パスコ (哨戒フリゲート)
パスコ (USS Pasco, PF-6) は、アメリカ海軍の哨戒フリゲート。タコマ級フリゲートの1隻。艦名はワシントン州パスコに因む。
パスコ | |
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基本情報 | |
建造所 | カイザー・カーゴ社 |
艦歴 | |
起工 | 1943年7月7日 |
進水 | 1943年8月17日 |
就役 | 1944年4月15日 |
除籍 | 1961年12月1日 |
その後 | 海上自衛隊に貸与 |
要目 | |
基準排水量 | 1,430トン |
常備排水量 | 2,415トン |
全長 | 92.6m |
最大幅 | 11.4m |
吃水 | 4.1m |
機関 |
ボイラー3基 5,500軸馬力 タービン2基 2軸推進 |
最大速力 | 20ノット |
乗員 | 170名 |
兵装 |
50口径3インチ単装緩射砲×3基 56口径40mm連装機銃×2基 70口径20mm単装機銃×9基 ヘッジホッグ対潜迫撃砲×1基 片舷用爆雷投射機(K砲)×8基 Mk.9爆雷投下軌条×2条 |
レーダー |
SA 対空捜索用×1基 SL 対水上捜索用×1基 Mk.51 射撃指揮装置×2基 |
ソナー | QBFまたはQJA 探信儀×1基 |
艦歴
編集パスコは海事委任契約(船体番号1424)の下カリフォルニア州リッチモンドのカイザー・カーゴ社で1943年7月7日に起工する。1943年8月17日にマイラナ・オルソン夫人によって命名、進水し、1944年4月15日に就役した。
整調後パスコは5月25日にカリフォルニア州サンフランシスコに到着、サンフランシスコとサンディエゴ間での哨戒任務を継続した。その後10月15日にコディアックでアラスカン・シー・フロンティアに合流した。1945年1月にシアトルに戻り、北太平洋での護衛任務に就く。
戦後パスコはレンドリース法に基づき1945年8月16日にソ連海軍へ貸与された。ソ連では「護衛艦」を意味する「EK」の略号が付与され、EK-12(ロシア語:ЭК-12エーカー・ドヴィナーッツァチ)と命名された。1945年8月26日には、警備艦として太平洋艦隊に配備された。
1949年11月1日にアメリカ海軍に返還、予備役として保管された後、1953年1月14日に日米船舶貸与協定に基づき第1回貸与艦として警備隊(後の海上自衛隊)に貸与され、「かし (PF-3)」 として就役した。他に貸与された「くす」、「なら」、「もみ」とともに同日付で第1船隊を編成し横須賀地方隊に編入された。同年4月1日、第1船隊群(後の第1護衛隊群)が新編され第1船隊は同群に編入された。1957年9月1日、艦籍番号がPF-283に変更された。1958年4月1日、第1護衛隊(第1船隊から改称)が廃止となり、横須賀地方隊に編入。「かし」は1961年12月1日にはアメリカ海軍から除籍され、1962年8月28日には貸与から供与へと変更された。1965年3月31日に保管船(YAC-12)に区分変更され、1967年6月30日に除籍。1968年3月18日にアメリカ海軍に返還された。翌1969年に韓国へ供与され部品船として使用され、最終的に艦は浮桟橋として使用された。