セーラー万年筆
セーラー万年筆株式会社(セーラーまんねんひつ、英:The Sailor Pen Co.,Ltd.)は、文房具を中心とした製造メーカー。東京証券取引所スタンダード市場上場。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
![]() 〒105-0001 東京都港区虎ノ門四丁目1番28号 虎ノ門タワーズオフィス10階 |
本店所在地 |
〒737-0883 広島県呉市天応西条二丁目1番63号 |
設立 | 1932年8月14日 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 9010601024727 |
事業内容 | 万年筆・ボールペンなどの製造及び販売等 |
代表者 | 代表取締役社長 町克哉 |
資本金 |
36億5300万円 (2020年12月31日現在) |
発行済株式総数 |
1462万1961株 (2020年12月31日現在) |
売上高 |
単体56億56百万円 連結61億72百万円 (2014年12月期) |
営業利益 |
単体△56百万円 連結△91百万円 (2014年12月期) |
純利益 |
単体△1億48百万円 連結△2億09百万円 (2014年12月期) |
純資産 |
単体17億34百万円 連結19億50百万円 (2014年12月31日現在) |
総資産 |
単体54億77百万円 連結57億47百万円 (2014年12月31日現在) |
従業員数 |
315人(パート含む) (2020年12月31日現在) |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 |
プラス 14.38% EH 2.31% セーラー万年筆取引先持株会 1.60% 村山信也 1.22% SBI証券 1.10% (2018年12月31日現在[1]) |
関係する人物 | 阪田久五郎(創業者) |
外部リンク | https://www.sailor.co.jp/ |
概要 編集
1911年(明治44年)2月に阪田久五郎が広島県呉市に「阪田製作所」を創業。1932年(昭和7年)8月に株式会社化され「株式会社セーラー万年筆阪田製作所」を設立する。その後、幾度の社名変更を経て現在に至る。
日本を代表する万年筆メーカー2社が、「セーラー(水夫、水兵)」、「パイロット(水先案内人、操舵手)」と非常に似かよったイメージを持つブランド名を使っているが、由来は異なる(→パイロットコーポレーション#商標の由来も参照)。
日本初のボールペン製造や、カートリッジ式万年筆の特許取得など、日本の筆記用具業界をリードしてきた老舗である。今日では文具製品だけでなく、同名ブランドで産業用ロボット生産も行っている。売り上げ構成はロボット機器がおよそ28%、文具類が72%である[要検証 ]。
なお、1952年(昭和27年)には本社を呉から東京に移転したが、2021年(令和3年)4月、登記上の本店のみ69年ぶりに創業地である呉に戻した[2]。
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天応工場
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沿革 編集
- 1911年(明治44年)2月 - 阪田久五郎が広島県呉市稲荷町にて初の国産万年筆の製造を始める。
- 1932年(昭和07年)8月 - 株式会社セーラー万年筆阪田製作所を設立。
- 1941年(昭和16年)4月 - 株式会社阪田製作所に商号変更。
- 1948年(昭和23年)2月 - 国産初のボールペン「セーラー・ボール・ポイント・ペン」発売[3]。
- 1949年(昭和24年)
- 1952年(昭和27年)5月 - 株式会社セーラー万年筆阪田製作所に商号変更。
- 1960年(昭和35年)5月 - セーラー万年筆株式会社に商号変更。
- 1961年(昭和36年)10月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
- 1969年(昭和44年)5月 - ロボットマシンの製造を開始。
- 1972年(昭和47年) 国産初筆ペン開発、販売。
- 1978年(昭和53年)4月 - 本社を東京都台東区に移転。
- 1997年(平成09年)4月 - 本社を東京都江東区に移転。
- 2017年(平成29年)3月 - 本社を東京都墨田区に移転。
- 2018年(平成30年)7月 - 文具・事務用品大手のプラスと資本・業務提携を締結[4]。
- 2020年(令和02年)7月 - 大手文具メーカーのぺんてるとのロボット事業における業務提携を発表[5]。
- 2021年(令和03年)
- 2022年(令和4年)10月 - 西日本豪雨で被害を受けた広島工場の改修工事が終了[6]。
商標の由来 編集
軍港都市・呉にあり、将来は自らの製品を船によって輸出し、海外に覇を唱えたいという念願があった。また、ひとりの提督より多くの「水兵(セーラー)」が大切だという民主主義的思想を盛り込んで、商標を「セーラー」と命名した。ロゴマークは、錨(いかり)を用いた図柄を作った。[7]
主要取扱品目 編集
歴代社長 編集
脚注 編集
- ^ 有価証券報告書(第106期)
- ^ 69年ぶり呉に「帰港」 セーラー万年筆の世界戦略 産経新聞 2021年5月21日配信・閲覧
- ^ “セーラー万年筆の歴史”. セーラー万年筆. 2023年11月30日閲覧。
- ^ “プラスがセーラー万年筆の57.78%を保有 7月の大量保有報告書”. M&A Online. 2021年8月10日閲覧。
- ^ “ロボット機器事業についての業務提携基本合意に関するお知らせ”. ぺんてる. 2022年4月15日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “セーラー万年筆の広島工場 大幅な建て替えで記念式典|NHK 広島のニュース”. NHK NEWS WEB. 2022年10月4日閲覧。
- ^ “セーラー万年筆の歴史”. セーラー万年筆. 2023年5月7日閲覧。