ダック・ドジャース
『ダック・ドジャース』(Duck Dodgers)は、アメリカ合衆国のテレビアニメ。2003年8月23日から2005年11月11日までカートゥーン ネットワークで放映された。ルーニー・テューンズのスピンオフのひとつ。日本では2004年5月4日からカートゥーン ネットワークで放送された。全39話。
ダック・ドジャース Duck Dodgers | |
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アニメ | |
監督 | スパイク・ブラント、トニー・セルヴォーン |
シリーズ構成 | マーク・バンカー |
キャラクターデザイン | スパイク・ブラント、トニー・セルヴォーン ダン・ハスケット、デクスター・スミス他 |
音楽 | ロバート・クラール |
アニメーション制作 | ワーナー・ブラザース・アニメーション |
製作 | ワーナー・ブラザース・エンターテイメント |
放送局 | ![]() |
放送期間 | ![]() |
話数 | 全39話 |
テンプレート - ノート |
概要編集
元になった作品は、ルーニー・テューンズの「ダフィー・ウォーズ」。
2004年と2005年にデイタイム・エミー賞Outstanding Special Class Animated Programを受賞。
あらすじ編集
21世紀に誤って冷凍されたダック・ドジャース。24と2分の1世紀に冷凍冬眠から目覚め、自分は21世紀のスーパーヒーローと偽る。相棒になったカデットと共に宇宙防衛軍の一員として活動していたところ、火星の女王がX-2司令官を送り込み、宇宙を舞台にした騒動が起きる。
登場人物編集
- ダック・ドジャース
- 声 - ジョー・アラスキー/日本語版 - 高木渉
- 本作の主人公。ダフィー・ダック演じる宇宙防衛軍のキャプテンだが、弱虫でお調子者かつ腰抜けなトラブルメーカーで金と美女に弱い。変な丁寧語で話すのが特徴。運動能力や運転技術などはそれなりにある。初登場時には火星人を見張らずに、ポテトチップスを食べながらドラマ鑑賞をしていた。そのため火星人の奇襲に遅れを取った挙句、地球の防衛システムを破壊し、地球を滅亡の危機に晒した罪で裁判にかけられた。この際は火星人の宇宙船のミサイル発射口にジャガイモを打ち込み、地球にポテトチップスを発射させることで危機を救った。しかしその後地球にばらまかれたポテトチップスの莫大な清掃代を請求されている。自身の宇宙船のレーザー砲を酷使した結果、動力源が爆発し2年間宇宙を漂流する羽目になった。この時はカデットを女装させ近くを通りかかった火星人の宇宙船に潜入させ、動力源を盗む大胆な計画を立てた。他にもSOS信号を無視して野球の生放送を見たり、IQハイをからかうため、わざと応答しなかったり、カデットの妹をソーセージ工場に売るなど仲間を大切にしなかったり、お金儲けのために宇宙船を豪華客船と偽ったり、潜入捜査の最中、海賊の財宝を手に入れようとするなど職務に対して不誠実で利己的な性格。なぜか失敗を成功に変える力を持ち、何度も地球を救うも結果的に自身や周囲の者を悲惨な目に遭わせ、迷惑をかけるため、純粋に感謝されたことがほとんどない。またかなりのナルシストで火星の女王が自分に興味があるのはハンサムな自分に惚れ込んでいると思い込んでいる。コールドスリープをする前はウォーターボーイとして活動をしていた。
- カデット
- 声 - ボブ・バーゲン/龍田直樹
- ポーキー・ピッグ演じるドジャースの助手。お調子者のドジャースの行動に振り回されている苦労人だが活気に溢れ、ドジャースにとても忠実だが、ダックの大失敗に気付かない事もあるなどお人好しで天然。いざという時に頼りになるドジャースとは違い、優秀な人物で回によってはおいしい所を持っていく場面もある。8話Aでは自分そっくりのロボットが登場した。
- DR.IQハイ
- 声 - リチャード・マクゴナグル/梅津秀行
- コールドスリープしたダックを解凍した張本人。頭に電球がついている。ドジャースが引き起こすトラブルに頭を悩ますも本人曰く「なぜか憎めない魅力がある」と語っており、なんだかんだで信頼している様子。「ダフィー・ウォーズ」にも登場している。
- X-2
- 声 - ジョー・アラスキー/中田和宏
- マービン・ザ・マーシャン演じる火星の司令官。ドジャースとは宿敵だが、彼やカデットと行動を共にすることもあった。敵役だがドジャースとは正反対で真面目で熱心な性格。センチュリオンロボを率いる。火星の女王の事が好きで、彼女の気を引こうとする事も多いが女王がドジャースに興味を持っているため、嫉妬している。実はウォーターボーイだったドジャースを歴史と異なったことで自分の間違いではないとことを証明したいがために過去に行き、ラグビーのヒーローにした張本人である。
