電撃萌王』(でんげきもえおう)は、KADOKAWA アスキー・メディアワークスブランドが発行するイラスト漫画雑誌。2002年3月26日創刊。右綴じの隔月刊誌で偶数月の26日発売。

電撃萌王
愛称・略称 萌王
ジャンル イラスト・漫画雑誌
読者対象 青年男性(平均読者年齢25.7歳)[1]
刊行頻度 隔月
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 780円(本体)
出版社 メディアワークス(創刊当初)
アスキー・メディアワークス(2008年の会社統合による出版社変更)
KADOKAWA(2013年10月の会社統合による出版社変更)
編集部名 電撃萌王編集部
発行人 後藤晴彦(Vol.1 - Vol.5)
渡辺雅人(2006年8月号 - 2008年4月号)
鈴木一智
塚田正晃(2014年12月号 - 2017年12月号)
郡司聡(2018年2月号 - 2018年4月号)
青柳昌行(2018年6月号 - )
編集人 梅沢淳(Vol.1 - 2008年4月号)
江口智(2014年12月号 - 2017年4月号)
豊島秀介(2017年6月号)
杉原ちあき(2017年8月号 - )
編集長 ベンツ中山(Vol.1 - 2018年6月号)
雑誌名コード 16367(2014年8月号 - )
刊行期間 2002年 -
発行部数 50,000部(KADOKAWA公表)
レーベル 本文を参照
ウェブサイト 電撃萌王ドットコム
テンプレートを表示

概要

編集

2002年3月26日季刊誌として創刊し、2005年12月26日発売号で休刊。その後、2006年6月26日隔月刊誌となって復刊。

表紙イラストはVol.1からVol.8まではあずまきよひこかわむらやすひと田中久仁彦後藤なお駒都えーじ鈴平ひろ大槍葦人YUGと1号ごとに担当が変わっていたが、Vol.9からVol.13までは駒都えーじが、Vol.14からVol.16及び「萌絵萌絵コロシアムSPECIAL」は七尾奈留が担当した。復刊後の2006年8月号、10月号をばらスィーが担当。2009年4月号から2010年2月号までは再度七尾奈留が担当した。2010年4月号より涼香が担当し、2015年6月号からはてぃんくると交互に担当している。

萌えをテーマとした雑誌で、カラーイラストを多く掲載しているためにカラーページの比率が高い。テーマを元に著名イラストレーター(萌え絵師)に萌えイラストを描いてもらう「萌絵萌絵コロシアム(もえコロ)」や、袋とじの「おとなの萌王(休刊までは「秘め袋」)」などの企画がある。

