カカクコム
株式会社カカクコムは、日本のインターネット関連サービス事業を行っている企業。「価格.com」、「食べログ」、「映画.com」などのサイトを保有する。東京証券取引所プライム市場上場。代表取締役社長は畑彰之介。1997年(平成9年)設立。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
![]() 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号 恵比寿アイマークゲート(代官山デジタルゲートビル) |
設立 | 1997年(平成9年)12月 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 9011001065997 |
事業内容 |
インターネットメディア事業 ファイナンス事業 |
代表者 | 畑彰之介(代表取締役社長) |
資本金 |
9億16百万円 (2022年6月30日現在) |
発行済株式総数 |
2億1956万100株 (2016年3月31日現在) |
売上高 |
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営業利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 | 1,333人(2022年12月現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
株式会社デジタルガレージ 20.23% 株式会社KDDI 16.68% (2019年3月7日現在) |
主要子会社 | 関連会社の項目を参照 |
関係する人物 |
槙野光昭(創業者) 林郁(会長) |
外部リンク | https://corporate.kakaku.com/ |
概要編集
主力事業であるパソコンやAV機器を中心とした電気製品の価格比較ウェブサイト「価格.com」は、電気製品の価格比較以外にも、商品(自動車やペットなどパソコン関連やAV機器以外もある)に関連する多数の電子掲示板群やショッピングモールを持つ[要出典]。2008年(平成20年)1月現在、1か月あたり約1,261万人の利用者がいるとされる[要出典]。2005年(平成17年)にサービスを開始した利用者の口コミを導入しているグルメサイト「食べログ」も月間利用者数が1億人を超え、老舗の「ぐるなび」を抜いて業界首位となっている[2]。
- カカクコムが手がけるポータル事業
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- 価格比較サイト「価格.com」の企画・運営
- グルメコミュニティサイト「食べログ」の企画・運営
- 賃貸・売買物件ポータルサイト「スマイティ.com」の企画・運営
- 写真共有サイト「photohito.com」の企画・運営
- 旅行ポータルサイト「フォートラベル (4travel.jp)」の企画・運営
- 映画ポータルサイト「映画.com」の企画・運営
- アキバ系の情報&コミュニティサイト「アキバ総研」の企画・運営
- メンズファッションWebマガジン「TASCLAP」[3]の企画・運営
- FX関連情報と為替相場解説・予想サイト「FX羅針盤」[4]の企画・運営
- 求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」[5]の企画・運営
- 宿泊旅行の情報メディア「icotto」[6]の企画・運営
- 女性向けライフスタイルメディア「キナリノ」[7]の企画・運営
- 高速バス価格比較サイト:「バス比較なび」の企画・運営
- 新幹線・LCCも含めた価格比較サイト「格安移動」の企画・運営
- 高速バスのメディアサイト「バスとりっぷ」の企画・運営
価格.comサイトの起業編集
パソコン周辺機器メーカーのメルコ[8]で営業職にあった槙野光昭は、製品の秋葉原店頭価格を頻繁に確認した経験から、秋葉原の商品価格を一覧するウェブサイトは重宝する、と気づいて創業した。当初はインターネットで価格を検索し、手作業で更新していたが、知名度の上昇につれて販売店も「価格.com」登録の利点を理解し、店頭価格を自ら登録する販売店が徐々に増加した。
価格を登録している販売店は、通信販売主体の業者が多い。
沿革編集
- 1997年(平成9年)
- 5月 - ウェブサイト「¥CORE PRICE¥」創設。まもなくサイト名を「¥パソコンの価格が分かるページ¥」に変更。
- 12月 - 有限会社コアプライス設立。「¥パソコン価格情報¥」に変更。
- 1998年(平成10年)9月 - 価格登録システムの開発・導入。
- 1999年(平成11年)12月 - 本社を東京都台東区に移転。
- 2000年(平成12年)
- 3月 - サイト名をドメインである「価格.com」に変更。
- 5月 - 有限会社コアプライスから株式会社カカクコムへ組織及び商号変更。
- 9月 - 本社を東京都台東区に移転。
- 2002年(平成14年)