- K-9
- 声 - フランク・ウェルカー/下和田ヒロキ
- X-2司令官の部下。ルーニー・テューンズの時と違い、鳴くことがある。
- センチュリオンロボ
- 声 - マイケル・ドーン
- X-2司令官の部下。兜をかぶっている点や黒い顔はX-2司令官と同じだが、顔には赤い目がひとつだけ浮かぶ。
- クッチャカ・サム
- 声 - モーリス・ラマーシュ/郷里大輔
- ヨセミテ・サム演じる、クランキン星のボス。
- 火星の女王
- 声 - ティア・カレル/玉川砂記子
- 火星の支配者で、エキゾチックな美女。長い白髪をしており、X-2司令官より背が高い。帝国を拡大しようと企む。地球の防衛力を探ろうと、X-2司令官を送り込むがそれを何度も(運良く偶然に)阻止するドジャースに興味を持ち、一時はそれを見込んでドジャースと結婚した。嫉妬したX-2に騙されたドジャースから離婚を言い渡され、復讐しようとしたこともあるが、その後も彼の不思議な魅力(決して容姿ではない)に惹かれる。DR.IQハイの駄目なエピソードを話したときも弁護をしようとしたほどだが、最終的に命懸けで自身を救ったX-2に惚れ、相思相愛の関係になった。
- ナレーション
- 声 - /梅津秀行
- 主にプラカードや字幕などを読みあげている。
ゲスト編集
スタッフ編集
メインスタッフ編集
- スーパーバイジングプロデューサー・監督・演出 - スパイク・ブラント、トニー・セルヴォーン
- シリーズ構成 - マーク・バンカー
- アートディレクター - マーク・ホワイティング、テッド・ブラックマン
- キャラクターデザイン - スパイク・ブラント、トニー・セルヴォーン、ダン・ハスケット、デクスター・スミス、アンディ・スリアーノ、他
- プロップデザイン - ポール・ブリッグス、ジョン・フィッシャー、ノエ・ガルシア、ポーラ・スペンス、アンディ・スリアーノ、他
- アニメーションタイミングディレクター - カーク・ティングブラッド
- アニメーションディレクター - ドンヤン・リー
- CGディレクター - マイケル・ヴィナー
- 色彩監督 - ジーノ・デュボイズ
- 編集 - ロブ・デサールズ
- キャスティング・音声監督 - コレット・サンダーマン
- 音楽 - ロバート・クラール
- プロデューサー - ポール・ディニ、トム・ミントン、リンダ・M・ステイナー
- エグゼクティブプロデューサー - サンダー・シュワルツ
- スペシャルサンクス - チャールズ・M・ジョーンズ
- 制作 - ワーナー・ブラザース・アニメーション
- 制作協力 - エアリムプロダクション
- CGアニメーション制作協力 - リキッドアニメーション
- 製作著作 - ワーナー・ブラザース・エンターテイメント
日本語吹き替え版スタッフ編集
- 翻訳:鎌田郁子→畑みづき
- 演出:佐々木由香
- 録音・調整:田場公→吉本晋
- 担当:小野寺徹、丸田兼太郎
- プロデューサー:伊藤文子、丸田耕太郎(13話まで)、末次信二(14話から)
- エクゼクティブ・プロデューサー:松下健司(14話から)
- 制作:カートゥーン ネットワーク、東北新社
サブタイトル編集
シーズン1編集
話数 | サブタイトル | 原題 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | ダック・ドジャース裁判 | アブない美女軍団 | The Trial of Duck Dodgers | Big Bug Mamas | |
2 | 助っ人はロボット | レースの行方 | The Fowl Friend | The Fast & the Feathery | |
3 | ドジャース漂流記 | 私を愛さなかったスパイ | Duck Deception | The Spy Who Didnt Love Me | |
4 | おいぼれドジャース | 赤ちゃんは救世主 | Duck Codgers | Where's Baby Smartypants? | |
5 | 狙われたカデット | どっちがドジャース | I'm Going to Get You Fat Sucka | Detained Duck | |
6 | K-9はキャディーさん | カデットが大変身 | K-9 Kaddy | Pig of Action | |
7 | パイレーツ・ドジャース | Shiver Me Dodgers | |||
8 | ドジャース 西部へ行く | ドジャースの思考回路 | The Wrath of Canasta | They Stole Dodgers' Brian | [注釈 1] |
