セントジョン (ニューブランズウィック州)

カナダの都市

セント・ジョン(英: Saint John、仏: Saint-Jean)は、カナダ東部ニューブランズウィック州の都市。ファンディ湾の北岸、セント・ジョン川英語版の河口に位置する。フランス語読みではサン・ジャンとなる。2016年の国勢調査による市域人口は67,575人、都市圏人口は12万6202人で州内ではモンクトンに次いで2番目の大きさである。

セントジョン
Saint John, NB, skyline at dusk8.jpg
(写真:セントジョンの町並み)
標語ラテン語:"O Fortunati Quorum Jam Moenia Surgunt"
(英語:"O Fortunate Ones Whose Walls Are Now Rising.")

セントジョンの位置(カナダ内)
セントジョン
セントジョン
セントジョン (カナダ)
セントジョンの位置(ニューブランズウィック州内)
セントジョン
セントジョン
セントジョン (ニューブランズウィック州)
内の位置
ニューブランズウィック州内の位置
座標:北緯45度16分 西経66度04分
基礎データ
Flag of Canada.svg カナダ
Flag of New Brunswick.svg ニューブランズウィック州
行政区 セントジョン郡
都市名 セントジョン
英語名 City of Saint John
仏語名 Ville de Saint Jean
市長 ドン・ダーリング(Don Darling)
入植日 1604年
創設日 1783年
面積 315.96 km²
 - 広域圏 3,509.62 km²
標高 海抜 387 m
人口 2016年
 - 市域 67,575 人[1]
 - 人口密度 213.9 人/km²
 - 広域圏 126,202 人[2]
時間帯 大西洋標準時(AST)、UTC-4
夏時間 大西洋夏時間(ADT)、UTC-3
郵便番号 E2H、E2P
市外局番 +1-506
公式サイト

歴史編集

ヨーロッパ人が来る前はパサマクォディ族マリシート族が居住していた。セント・ジョン川の河口は1604年フランス地理学者サミュエル・ド・シャンプランファンディ湾を探検する途中に発見された。その日が洗礼者ヨハネの生誕日であったことからフランス語Fleuve Saint-Jeanと命名され、後に同じ意味の英語に置き換えられた。戦略的な要地なので1631年アカディアのフランス総督・シャルル・ド・サン=テティエンヌ・ド・ラ・トゥールによって要塞が築かれた。フランスとイギリスによる争いが続いていたが、1755年には英国軍がフランス植民地を追放しハウ砦を構築して防衛。アメリカ合衆国の独立に伴って英国ロイヤリストがアメリカから入植して街が発展した。

経済編集

セント・ジョンはカナダの東海岸の州の中心地で、多くの企業が集まっている。20世紀の間、事業家K.C.アービング英語版石油林業造船メディア運輸業などのコングロマリットをこの町で形成し、現在でも北米最初の大水深石油採掘所や、パルプ工場、製紙工場などを経営し、この地域の経済に重要な役割を果たしている。

2000年前後までは、カナダ最大の造船業が栄え、1980年代から1990年代初期にかけてカナダ海軍用にハリファックス級の多目的フリゲート12隻中9隻がここで製造されたが、その後10年以上戦艦の造船は行われていない。

他に主要な経済活動を行っている企業、公共機関としては、セント・ジョン港英語版ムースヘッドビール)、ポイント・ルプロー原子力発電所を含む発電所を運営するニューブランズウィック電力会社英語版、旧NB Tel英語版の本社を引き継いだアライアント・テレコム英語版、ニューブランズウィック州の健康保険を運営するアトランティック健康科学社、セント・ジョン地域病院などがある。また州政府機関の補助によって、1990年代に創業されたいくつかのコールセンターなどもある。

地理編集

街はファンディ湾に流れるセントジョン川を挟んで北側と南側に分かれている。

人口編集

2016年の国勢調査による市域人口は67,575人、都市圏人口は126,202人であり、モンクトンに次いで2番目に多くなっている。長年ニューブランズウィック州内で最大の都市であったが1971年の89,039人を頂点に人口は減少を続け、都市圏人口では2006年にモンクトンに抜かれ、市域人口でも2016年の国勢調査でモンクトンに抜かれ、州内最大の都市の地位を返上した。

年度 人口(人) 増加率(%)
2016年 67,575 -3.6
2011年 70,063 3.0
2006年 68,043 -2.3
2001年 69,661 -3.9
1996年 72,494 -3.3
1991年 74,969 -1.8
1986年 76,381 -5.1
1981年 80,521 -9.6
1971年 89,039 61.4
1961年 55,153 -
  • 増加率は1986年以降は過去5年間の人口増加率を意味する。
母語話者(セントジョン)2006
英語
  
90.3%
フランス語
  
5.2%
その他
  
4.0%
人種・民族構成(セントジョン) 2016年
白人
  
87.7%
先住民
  
5.3%
黒人
  
2.1%
中国
  
1.4%
アラブ
  
1.38%

言語編集

2016年の統計による市内の住民の母語の割合は英語が90.3%と9割超に達し、フランス語が5.2%と低くなっておりほぼ英語圏である。全人口のうちの英仏バイリンガルの割合は14.4%と州内のなかでは低くなっており、85.3%が英語のみを理解することができるとの調査がある事等、フランス語を公用語にしている州の都市という印象は薄い。1996年当時の4.3%と比べると2006年は5.2%とフランス語の割合が微増している。

気候編集

気候は湿潤大陸性気候(Dfb)で、寒冷であるが、大西洋に面するために、内陸よりも寒さは緩和される。1月の平均気温は-7.9℃、7月の平均気温は17.1℃であり、年間降雪量は239.6cmである。

交通編集

空港編集

鉄道編集

かつてはモントリオールからアメリカ合衆国メイン州経由でフレデリクトンを通ってセントジョンまでを結ぶVIA鉄道アトランティック号が運行されていたが1994年で廃止された。海運拠点としてカナディアン・ナショナル鉄道ニューブランズウィック南部鉄道により貨物列車の輸送は続けられている。

市内交通編集

都市間交通編集

  • 沿海バス(Maritime Bus):都市間バス運行。以前はアカディアンラインズと呼ばれていた。
 
ニューブランズウィック大学セントジョンキャンパス

教育編集

大学編集

 
プリンセス・ストリート

出身者編集

メディア編集

テレビ編集

  • CBAT:CBC(英語)
  • CBAFT:Radio-Canada(フランス語)
  • CKLT:CTV系列(英語)
  • CIHF:グローバル系列(英語)
  • ロジャーズ・テレビ

新聞編集

  • 「ザ・テレグラフ・ジャーナル」(The Telegraph-Journal、英語日刊紙)
  • 「ル・サンジャノワ」(Le Saint-Jeanois、フランス語週刊紙)

姉妹都市・提携都市編集

脚注編集

  1. ^ Saint John, City [Census subdivision, New Brunswick and Canada [Country]]”. Statistics Canada. 2020年4月28日閲覧。
  2. ^ Saint John [Census metropolitan area, New Brunswick and New Brunswick [Province] Select a table viewTopic: Counts Rates]”. Statistics Canada. 2020年4月28日閲覧。
  3. ^ 1981 to 2010 Canadian Climate Normals station data SAINT JOHN A カナダ環境省”. 2014年8月10日閲覧。

外部リンク編集