ジス・ボーイ」("This Boy")は、ビートルズの楽曲。レノン=マッカートニー名義となっているが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲[3][4]

ジス・ボーイ
ビートルズシングル
A面 イギリスの旗 抱きしめたい
カナダの旗 オール・マイ・ラヴィング
リリース
規格 7インチシングル
録音 アビー・ロード・スタジオ
1963年10月17日
ジャンル
時間
レーベル パーロフォン
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
ビートルズシングル盤 U.K. 年表
シー・ラヴズ・ユー
b/w
アスク・ミー・ホワイ
(1963年)
抱きしめたい
b/w
ジス・ボーイ
(1963年)
キャント・バイ・ミー・ラヴ
b/w
ユー・キャント・ドゥ・ザット
(1964年)
ビートルズシングル盤 日本 年表
抱きしめたい
b/w
こいつ
(1964年)
プリーズ・プリーズ・ミー
b/w
アスク・ミー・ホワイ
(1964年)
パスト・マスターズ Vol.1 収録曲
  1. ラヴ・ミー・ドゥ
  2. フロム・ミー・トゥ・ユー
  3. サンキュー・ガール
  4. シー・ラヴズ・ユー
  5. アイル・ゲット・ユー
  6. 抱きしめたい
  7. ジス・ボーイ
  8. 抱きしめたい(ドイツ語)
  9. シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)
  10. ロング・トール・サリー
  11. アイ・コール・ユア・ネーム
  12. スロウ・ダウン
  13. マッチ・ボックス
  14. アイ・フィール・ファイン
  15. シーズ・ア・ウーマン
  16. バッド・ボーイ
  17. イエス・イット・イズ
  18. アイム・ダウン
ミュージックビデオ
「This Boy」 - YouTube
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リンゴのテーマ
ジョージ・マーティン&ヒズ・オーケストラシングル
初出アルバム『A Hard Day's Night (United Artists)
A面 アンド・アイ・ラヴ・ハー (instrumental)
リリース
規格 7インチシングル
時間
レーベル ユナイテッド・アーティスツ・レコード
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
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イギリスでは1963年11月に発売された5枚目のオリジナル・シングル抱きしめたい』のB面に、アメリカでは1964年1月に発売されたキャピトル編集盤『ミート・ザ・ビートルズ』のA面3曲目に、カナダでは1964年に発売されたシングル盤『オール・マイ・ラヴィング』のB面に収録された。シングル盤発売当時の邦題は「こいつ」。

構成編集

本作はレノンがスモーキー・ロビンソンのスタイルに触発されて書いた楽曲で[5]ドゥーワップのようなコード変更やメロディー、アレンジが取り入れられている。なお、アレンジはボビー・フリーマンの「You Don't Understand Me」[6]テディ・ベアーズ英語版の「逢った途端にひとめぼれ」に影響を受けている[4]。本作はレノン、ポール・マッカートニージョージ・ハリスンの3声コーラスが特徴となっており、後に発表された「イエス・イット・イズ」や「ビコーズ」でもこのコーラス・アレンジが取り入れられた。当初ミドルエイトにはギターソロが当てられていたが、レコーディング中に変更された[7]

映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の中でリンゴ・スターが川辺を歩くシーンで「ジス・ボーイ」のジョージ・マーティンによるオーケストラ・アレンジ版が演奏された。このヴァージョンは、「リンゴのテーマ」(英語: Ringo's Theme)という名でアメリカのサウンドトラック盤『A Hard Day's Night (United Artists)』 に収録された。また、サウンドトラック盤が発売された同年8月に発売されたシングル盤『アンド・アイ・ラヴ・ハー (オーケストラ・アレンジ版)』のB面に収録され、アメリカの音楽チャートで最高位53位を獲得した[8]

レコーディング編集

本作は1963年10月17日に「抱きしめたい」とともにレコーディングされた。15テイク録音されたのち、2回オーバー・ダビングが施された。10月21日にミキシングが行われ、2つのテイクを結合して最終マスターを作成した後にミドルエイトの最後のヴァースを切り貼りし、曲の最後がフェード・アウトするように編集された[4]

なお、シングル盤『フリー・アズ・ア・バード』にこの曲のテイク12と13が収録されているが、ここでジョンは“Thas(=Tha(t)+(Thi)s) Boy”と歌詞を間違えて歌っている。

ステレオ・ヴァージョン編集

「ジス・ボーイ」のリアル・ステレオ・ヴァージョンはビートルズの活動中にはリリースされなかった。解散後、英国では1981年12月リリースの『ザ・ビートルズ EPコレクション』収録の『ザ・ビートルズ』のB面2曲目に収録された。ただし、オーストラリアではシングル盤 "I Want To Hold Your Hand" のB面に収録されていた。CDでは、1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.1』に収録された[注釈 1]

プレイヤー編集

収録アルバム/シングル編集

カバー・バージョン編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ リアル・ステレオ・ミックスは1966年発売のコンピレーション・アルバム『オールディーズ』のためのミキシング・セッションにてEMIスタッフの連絡ミスにより「バッド・ボーイ」と「ジス・ボーイ」を取り違えて作られたものと判明している。

出典編集

  1. ^ Pedler, Dominic (2010). The Songwriting Secrets Of The Beatles. Omnibus Press. pp. 81–82. ISBN 9780857123466. https://books.google.com/books?id=O8w1cyT65ZIC&pg=PT81 
  2. ^ Past Masters - The Beatles|Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年4月26日閲覧。
  3. ^ Harry 1992, p. 650.
  4. ^ a b c MacDonald 1998, p. 92.
  5. ^ Sheff, David (2000). All We Are Saying. New York: St. Martin's Griffin. p. 193. ISBN 0-312-25464-4 
  6. ^ All Together Now, the ABC of the Beatles songs and albums, David Rowley (2013), page 183–84
  7. ^ Lewisohn 1988, p. 36.
  8. ^ The Beatles U.K. Singles/Parlophone original#2”. The Beatles Record Collection (2011年). 2020年4月26日閲覧。

参考文献編集

外部リンク編集