ガマトカゲ属(ガマトカゲぞく、学名Genus Phrynocephalus)は、爬虫綱有鱗目アガマ科に属するトカゲ分類群(タクソン)

ガマトカゲ属
Genus Phrynocephalus
リヒテンシュタインガマトカゲ
カザフスタンにて撮影。
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : イグアナ下目 Iguania
: アガマ科 Agamidae
亜科 : アガマ亜科 Agaminae
: ガマトカゲ属 Phrynocephalus
学名
Phrynocephalus
Kaup1825
和名
ガマトカゲ
英名
toad-headed agamas
toadhead agamas
下位分類(
本文を参照

33ないし34ので構成されている。2022年現在、1種の絶滅危惧種、2種の近絶滅種、2種の危急種がいる。

名称 編集

学名 編集

学名名)の "Phrynocephalus日本語音写:フリューノケファルス、フリノケファルス、ほか)" は、古代ギリシア語カエルの一種を指す "φρῦνοςラテン翻字phrûnos)" と、「頭」を意味する古代ギリシア語 "Κέφαλοςラテン翻字Képhalos)" のラテン語形 "cephalus" の合成語である。本属の頭部の特徴的な外観にちなんで命名されている。

和名 編集

和名ガマトカゲ」は、「ガマ(蝦蟇)」すなわちヒキガエルと「トカゲ」の合成語で、学名もしくは英語名の意訳である。

英語名 編集

英語名としては、"toad-headed agama" と "toadhead agama" がある。"toad-headed" の語意は「蟇蛙の(ヒキガエル頭の)」であり、"toad-headed agama" は「蟇蛙頭のアガマ」、"toadhead Agama" は「蟇蛙頭アガマ」と意訳できる。

生物的特徴 編集

分布 編集

アジア東ヨーロッパ乾燥帯ステップ気候)および半乾燥環境に棲息する。

形質 編集

肉食性であり、狩りの仕方はアガマ属に共通する完全に近い待ち伏せ型(動き回ることをほとんどせずに機会を待つタイプ)である。生態的地位(ニッチ)についての研究は進んでいない。

分類 編集

本属は体系学的に非常に複雑で、系統進化上の関係性について多くの論争の的になっている。

下位分類 編集

  • Phrynocephalus ananjevae Melnikov et al.2013
    • (英名)Natalie's Toadhead Agama –(語意)ナタリー(ナタリア・アナンイェワ/アナンジェヴァ氏)のガマトカゲ
    • 和名)ナタリーガマトカゲ
 
アラビアガマトカゲ
 
Phrynocephalus helioscopus
 
オオクチガマトカゲ
 
トゥヴァガマトカゲ

関連項目 編集