国際機関

政府間の条約によって設立された組織

国際機関(こくさいきかん、英語: international organization, international institution, international agency[注 1])とは、複数の国にまたがって存在し、国際的に活動する組織である。

赤十字国際委員会の本部。スイスジュネーブは、世界で最も多くの国際機関の本部がある都市である[1]

国際組織国際機構[注 2]とも訳される。国際的なアジェンダを設定し、政治交渉を仲介し、政治的イニシアチブの場を提供し、連合形成の触媒として行動することを役割としている。また、際立った問題を定義し、どの問題をまとめてグループ化するかを決定することで、政府の優先順位の決定やその他の政府の取り決めに役立てている。

歴史

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世界で最初の政府間組織は、1865年に設立された国際電気通信連合(前身は万国電信連合)と言われており、後の国際連盟国際連合などの後の組織のモデルとなった。それ以前には、1815年ウィーン会議により発足したライン川航行中央委員会(Central Commission for Navigation on the Rhine)などの地域的な政府間組織もいくつか存在した。

分類

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「国際機関」としては次の2つの種類に分類される。

政府間組織

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世界規模の組織

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地域間組織

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非政府組織

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脚注

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注釈

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  1. ^ 英語においては、international organization, international institution, international agencyなどの表現が用いられるが、意味の違いはない。[2]
  2. ^ 佐藤は『国際組織法』中で「国際組織」と「国際機構」を同義として用いており、条約の公定訳や公式文書では、「国際機関」の用語が用いられるとしている。[2]

出典

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  1. ^ François Modoux, "La Suisse engagera 300 millions pour rénover le Palais des Nations", Le Temps, Friday 28 June 2013, page 9.
  2. ^ a b 佐藤哲夫『国際組織法』有斐閣、2020年3月20日、3頁。 

関連項目

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