歴史

編集
2001年
4月16日、『月刊コミック電撃大王』の増刊企画が立ち上げられる。キーワードは「(2次元に)恋せよ、少年たち」。構想として「美少女ビジュアル誌」と「読者参加企画誌」が検討されていた[2]
8月7日、「美少女ビジュアル誌」で行くことが決まり、『電撃大王増刊 reina(レイナ)』という誌名の候補があげられていた。その他、『電撃キラっと☆大王』、『電撃ぽよぽよ大王』、『電撃バビット』、『電撃美少女中学校』、『電撃美少女小学校』などの意見も出たという[3]。また、準備号を2001年の冬コミ(C61)で頒布することが決定[2]
12月24日、誌名が『電撃萌王』に正式決定し、Vol.01で掲載されるコーナーの予告を掲載したVol.0がC61にて頒布された[2]
2002年
1月27日、『月刊コミック電撃大王』2002年3月号にてプレビュー版となるVol.0.5が応募者全員サービスとして頒布された。
3月26日に『月刊コミック電撃大王』増刊の季刊誌として創刊。「萌絵萌絵コロシアム」の第1回目が開催された[2]
2003年
12月23日に発売したVol.08に付録された『週刊わたしのおにいちゃん』のプレビュー版フィギュアが話題となり、最大の発行部数となる[2]
2004年
1月17日、Vol.01に掲載されたよつばスタジオのコラム「草冠のしたの太陽と月」の冗談のような企画を実現し『週刊わたしのおにいちゃん』第1号を発売。以降5号まで毎週土曜日に発売し、7月には特別増刊号も発売した[2]
2月28日、電撃萌王の関連書籍第1弾となる『私立電撃女学院制服図鑑』を発売[2]
2005年
3月26日、Vol.11にて駒都えーじ描いたオリジナルキャラ・「リプたん」の完成品フィギュアがVol.13に付録。このフィギュアのキャストオフできる仕様が話題に。これをきっかけとして誌上によく登場するようになり、人気キャラとなる[2]
12月26日、Vol.16にて休刊となる。この号にはC69にて頒布する『おとなの萌王』のプレビュー版が付録された。これ以降「おとなの萌王」が定番付録となる[2]
2006年
3月27日、休刊までに「萌絵萌絵コロシアム」に掲載された全イラストを掲載した『電撃萌王 萌絵萌絵コロシアムSPECIAL』を発売。「もえコロ・エキシビジョンマッチ」として描き下ろしイラストも掲載された。
6月26日隔月刊誌となって復刊。当時としては珍しい抱き枕カバーが付録。また、「東方香霖堂 〜 Curiosities of Lotus Asia.」が開始し、2007年12月号まで連載された[4]
9月22日、連載作品である「まろまゆ」がドラマCD化。10月号には特別編のドラマCDが付録している[4]
2007年
2月26日、4月号に2017年時点でも人気のある「おとなのカレンダー」が初めて付録する[4]
6月30日、公式サイトの前身にあたる「電撃萌王ブログ」開始[4]
8月25日、10月号にて読者参加企画である「R・G・B!」が始まる[4]
10月26日、12月号に連続付録第1弾となる「こはるびより」のフィギュアが付録。2008年2月号に第2段が付録された。これらのフィギュアもキャストオフ可能となっている[4]
11月21日、電撃萌王初のアニメ化と作品なる「こはるびより」OVA第1巻が発売。全3巻リリース[4]
11月24日11月25日、「電撃15年祭」が行われ、電撃萌王のブースでは「萌絵萌絵コロシアム」の歴代優勝者のイラストを展示して、来場者の投票によってグランドチャンピオンを決める大会を開催した[4]
2008年
6月26日、8月号から10人のイラストレーターによる連載企画第1弾「TenColors〜ジュウニントイロ〜」が開始[4]
7月9日、萌王でコラムを連載していた倉田英之のコラム・エッセイをまとめた雑文集である『倉本 倉田の蔵出し』を刊行。この本は日本オタク大賞2008にて藤津亮太賞を受賞した[4]
2012年
11月中旬よりアスキー・メディアワークス内のサーバー障害を起こし、11月20日に復旧したものの電撃萌王ドットコム内の過去の記事データなどが閲覧不可となってしまったことについて報告・謝罪をしている[5]

2013年10月号、12月号は『シルフ』増刊、2014年2月号は『ビバ☆テイルズオブマガジン』増刊、2014年4月号は『電撃姫』増刊、2014年6月号は『電撃HOBBY MAGAZINE』増刊とした後、2014年8月号より独立創刊。

連載中の作品・企画

編集

漫画

編集

コラム

編集

連載終了作品・企画

編集

漫画

編集

小説

編集

読者参加企画

編集

コラム

編集

季刊誌時代に連載していた作品

編集

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ 電撃萌王”. カドカワ アド メディアガイド. KADOKAWA (2017年3月10日). 2017年3月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 「電撃萌王15年史 前半 2001〜2008」『電撃萌王』4月号、2017年、4頁。
  3. ^ 「プロジェクト萌えックス〜挑戦者たち〜「実録・萌王が生まれるまで」」『電撃萌王』Vol.0、2001年、12-13頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j 「電撃萌王15年史 前半 2001〜2008」『電撃萌王』4月号、2017年、5頁。
  5. ^ 電撃萌王編集部 (2012年11月20日). “電撃萌王ドットコム復旧につきまして « 電撃萌王ドットコム”. アスキー・メディアワークス. 2012年12月16日閲覧。

外部リンク

編集