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びゅうプラザは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の旅行センター(旅行業営業所)である。2022年度に全店舗の閉鎖が予定されている[1]

成田駅改札口とびゅうプラザ(2018年8月31日閉店)

組織編集

かつて駅とびゅうプラザは、同じ駅構内にあっても管理者が異なっていた(駅は駅長、びゅうプラザは所長)が、2005年よりスタートした中期経営構想「ニューフロンティア2008」に基づいて2007年4月1日に組織改編がおこなわれ、びゅうプラザは駅長管理下に置かれた。これに伴い、びゅうプラザ所長担当の助役職が新設された。 同時に営業形態や取扱い商品の見直しがおこなわれ、一部店舗においては海外旅行の取扱い廃止や派出所化が実施された。

2007年より八王子駅を皮切りに首都圏を中心とした一部駅では、既存のびゅうプラザとみどりの窓口を統合した新拠点「びゅうプラザ」となり、みどりの窓口と旅行カウンター(旧びゅうプラザ)が同一フロアに併存する構成となった。

1990年代より旧びゅうプラザ(現:旅行カウンター)での就業を前提とした「グリーンスタッフ制度(契約社員)」による募集採用が開始され、管理者や他部門から転勤した社員を除き、殆どのカウンター接客業務はグリーンスタッフで運営している。もともとは旅行業実務のある経験者向けの採用制度であったが、2007年春より、首都圏エリアで駅員の配置を前提にした現業職や、新卒の募集も行われた。

しかし2017年度よりグリーンスタッフの採用を停止すると共に、さらなる店舗の合理化を進め、一部の店舗運営をびゅうトラベルサービスへ移管している。そのため、びゅうプラザはJR東日本の直営店舗と、びゅうトラベルサービス運営店舗の2種類が存在するようになった。

最大で180支店を数えたが、オンライン利用者が大幅に増加するにつれて来店客は大幅に減少した。そのために2010年代に大幅に店舗を縮小し、2019年にはピーク時の4分の1以下になった。さらに、閉鎖店舗を上積みした上で残りの全店をびゅうトラベルサービスに移管し、最終的には2022年3月末に全店舗を閉鎖し、25カ所程度を旅行商品を販売しない訪日客対応などの顧客接点型拠点に転換するとして報道されている[2][3][1]

概要編集

 
かつて厚木駅本屋に入居していた、法人向けの厚木提携販売センター。(2008年7月撮影)

基本的には駅構内に設置され、自社主催国内旅行商品(「びゅう」「TYO」)や自社後援海外旅行商品(「びゅうワールド」)の販売を行っている。また、旅行販売代理業として、ANAセールス(国内海外)、ビッグホリデージャルパック(国内海外)、「ルックJTB」などのJTB系海外旅行各社、近畿日本ツーリストグループ(海外)、日本旅行(海外)などの商品も取り扱っている。ただし「ぷらっとこだまエコノミープラン」を含めジェイアール東海ツアーズ主催の各種商品は取り扱っていない。

なお、「みどりの窓口」と同等にJR券の購入も可能であるほか、旅行代理店として航空会社の発券端末を設置し、JAL・ANA系航空会社の航空券の発行も可能であったが、2011年に一部の店舗を除き国内航空券の取り扱いを中止した。(JAL/ANA系の航空機利用のパックツアーは取り扱っている)

1990年代にビッグホリデーとの業務提携により、同社と契約している中小の旅行代理店へ「びゅう国内旅行商品」の販売取次を行っている。また、2007年秋頃まではビッグホリデー子会社のコミュニティネットワーク取扱いのコンサートチケットの販売を「チケットびゅう」の名称で行っていた。

1998年の「JR東日本アートセンターJR東日本アートセンター四季劇場[春]JR東日本アートセンター四季劇場[秋]」こけら落とし公演より、劇団四季東京公演のチケットを、びゅうプラザで発売している。2007年度までは「JR東日本四季劇場予約センター」で電話予約をし、びゅうプラザで購入・受け渡しする制度が主流であったが、2008年4月より制度改定により、電話ではクレジットカード決済による自宅配送になった。JR東日本の専用座席枠で販売しているため、劇団四季の直販や他のプレイガイドで売切の場合でもJR東日本分では僅かに残っている場合が多い。なお、東京地区の四季専用劇場以外の公演(全国公演・名古屋・京都・大阪・福岡)は取扱いがない。

