グレナレン・ヒルGlenallen Hill, 1965年3月22日 - )はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクルーズ郡サンタクルーズ出身の元プロ野球選手外野手)、野球指導者。右投右打。

グレナレン・ヒル
Glenallen Hill
コロラド・ロッキーズでのコーチ時代
(2008年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンタクルーズ郡サンタクルーズ
生年月日 (1965-03-22) 1965年3月22日(59歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1983年 MLBドラフト9巡目
初出場 1989年7月31日
最終出場 2001年5月31日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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現役時代

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1983年MLBドラフト9巡目(全体219位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。

1989年にメジャーデビュー。早くから期待されたが伸び悩み続け、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した1995年に24本塁打、86打点、25盗塁とようやく満足な成績を残す。シアトル・マリナーズシカゴ・カブスでプレーの1998年は打率.310、20本塁打、とりわけカブス復帰後の48試合に打率.351の高打率でプレーオフ進出に貢献した。

カブスとニューヨーク・ヤンキースでプレーの2000年には自己最多の27本塁打、ヤンキース移籍後の40試合では打率.333、16本塁打でまたも優勝への追い込みに大きく貢献した[1]アナハイム・エンゼルスでプレーの翌2001年に引退した。

引退後

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引退後は2003年よりコロラド・ロッキーズ傘下のマイナーのコーチとなった。2007年にロッキーズの一塁コーチとして引き上げられ、2012年まで務めた。

その後はロッキーズ傘下のAAA級球団(コロラドスプリングス・スカイソックスアルバカーキ・アイソトープス[2])の監督を2013年から2019年まで務めた[3]

人物

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子供の頃から異常なほどのクモ嫌いであり、ブルージェイズ時代の1990年にはクモ絡みの事件が起こった。本人曰く、「夢にクモがいっぱい出てきて振り払おうとして、ベッドから飛び出して、のたうち回っていたらしいんだが、目は覚めなかった。起きてみると僕は長椅子の上にいて、妻が泣き叫んでいた。アパート中、血だらけだった。」という。当日ヒルは両足、両ヒザ、右ヒジに傷だらけの姿で本拠地スカイドームに現れた。怪我は意外にひどく、すぐに15日間の故障者リスト入りとなった[4]

家族

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息子のグレナレン・ヒル・ジュニアは父と同じサンタクルーズ高等学校英語版在学時の2019年、MLBドラフト4巡目(全体122位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名され[5]、プロ入りしている。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1989 TOR 19 55 52 4 15 0 0 1 18 7 2 1 0 0 3 0 0 12 0 .288 .327 .346 .673
1990 84 278 260 47 60 11 3 12 113 32 8 3 0 0 18 0 0 62 5 .231 .281 .435 .715
1991 35 108 99 14 25 5 2 3 43 11 2 2 0 2 7 0 0 24 2 .253 .296 .434 .731
CLE 37 140 122 15 32 3 0 5 50 14 4 2 1 1 16 0 0 30 5 .262 .345 .410 .755
'91計 72 248 221 29 57 8 2 8 93 25 6 4 1 3 23 0 0 54 7 .258 .324 .421 .745
1992 102 394 369 38 89 16 1 18 161 49 9 6 0 1 20 0 4 73 11 .241 .287 .436 .723
1993 66 191 174 19 39 7 2 5 65 25 7 3 1 4 11 1 1 50 3 .224 .268 .374 .642
CHC 31 93 87 14 30 7 0 10 67 22 1 0 0 0 6 0 0 21 1 .345 .387 .770 1.157
'93計 97 284 261 33 69 14 2 15 132 47 8 3 1 4 17 1 1 71 4 .264 .307 .506 .813
1994 89 299 269 48 80 12 1 10 124 38 19 6 0 1 29 0 0 57 5 .297 .365 .461 .826
1995 SF 132 539 497 71 131 29 4 24 240 86 25 5 0 2 39 4 1 98 11 .264 .317 .483 .800
1996 98 421 379 56 106 26 0 19 189 67 6 3 0 3 33 3 6 95 6 .280 .344 .499 .843
1997 128 428 398 47 104 28 4 11 173 64 7 4 0 7 19 0 4 87 8 .261 .297 .435 .731
1998 SEA 74 277 259 37 75 20 2 12 135 33 1 1 0 1 14 1 3 45 13 .290 .332 .521 .853
CHC 48 145 131 26 46 5 0 8 75 23 0 0 0 0 14 1 0 34 3 .351 .414 .573 .986
'98計 122 422 390 63 121 25 2 20 210 56 1 1 0 1 28 2 3 79 16 .310 .360 .538 .899
1999 99 278 253 43 76 9 1 20 147 55 5 1 0 3 22 1 0 61 7 .300 .353 .581 .934
2000 64 178 168 23 44 4 1 11 83 29 0 1 0 0 10 2 0 43 5 .262 .303 .494 .797
NYY 40 143 132 22 44 5 0 16 97 29 0 0 0 1 9 0 1 33 1 .333 .378 .735 1.112
'00計 104 321 300 45 88 9 1 27 180 58 0 1 0 1 19 2 1 76 6 .293 .336 .600 .936
2001 ANA 16 66 66 4 9 0 0 1 12 2 0 0 0 0 0 0 0 20 3 .136 .136 .182 .318
MLB:13年 1162 4033 3715 528 1005 187 21 186 1792 586 96 38 2 26 270 13 20 845 89 .271 .321 .482 .804

表彰

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背番号

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  • 29(1989年)
  • 24(1990年 - 1991年)
  • 1(1992年、1995年 - 1996年、1998年 - 同年途中)
  • 22(1993年 - 同年途中)
  • 34(1993年途中 - 同年終了、1997年)
  • 4(1994年)
  • 6(1998年途中 - 2000年途中)
  • 31(2000年途中 - 2001年、2012年)
  • 30(2007年 - 2011年)

脚注

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  1. ^ 出野哲也『改訂新版 メジャー・リーグ人名事典』言視舎、2013年、445頁頁。ISBN 978-4-905369-67-7 
  2. ^ 2015年よりロッキーズ傘下
  3. ^ Patrick Saunders (2019年10月17日). “Glenallen Hill not returning as Rockies’ Triple-A manager” (英語). The Denver Post. 2020年5月13日閲覧。
  4. ^ 「26球団レギュラー・シーズン回顧 トロント・ブルージェイズ 大事なレッドソックス戦に敗れ連続地区優勝を逃す」『1990大リーグ総集編』 週刊ベースボール 1991年1月4日増刊号 112頁
  5. ^ Jeff Metcalfe (2019年6月4日). “ASU baseball signee Glenallen Hill Jr. drafted in fourth round by Arizona Diamondbacks” (英語). AZ Central.com. 2020年5月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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