クレージー大作戦
『クレージー大作戦』(クレージーだいさくせん)は、1966年に製作されたクレージーキャッツ主演映画。製作は東宝と渡辺プロダクション。100分、カラー。同時上映は『喜劇 駅前競馬』。
クレージー大作戦 | |
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監督 | 古澤憲吾 |
脚本 |
笠原良三 池田一朗 田波靖男 坪島孝 |
製作 | 渡辺晋 |
出演者 |
植木等 ハナ肇 野川由美子 |
音楽 |
山本直純 萩原哲晶 |
撮影 | 永井仙吉 |
編集 | 黒岩義民 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1966年10月29日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 1億9230万円[1] |
前作 | クレージーだよ奇想天外 |
次作 | クレージーだよ天下無敵 |
概要
編集同年春に日本公開されたイタリア映画『黄金の七人』を意識し、クレージーのメンバー7人それぞれのキャラクターを活かし、かつストーリー上において意味のある役割を持たせるよう配慮された、サスペンス・アクション喜劇である。
ストーリーの骨子となるプロット作成には、脚本担当としてクレジットされている4名の他、中原弓彦(小林信彦)、メガホンをとった古澤憲吾らも参加して綿密なブレーンストーミングが行なわれ、それを最終的に田波靖男がまとめあげた[2]。東宝クレージー映画を支えた古澤憲吾・坪島孝の両監督が、メインスタッフとして共に関わった唯一の作品でもある。
ストーリー
編集悪人たちから悪銭を巻き上げることを商売とする石川五郎は、白昼堂々、銀座の宝石店で強盗を働いて自ら逮捕され、砂走刑務所へとやって来る。石川の目的は、この刑務所に収容されている金庫破りの天才・大平久の協力を得て、“頭取”と呼ばれる日本の暗黒街のボスが持つ10億円を手に入れることだった。石川は大平の所属する囚人バンドグループに参加し、バンドリーダーで刑務所の看守である加古井守の表彰式後に行われた、養老院での慰問演奏の真っ最中に、大平や他のメンバーと共に脱走、追ってきた加古井をそのまま仲間に引き込んでしまう。そして“頭取”の持つ10億を狙う、世紀の大作戦が始まった!
スタッフ
編集キャスト
編集- 石川五郎:植木等
- 加古井守:ハナ肇
- 大平久:谷啓
- 陣十郎:犬塚弘
- ジョージ馬場:桜井センリ
- 花見小路抜麿:石橋エータロー
- 藪越与太郎:安田伸
- 高山姫子:野川由美子
- 日向恵子:藤あきみ
- 大戸所長:益田喜頓
- 頭取:進藤英太郎
- 暗黒街のボス:清水元、松本染升、大友純
- 幹部:大友伸、草川直也、西條竜介
- 用心棒:桐野洋雄
- 頭取の手下:二瓶正也、荒木保夫、黒木順
- ギャング:左とん平
- デパート支配人:土屋詩朗
- デパート女店員:谷和子
- ホテル支配人・有賀:北竜二
- ホテルのフロント:岡部正
- ホテルのボーイ:森下慶一
- 駅長:由利徹
- 電車運転手:渋谷英男
- 下田警部:緒方燐作
- 刑事:勝部義夫
- 宝石店に来る警官:野村明司
- 駐在所巡査:青島幸男
- ホテルに来る警官:人見明
- 非常線の警官:広瀬正一、大前亘
- 老警官:吉頂寺晃
- 看守:門脇三郎
- 芝木優子
挿入歌
編集脚注
編集- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)230頁
- ^ キネマ写真館:作品詳細「クレージー大作戦」。なお、小林信彦の著書『植木等と藤山寛美』(1992年・新潮社、ISBN 4103318171)によると、小林は古澤監督らとの脚本の手直し、および(主にクライマックス部分への)アイデアを提供する形で関わったという。
関連項目
編集- 伊豆富士見ランド - ロケ地。開園直後に本作が製作された。敷地内にあった「太陽の鐘」(作・岡本太郎)も、短時間ではあるが映り込んでいる。
- 渋谷駅 - 駅周辺も含め、ロケに多用された。なおハチ公口前には、劇中登場したものと同一の車両である、初代東急5000系デハ5001号車(青ガエル)の先頭車両が2006年に設置され、静態保存されている。この「5001号車」が劇中に登場することは、本作収録のDVDが付属された『東宝 昭和の爆笑喜劇 DVDマガジン』第20号(2013年・講談社)掲載のコラム「泉麻人のソコモド!! (20) クレージーが乗る東横線」の文中、筆者である泉により指摘されている。
- 京王百貨店 - 新宿店の屋上遊園地(2015年現在「スカイプレイランド」として現存する)が、ロケ地として登場。