- 6月 - 株式会社デジタルガレージの資本参加を受ける。
- 7月 - 株式会社デジタルガレージから役員を招聘し、同社の子会社となる。
- 2003年(平成15年)10月 - 東京証券取引所マザーズに株式を上場。
- 2004年(平成16年)
- 3月 - 本社を現在の東京都文京区に移転。
- 10月 - 株式会社エス・ワイ・エスからyoyaQ.com事業の営業譲受、サービス開始。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)6月 - 取締役副社長であった田中実が3代目社長に就任。2代目社長・穐田誉輝は取締役相談役に異動。
- 2007年(平成19年)
- 4月 - 株式会社エイガ・ドット・コムを子会社化。
- 10月 - 「価格.com」が10周年を迎えて大幅にリニューアル
- 2008年(平成20年)
- 2月 - 写真共有サイト「PHOTOHITO」を提供開始
- 9月 - 不動産情報サイト「スマイティ」を提供開始
- 2009年(平成21年)5月 - カルチュア・コンビニエンス・クラブと業務資本提携。同社が筆頭株主のデジタルガレージから20.31%の株式を取得し、カカクコムを持分法適用会社とする。
- 2010年(平成22年)2月 -東京都渋谷区代官山に本社を移転
- 2011年(平成23年)
- 8月 - 料理をサポートするアプリ「レシぽん」をリリース。料理の写真を共有するアプリ「食べラ」をリリース。
- 11月 - 大阪市北区に関西支社を設立
- 2012年(平成24年)5月 - 電通と資本業務提携。同社はカルチュア・コンビニエンス・クラブから15.07%分の株式を取得[9]。
- 2013年(平成25年)
- 1月 - レストランをオンライン予約出来る「Cena(チェーナ)」を提供開始
- 2月 - ワインの管理、共有ができるアプリ「Vinica(ヴィニカ)」をリリース。
- 11月 - 女性用下着のセミオーダー通販サイト「All For Me(オールフォーミー)」を提供開始。
- 2014年(平成26年)
- 10月 - 暮らしに特化したキュレーションサイト「キナリノ」を開設。
- 2015年(平成27年)
- 3月 - 「価格.com」、iOS・Androidアプリを提供開始
- 2018年(平成30年)
- 1月 - 高速バス比較サイトを運営する株式会社LCLを完全子会社化。
不正アクセス事件編集
2005年(平成17年)5月に、ウェブサーバのクラッキングでウェブページの一部が改ざんされ、アクセス者がトロイの木馬型コンピュータウイルスで汚染される事態となり、5月14日にサイトを閉鎖した[要出典]。「お知らせメール」サービスに登録された電子メールアドレス2万2,511件が流出した[要出典]。
5月24日に一部復旧し、閉鎖期間10日間で売上高が1億5000万 - 2億5000万円の減少[要出典]。掲示板などの全面復旧に1か月を要した。不正アクセス禁止法違反容疑で都内の27歳中国人留学生が6月22日に逮捕[10][11]された。
2010年(平成22年)9月24日から25日にかけて、偽セキュリティソフト「Security Tool」の感染が価格.comを含む多数のサイトで発生した[要出典]。ページ内に表示していたマイクロアド社の広告が原因で、広告を配信した多数のサイトも同様の被害が発生した[要出典]。
関連会社編集
- 株式会社カカクコム・インシュアランス
- フォートラベル株式会社
- 株式会社エイガ・ドット・コム
- 株式会社タイムデザイン
- 株式会社webCG
- 株式会社LCL
歴代代表取締役編集
脚注編集
- ^ a b c d e 2019年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) 2019年5月9日配信 株式会社カカクコム
- ^ ぐるなび、口コミ採点ついに導入 食べログ追い上げ図る(朝日新聞 2011年11月6日)
- ^ “TASCLAP(タスクラップ) | プロが書くメンズファッションマガジン”. TASCLAP(タスクラップ) | おしゃれを知る。おしゃれを楽しむ。. 2020年5月21日閲覧。
- ^ “FX羅針盤 | 初心者向けFX関連情報と為替相場解説”. FX羅針盤. 2020年5月21日閲覧。
- ^ “求人ボックス”. 2020年5月21日閲覧。
- ^ “icotto(イコット) - 心みちるたび - 女性向け旅行・宿泊情報メディア”. icotto(イコット) - 心みちるたび - 女性向け旅行・宿泊情報メディア. 2020年5月21日閲覧。
- ^ “キナリノ - 暮らしを素敵に丁寧に。”. キナリノ - 暮らしを素敵に丁寧に。. 2020年5月21日閲覧。
- ^ 価格.com創業者が、第一線を退く理由
- ^ 支配株主等に関する事項について (PDF)
- ^ ITmediaニュース:不正アクセスの中国人留学生逮捕 価格.comなど侵入か
- ^ カカクコム発表 不正アクセスについてのご報告