9 | 正義のグリーンランタン | Green Loontern | |||
10 | ヒーロー誕生! | 禁断のロマンス | Quarterback Quack | To Love a Duck | |
11 | 目指せ!ハリウッド・スター | Hooray for Hollywood Planet | |||
12 | 復讐に燃える女王 | ドジャースは訓練中 | The Queen is Wild | Back to the Academy | |
13 | 宿敵は誰だ | ドジャースの転職 | Enemy Yours | Duck Departure |
シーズン2編集
話数 | 通算 | サブタイトル | 原題 | ||
---|---|---|---|---|---|
14 | 1 | ブタの惑星 | Pig Planet | ||
15 | 2 | 真のヒーローは誰? | ペットにご用心 | Invictus Interruptus | Pet Peeved |
16 | 3 | ニッポノ星を救え! | K-9とハンティング | The Menace Maninsuit | K-9 Quarry |
17 | 4 | 歌声で勝負だ! | パパになったドジャース | Talent Show A-Go-Go | The Love of a Father |
18 | 5 | 新しい相棒 | 24‐1/2世紀 宇宙の旅 | The New Cadet | The Love Duck |
19 | 6 | ファッドの陰謀 | The Fudd | ||
20 | 7 | 怪傑ゼロ 参上! | 俺、見えるんです… | The Mark of Xero | I see Duck People |
21 | 8 | 仁義なきデスマッチ | ドジャースの魅力とは? | Deathmatch Duck | Deconstructing Dodgers |
22 | 9 | 未来の冒険ファンタジー | ドジャースの農園天国 | MMORD | Old Mcdgers |
23 | 10 | 歌姫お運びします | 城で何が起こったか | Diva Dellivery | Castle High |
24 | 11 | サーフィン対決 | サムライ・ドジャース | Surf the Stars | Samurai Quack |
25 | 12 | 当然の話これは戦争と平和だ! 前編 | Of Course You Know This Means War And Peace Part 1 | ||
26 | 13 | 当然の話これは戦争と平和だ! 前編 | Of Course You Know This Means War And Peace Part 2 |
シーズン3編集
日本未放送
話数 | 通算 | サブタイトル | |
---|---|---|---|
27 | 1 | Till Doom Do Us Part | |
28 | 2 | Villainstruck | Just the Two of Us |
29 | 3 | The Kids Are All Wrong | Win, Lose or Duck |
30 | 4 | Boar to Be Riled | Clean Bill of Health |
31 | 5 | The Best of Captains, the Worst of Captains | That's Lifomatica |
32 | 6 | Diamond Boogie | Corporate Pigfall |
33 | 7 | The Six Wazillion Dollar Duck | |
34 | 8 | Too Close for Combat | Fins of War |
35 | 9 | Good Duck Hunting | Consumption Overruled |
36 | 10 | A Lame Duck Mind | |
37 | 11 | Master & Disaster | All in the Crime Family |
38 | 12 | In Space, No One Can Hear You Rock | Ridealong Calamity |
39 | 13 | Bonafide Hero: Captain Duck Dodgers |
脚注編集
注釈編集
- ^ 『ドジャース 西部へ行く』は、保安官ドリッパロング・ダフィーのパロディ作品。
出典編集
外部リンク編集
- Duck Dodgers - IMDb(英語)