カーター・キーブーム

アメリカ合衆国のプロ野球選手 (1997-)

カーター・アルスウィン・キーブームCarter Alswinn Kieboom, 1997年9月3日 - )は、 アメリカ合衆国ジョージア州コブ郡マリエッタ出身のプロ野球選手遊撃手)。右投右打。MLBワシントン・ナショナルズ所属。

カーター・キーブーム
Carter Kieboom
ワシントン・ナショナルズ #8
2021年4月6日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ジョージア州コブ郡マリエッタ
生年月日 (1997-09-03) 1997年9月3日(26歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手三塁手
プロ入り 2016年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2019年4月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

6歳年上の兄に同じくプロ野球選手のスペンサー・キーブームがいる[1]

経歴 編集

ナショナルズ時代 編集

2016年MLBドラフト1巡目追補(全体28位)でワシントン・ナショナルズから指名され[2]、プロ入り。なお、契約しない場合はクレムゾン大学へ進学の予定であった[3]。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズでプロデビュー。36試合に出場して打率.244、4本塁打、25打点、1盗塁を記録した。

2017年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズ、A-級オーバーン・ダブルデイズ、A級ヘイガーズタウン・サンズ英語版でプレーし、3球団合計で61試合に出場して打率.297、9本塁打、35打点、3盗塁を記録した。

2018年は開幕をA+級ポトマック・ナショナルズで迎え、カロライナリーグのオールスターに選出された[4]。6月にはAA級ハリスバーグ・セネターズへ昇格した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜に選出された[5]

2019年スプリングトレーニングに参加し、25試合で打率.279、3本塁打、OPS.911を記録したが、チーム事情によりAAA級フレズノ・グリズリーズで開幕を迎えた。AAA級フレズノでは18試合に出場して打率.379・3本塁打をマークした。正遊撃手のトレイ・ターナーが怪我で離脱したこともあり、4月26日にメジャー昇格を果たした[6]。同日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビューすると、8回裏の第3打席に初ヒットにして初本塁打となるソロホームランを放った[7]。しかしその後は結果を残せず、5月8日にマイナーに降格した[8]。それでも2年連続でオールスター・フューチャーズゲームに出場した[9]。メジャーでは、11試合出場で打率.128で本塁打2本だった。ナショナルズは2019年シーズンを93勝69敗で終え、ワイルドカードの座を獲得し、最終的にヒューストン・アストロズを破りワールドシリーズ優勝を成し遂げた。ポストシーズンロースターには入らなかったが、初のワールドチャンピオンを獲得した。

2019年シーズン終了後にベテラン三塁手のアンソニー・レンドンが移籍したため、2020年1月にナショナルズ監督のデーブ・マルティネスはキーブームがレンドンの代替のレギュラー三塁手になることを考えたため、遊撃手から三塁手にコンバートをすることを決めた[10]。2020年は33試合出場で打率.202/出塁率.344/長打率.212で0本、9打点を記録したものの、左手首の挫傷でシーズンを早期に終了した。

2022年3月20日、右肘付近の屈筋群の緊張から回復するために4~6週間欠場することが発表され、60日間の負傷者リストに入り。5月20日トミー・ジョン手術を受けることを発表。2022年シーズンを欠場することが発表された[11]

プレースタイル 編集

将来はメジャーでも中軸を打てるという評もある。一方、遊撃守備は敏捷さに欠け、二塁手への転向が濃厚と言われている。野球IQの高さも魅力である[12]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2019 WSH 11 43 39 4 5 0 0 2 11 2 0 0 0 0 4 1 0 16 0 .128 .209 .282 .491
2020 33 122 99 15 20 1 0 0 21 9 0 1 0 1 17 0 5 33 6 .202 .344 .212 .556
2021 62 249 217 26 45 6 0 6 69 20 0 0 0 2 25 2 5 62 9 .207 .301 .318 .619
2023 27 94 87 12 18 2 0 4 32 11 0 0 0 0 6 0 1 27 2 .207 .266 .368 .634
MLB:4年 133 508 442 57 88 9 0 12 133 42 0 1 0 3 52 3 11 138 17 .199 .297 .301 .598
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



三塁(3B) 遊撃(SS)
























2019 WSH - 10 15 21 4 4 .900
2020 31 16 69 3 4 .966 -
2021 60 39 98 6 7 .958 -
2023 26 17 28 2 3 .957 -
MLB 117 72 195 11 14 .960 10 15 21 4 4 .900
  • 2023年度シーズン終了時

記録 編集

MiLB

背番号 編集

  • 8(2019年 - )

脚注 編集

  1. ^ “NHSI: Walton (Ga.) infielder Carter Kieboom shows he's willing to wait for his opportunity”. USA Today High School Sports.com. (2016年3月24日). https://usatodayhss.com/2016/nhsi-walton-ga-infielder-carter-kieboom-shows-hes-willing-to-wait-for-his-opportunity 2018年8月17日閲覧。 
  2. ^ Bill Ladson (2016年6月10日). “Shortstop Kieboom is Nats' first pick in Draft” (英語). MLB.com. 2018年8月17日閲覧。
  3. ^ Chelsea Janes (2016年6月13日). “Nationals come to terms with first-round pick Carter Kieboom” (英語). The Washington Post. 2018年8月17日閲覧。
  4. ^ Potomac nets six players on Carolina League All-Star squad”. MASNsports. 2019年2月14日閲覧。
  5. ^ Jim Callis (2018年7月6日). “Futures Game rosters packed with prospects” (英語). MLB.com. 2018年8月17日閲覧。
  6. ^ We've selected the contract of INF Carter Kieboom.”. @Nationals. 2019年4月26日閲覧。
  7. ^ Kieboom homers for first career hit”. MLB.com. 2019年4月27日閲覧。
  8. ^ Nats activate Rendon, ship Kieboom to minors”. ESPN.com. 2019年5月7日閲覧。
  9. ^ Nats' Carter Kieboom shines in Futures Game”. MLB.com. 2019年7月8日閲覧。
  10. ^ Fortier, Sam (2020年1月17日). “Dave Martinez on rookie Carter Kieboom as Nats' third baseman: 'He can do the job'”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/sports/2020/01/17/dave-martinez-rookie-carter-kieboom-nats-third-baseman-he-can-do-job/ 2020年1月17日閲覧。 
  11. ^ Nationals infielder Carter Kieboom to have Tommy John surgery”. 2023年1月14日閲覧閲覧。
  12. ^ 「2018 - 2022 全30球団未来予想図 ワシントン・ナショナルズ」『月刊スラッガー』2018年3月号 日本スポーツ企画出版社 61頁

関連項目 編集

外部リンク 編集