一部支社では「びゅうプラザ」のほかに国内旅行のみ取り扱う「駅旅行センター」(実質的に国内旅行のみ取り扱う「びゅうプラザ」と同じ)や「駅営業センター」(駅扱いで国内旅行を取り扱う)などを設置している。

首都圏の一部支社では法人向け営業窓口として「提携販売センター」を設置しているが、JR券については個人での利用も可能である。

びゅう国内旅行商品編集

主にJR東日本の鉄道を利用したパッケージツアー/フリープランであり、出発・目的地は関東地方東北地方甲信越地方伊豆半島北海道の範囲内、基本的に鉄道と宿泊がセットになっている。なお、日帰りも設定されている。

スキーシーズンには「JR SKI SKI」等のキャンペーンと相まって、ガーラ湯沢スキー場をはじめとするJR東日本の新幹線沿線を中心としたスキー場への往復の交通とリフト券や宿泊がセットになった旅行商品を発売している。

東京横浜鎌倉東京ディズニーリゾート方面の旅行商品には「TYO」ブランドが設定されている[4]

JR東日本の鉄道事業エリア外である北陸(主に「はくたか」利用)、京都奈良大阪神戸東海道新幹線利用)、北海道函館登別札幌小樽)への旅行商品も設定されている(出発地は主に関東)。函館以北へのツアーは、往路または復路を航空機利用とするプランがある。

千葉県内の支店ではジェフユナイテッド市原・千葉のアウェーゲーム観戦ツアーもびゅうが販売しており、観戦する地域に応じてジェイアールバス関東東関東支店所属の専用塗装バスが用いられる場合と、貸切列車が用いられる場合や、JR東日本の新幹線指定席車両を一両丸ごとジェフの応援の為だけに貸し切る形で用いられる場合もある。

パンフレットとなっている大半の旅行商品は、東京支社内に設置された「びゅう事業部」がプランの設計(いわゆるホールセラー)と企画を統括して担っており、首都圏において電話予約、インターネットえきねっとによるびゅう国内旅行商品の販売は、JR東日本の子会社びゅうトラベルサービスが行っている。

国内の団体旅行の企画はJR東日本のシニア会員向け組織「大人の休日倶楽部」向けを中心にグループ会社であるびゅうトラベルサービスが展開している。このほか鉄道ファン向けの団体ツアーなども、インターネット限定という形で企画JR東日本、販売をびゅうトラベルサービスで行うケースがある。ジョイフルトレイン団体列車)などを利用して各支社の旅行業課で支社の特色に応じた団体旅行を募集している場合もある。

びゅうワールド・びゅうトラベルサービス編集

JR東日本は東京都知事登録の第2種旅行業しか認められておらず、自社で海外旅行を主催することはできない。このため、1993年に子会社で日本航空との合弁会社である「株式会社びゅうワールド(現びゅうトラベルサービス)」を設立し、同社が「びゅうワールド」ブランドとして海外旅行商品の企画主催を実施してきた。

しかし、2007年度からのJR東日本による組織改編に伴い、それまで総合旅行業を目指していた方針を転換。鉄道利用促進を目的とした商品設定・店舗づくりを目指すこととなったため、びゅうトラベル社の基幹事業として行ってきた「びゅうワールド」商品の企画・実施をジャルパックに移管し、びゅうトラベル社はびゅうプラザへの同商品の販売支援事業へ転換、国内旅行分野を大幅に拡大し、大人の休日倶楽部会員向け旅行事業、訪日旅行などへ事業展開することとなった。もともとジャルパックから旅行材料の仕入れを行うなど一定の関係が有ったが、2007年4月以降にびゅうプラザが販売する「びゅうワールド」商品は【企画実施:ジャルパック、受託販売・後援:東日本旅客鉄道】となっているほか、行き先もハワイ・グアム・韓国などへ方面が絞られており、パッケージツアー以外の大人の休日倶楽部会員向け海外旅行や鉄道関連の業務渡航等への展開が見られる。びゅうトラベル社は逆に、国内旅行分野でびゅう商品の通信販売、鉄道利用の団体旅行などを幅広く手掛け、訪日外国人旅行、「JR東日本訪日旅行センター」の運営などを行い事業領域を拡大した。

