1:34.592 1:34.051 13
4 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 1:34.934 1:34.842 1:34.247 3
5 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 1:34.998 1:34.747 1:34.346 4
6 7   キミ・ライコネン フェラーリ 1:35.234 1:34.925 1:34.368 5
7 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 1:35.699 1:34.714 1:34.387 6
8 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 1:35.085 1:34.842 1:34.511 7
9 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 1:35.288 1:34.904 1:34.712 8
10 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:35.251 1:34.723 1:34.992 9
11 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 1:35.549 1:34.985 10
12 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 1:34.874 1:35.116 11
13 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 1:35.395 1:35.145 12
14 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 1:35.815 1:35.286 14
15 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 1:36.567 1:35.891 15
16 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 1:36.654 1:35.908 16
17 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 1:36.663 17
18 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 1:36.840 22
19 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 1:37.085 18
20 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 1:37.310 19
21 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 1:37.875 20
22 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 1:37.913 21
107% time: 1:41.515

[3]

  • No.3は前戦マレーシアグランプリでのピットストップ時の危険なリリースのため10グリッド降格[4]
  • No.99は予選中にNo.8を妨害したため5グリッド降格[5]

決勝 編集

展開 編集

バーレーン初のナイトレースは午後6時にスタートした。ベッテル、スーティルのみがミディアム、それ以外の全車がソフトタイヤを選択した。スタートでは好スタートを見せたハミルトンがロズベルグをかわしてトップに立ち、3番手にはロケットスタートを決めたマッサが上がり、以下ペレス、ボッタス、バトンと続く。10周目にボッタスがピットイン。そこから上位陣が続々とピットへなだれ込む。18周目にロズベルグがハミルトンをターン1でパスするが、すかさずハミルトンがターン5、6で抜き返し、この周でハミルトンはピットイン。同じ周にペレスがアロンソをパス、さらに早めのピットインで3番手に上がったものの、ペースの上がらないボッタスを先頭とする集団に追いつき、ヒュルケンベルグ、マッサをかわして実質の3番手に浮上する。一方のトップ争いはソフトタイヤを履くハミルトンに対して、3周後にピットインしてミディアムタイヤのロズベルグはペースが上がらず、このまま勝負ありかと思われた。しかし、40周目にマルドナドとグティエレスが接触し、グティエレスのマシンは宙を舞い、地面に叩き付けられた。これによりセーフティカーが導入され、ハミルトンとロズベルグの9秒あったギャップがなくなった。47周目にセーフティカーが解除されると、今度はミディアムタイヤを履くハミルトンに対して、ソフトタイヤのロズベルグが襲い掛かり、抜きつ抜かれつの激しいバトルを繰り広げたが、なんとかハミルトンがロズベルグを抑えきり、バーレーン初優勝を達成した。2位には奮戦及ばなかったロズベルグ、3位には2012年イタリアGP以来2年ぶりの表彰台となるペレスが入った[2]。また、13番手スタートながら、終盤はベッテル、ヒュルケンベルグをかわしたリチャルドが4位に入った[6]

結果 編集

Pos. No. ドライバー チーム 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 57 1:39:42.743 2 25
2 6   ニコ・ロズベルグ メルセデス 57 +1.085 1 18
3 11   セルジオ・ペレス フォースインディアメルセデス 57 +24.067 4 15
4 3   ダニエル・リチャルド レッドブルルノー 57 +24.489 13 12
5 27   ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディアメルセデス 57 +28.654 11 10
6 1   セバスチャン・ベッテル レッドブルルノー 57 +29.879 10 8
7 19   フェリペ・マッサ ウィリアムズメルセデス 57 +31.265 7 6
8 77   バルテッリ・ボッタス ウィリアムズメルセデス 57 +31.876 3 4
9 14   フェルナンド・アロンソ フェラーリ 57 +32.595 9 2
10 7   キミ・ライコネン フェラーリ 57 +33.462 5 1
11 26   ダニール・クビアト トロロッソルノー 57 +41.342 12
12 8   ロマン・グロージャン ロータスルノー 57 +43.143 16
13 4   マックス・チルトン マルシャフェラーリ 57 +59.909 21
14 13   パストール・マルドナド ロータスルノー 57 +1:02.803 17
15 10   小林可夢偉 ケータハムルノー 57 +1:27.900 18
16 17   ジュール・ビアンキ マルシャフェラーリ 56 +1 Lap 19
17 22   ジェンソン・バトン マクラーレンメルセデス 55 クラッチ 6
Ret 20   ケビン・マグヌッセン マクラーレンメルセデス 40 クラッチ 8
Ret 21   エステバン・グティエレス ザウバーフェラーリ 39 接触 15
Ret 9   マーカス・エリクソン ケータハムルノー 33 オイル漏れ 20
Ret 25   ジャン=エリック・ベルニュ トロロッソルノー 18 接触 14
Ret 99   エイドリアン・スーティル ザウバーフェラーリ 17 接触 22

[7]

ラップリーダー
  • ルイス・ハミルトン(1-18,22-57)
  • ニコ・ロズベルグ(19-21)

第3戦終了時点でのランキング 編集

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
  • [8]

脚注 編集

  1. ^ “ロズベルグが僚友を抑えてポール!”. espnf1.com. (2014年4月6日). http://ja.espnf1.com/bahrain/motorsport/story/152675.html 2018年10月28日閲覧。 
  2. ^ a b 鈴木賢志、高橋浩司「F1速報 2014年総集編」『F1速報』第26巻第1号、株式会社三栄書房、2015年2月5日、103.104頁。 
  3. ^ “2014 FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX”. formula1.com. (2014年4月13日). https://web.archive.org/web/20140413042026/http://www.formula1.com/results/season/2014/916/7328/ 2018年11月21日閲覧。 
  4. ^ “リカルドに次戦10グリッド降格処分”. espnf1.com. (2014年3月30日). http://ja.espnf1.com/redbull/motorsport/story/151633.html 2018年11月20日閲覧。 
  5. ^ “スーティルに5グリッド降格処分”. espnf1.com. (2014年4月6日). http://ja.espnf1.com/bahrain/motorsport/story/152789.html 2018年11月20日閲覧。 
  6. ^ “相棒との大バトルを制してハミルトン優勝!”. espnf1.com. (2014年4月7日). http://ja.espnf1.com/bahrain/motorsport/story/152941.html 2018年10月28日閲覧。 
  7. ^ “バーレーンGP 2014 / Results”. espnf1.com. http://ja.espnf1.com/bahrain/motorsport/race/138609.html?noredir=1 2018年11月20日閲覧。 
  8. ^ “F1世界選手権 2014 / ランキング”. espnf1.com. (2014年4月6日). http://ja.espnf1.com/f1/motorsport/season/138549.html?date=2014-04-06;template=standings 2018年10月29日閲覧。 
前戦
2014年マレーシアグランプリ
FIA F1世界選手権
2014年シーズン
次戦
2014年中国グランプリ
前回開催
2013年バーレーングランプリ
  バーレーングランプリ 次回開催
2015年バーレーングランプリ