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ATACMSの弾体とコンテナ

MGM-140 ATACMS(Army Tactical Missile System)は、アメリカ陸軍地対地ミサイルの1つである。

概要編集

ATACMSは、米ロッキード・マーティン社により製造されている地対地ミサイル(Surface-to-surface missile、SSM)。アメリカ陸軍を中心に使用されている。M270、M270 IPDS、M270A1といったMLRSHIMARSから発射される。地対地ミサイルではあるがシーカーを変更して対艦能力を付加することも検討されている[1]

詳細編集

種類編集

Block I
950個のM74子爆弾
Block IA
275個のM74子爆弾。軽量化により射程が延長されている[2]
Block II
13発のBAT 無動力滑空型誘導式子爆弾。BATは目標上空で弾体から切り離されると、主翼を展開して飛行安定性を高め、滑空しながら音響センサーと赤外線センサーで目標を捜索して攻撃する。BATの弾頭はタンデム式の成形炸薬弾(2個の炸薬が時間差で爆発し、1個目で複合装甲や爆発反応装甲を破壊し、2個目で車両の内部に高熱の爆風を吹き込む)で、装甲車両の天井部分を攻撃し、破壊する。
Block IIA
6発のBAT 無動力滑空型誘導式子爆弾。軽量化により射程が延長されている。

歴史編集

最初に実際の戦闘でATACMSが使用されたのは1991年湾岸戦争における砂漠の嵐作戦の時である。合わせて332発のATACMSミサイルがM270 MLRSより発射された。

イラク戦争中のイラクの自由作戦では450発以上ものATACMSミサイルが発射された[3]

海外への輸出編集

韓国陸軍は、111基のATACMS Block Iと110基の ATACMS Block IAを購入した。

その他編集

ATACMSミサイルの1発入りコンテナの蓋には、他のMLRSロケット弾の6発入りコンテナの蓋と同じ6個の窪みが付けられており、その中身が1発のATACMSなのか6発のロケット弾なのかは外見から判らないようにしている。この偽装により自軍の射程を秘匿している。

諸元編集

  • Block I
    • 全長:3.98 m
    • 弾体直径:0.607 m
    • 最大射程:165 km
    • 弾体重量:1674 kg
    • 搭載子弾:M74 対人・対物子弾 950個
    • 誘導方式:慣性誘導
  • Block IA
    • 最大射程:248 km
    • 搭載子弾:M74 対人・対物子弾 275個
    • 誘導方式:GPS誘導
  • Block II
    • 最大射程:140 km
    • 搭載子弾:BAT 無動力滑空型誘導式子爆弾 13発
  • Block IIA
    • 最大射程:300 km
    • 搭載子弾:BAT 無動力滑空型誘導式子爆弾 6発

脚注編集

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  1. ^ Anti-Naval ATACMS, 'Big' Swarming Breakthroughs from Strategic Capabilities Office
  2. ^ Parsch, Andreas (2006年9月19日). “Lockheed Martin (LTV) MGM-140 ATACMS” (英語). Directory of U.S. Military Rockets and Missiles. Designation-Systems.Net. 2007年11月22日閲覧。
  3. ^ Army Tactical Missile System (PDF)” (英語). Lockheed Martin. 2007年11月22日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集