上記の理由から、主にターミナル駅以外の店舗では海外旅行商品の取扱いを廃止し、びゅう商品を中心に取り扱うこととなった。

店舗編集

  • 2019年12月初頭時点で、37支店がある。JR東日本の路線のある県の中でも栃木県山梨県静岡県には支店が無くなっている。
  • 店舗の一覧は公式サイト「びゅうプラザ一覧」を参照。
  • 2019年には11月までに28支店が閉店し、さらに熊谷駅[5]・多賀城駅が12月28日、品川駅が2020年1月31日[6]、長岡駅が2020年2月29日、前橋駅が2020年3月30日[7]、赤羽駅[6]・北千住駅[6]・水戸駅・大船駅・千葉駅・弘前駅[8]が2020年3月31日に閉店予定。

過去に存在した店舗編集

びゅうプラザ

提携販売センター

  • 東京(新日本橋)・品川・新橋・湘南・川崎・上野・厚木

駅旅行センター

びゅう旅センター

びゅう商品券編集

「びゅうプラザ」・JR東日本の駅ビル・ジェイアール東日本商事通信販売(ビューカード会員向け)で発売しているJR東日本の商品券である。ビューカードに付随したサービスと思われがちだが、管轄は異なっており(カード事業は本社IT・Suica事業本部内カード事業部が行う)、市中の加盟店に差異がある。

  • 元々は「JR東日本旅行券」の名称であったが、これをJR東日本グループ駅ビル各社がそれぞれ発行していた商品券と統合し、1995年4月に発行開始した。
  • JR東日本・北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅窓口やびゅうプラザで乗車券類や旅行商品の購入としての「旅行券」、市中の百貨店家電量販店での「商品券」、JR東日本ホテルズでの「宿泊券」と多目的に使える。ただし、クレジットカード会社発行のギフトカードを取扱う大手スーパー各社では扱えないが、イオングループの各店舗では使用可能。
  • 有効期限の設定はない。
  • 2019年現在発行されている券種は2001年に券面をリニューアルした、500円券・1,000円券の2種類である。当初は5,000円券や10,000円券・20,000円券があったが、2019年現在は廃止。利用すること自体は可能。
  • 乗車券類購入時や駅ビルで利用した場合の端数は釣り銭として払い出されない。
  • 回数券定期券購入にも使用することが可能であるが、自動券売機えきねっとでは使用できない。

脚注編集

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  1. ^ a b 「びゅうプラザ」全店の営業終了、観光案内の拠点に”. 読売新聞. 2019年10月1日閲覧。
  2. ^ JR東が「びゅうプラザ」全店終了する理由(ニュースイッチ)
  3. ^ JR東日本、旅行販売をネットにシフト、その背景と今後の店舗の役割を担当者に聞いた”. トラベルボイス (2019年7月8日). 2019年7月15日閲覧。
  4. ^ TYOに関しては東京を示すIATA都市コードTYO東京駅の3レターコードTYO、「東京・横浜」(Tokyo YOkohama)の略等の説がある
  5. ^ びゅうプラザ熊谷 営業終了のお知らせ - JR東日本高崎支社
  6. ^ a b c 2019年度営業関係施策(その1)
  7. ^ @yuuyae233 (2019年8月13日). "前橋駅のびゅうプラザ、2020年3月をもってついに閉店だって…" (ツイート) (in jp). Retrieved 2019年11月12日 – via Twitter.
  8. ^ びゅうプラザ弘前駅は2020年3月31日(火)をもって営業を終了することになりました - JR東日本秋田支社 2019年8月1日
  9. ^ 2019年8月31日をもって、同駅西口のびゅうプラザに移転した
  10. ^ a b びゅうトラベルサービス運営の「JR東日本訪日旅行センター」に転換

外部リンク編集