ダノンシャンティ
この記事は「新馬齢表記」で統一されています。 |
ダノンシャンティ(欧字名:Danon Chantilly、2007年4月28日 - )は、日本の競走馬、種牡馬[1]。
ダノンシャンティ | |||||||||
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2012年京都記念 | |||||||||
欧字表記 | Danon Chantilly[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2007年4月28日(17歳)[1] | ||||||||
登録日 | 2009年7月8日 | ||||||||
抹消日 | 2011年5月26日[2] | ||||||||
父 | フジキセキ[1] | ||||||||
母 | シャンソネット[1] | ||||||||
母の父 | Mark of Esteem[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道日高町)[1] | ||||||||
生産者 | ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社[1] | ||||||||
馬主 | (株)ダノックス[1] | ||||||||
調教師 | 松田国英(栗東)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 8戦3勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 1億7613万4000円[1] | ||||||||
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経歴
編集デビュー前
編集セレクトセール2008に上場され、ダノックスが2750万円で落札[3]。その後ファンタストクラブで育成調教される。
2歳
編集2009年11月22日、京都競馬場芝1800mの新馬戦に内田博幸鞍上でデビュー、2番人気に支持されたこのレースでは道中好位に付け、直線で抜け出して2着に3/4馬身差で勝利する。
2戦目にはラジオNIKKEI杯2歳ステークスに出走、直線は馬群の間を割って伸びてきたが、先行して粘ったコスモファントムをかわせず、さらに差してきたヴィクトワールピサに交わされて3着に敗れる。
3歳
編集2010年2月7日に行われた共同通信杯には内田博幸から吉田豊に乗り替わり出走した。道中は後方から進み、直線で追い込んで圧倒的1番人気に支持されていたアリゼオに先着したが、ハンソデバンドにはハナ差及ばず2着に敗れる。
その後、3月27日の毎日杯に安藤勝己を鞍上に迎え出走、道中は中団から進み直線で差し切り重賞初制覇となった。
5月9日、NHKマイルカップに出走、単勝1番人気に支持される。前半1000mが56.3というレース史上最速のハイペースとなったが、鞍上の安藤勝己はこのレースを後方待機策でスタミナを温存、直線大外に持ち出し、直線だけで15頭を差し切り当時の日本レコードを0.1秒上回るタイムを記録する形でGIを初制覇した[4][5][注 1]。
そして変則二冠を目指し東京優駿に出走する予定だったが、前日に右後脚の骨折が判明したため出走取消となった[6][7]。
骨折休養を終えて12月26日の有馬記念に出走。主戦の安藤勝己がペルーサに騎乗する事が決まっていたため、フランシス・ベリーを鞍上に迎えるも後方2番手でレースを進めたがスローペースが響いて9着に敗れた。
4歳
編集安藤勝己が鞍上に復帰して2011年2月13日の京都記念に出走。道中折り合いを欠き、直線では良く伸びてきたものの4着。4月3日の大阪杯では最後方から追いあげてくるも4着。その後は安田記念に向けて調整されていたが、4月20日に右前浅屈腱炎が判明し[8]、長期休養に入る。幹細胞移植手術を施された後に放牧に出され、11月頃に進退を判断するとしていたが[9]、5月18日に、現役を引退し北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが発表された。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[10]およびnetkeiba.com[11]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2009.11.22 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 12 | 8 | 12 | 3.1 (2人) | 1着 | 1:52.5(34.1) | -0.1 | 内田博幸 | 55 | (セイルラージ) | 470 | |
12.26 | 阪神 | ラジオNIKKEI杯2歳S | JpnIII | 芝2000m(良) | 15 | 3 | 4 | 27.8 (7人) | 3着 | 2:01.5(34.4) | 0.2 | 内田博幸 | 55 | ヴィクトワールピサ | 468 |
2010. 2. 7 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 3 | 3 | 4.1 (2人) | 2着 | 1:48.2(33.5) | 0.0 | 吉田豊 | 56 | ハンソデバンド | 472 |
3.27 | 阪神 | 毎日杯 | GIII | 芝1800m(良) | 11 | 4 | 4 | 3.7 (3人) | 1着 | 1:49.3(33.4) | -0.2 | 安藤勝己 | 56 | (ミッキードリーム) | 466 |
5. 9 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 7 | 13 | 2.6 (1人) | 1着 | R1:31.4(33.5) | -0.2 | 安藤勝己 | 57 | (ダイワバーバリアン) | 468 |
5.30 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 8 | 18 | 取消 | 安藤勝己 | 57 | エイシンフラッシュ | 計不 | |||
12.26 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 15 | 5 | 9 | 39.5(10人) | 9着 | 2:33.6(34.3) | 1.0 | F.ベリー | 55 | ヴィクトワールピサ | 482 |
2011. 2.13 | 京都 | 京都記念 | GII | 芝2200m(良) | 12 | 4 | 4 | 5.3 (3人) | 4着 | 2:14.4(34.6) | 0.5 | 安藤勝己 | 58 | トゥザグローリー | 480 |
4. 3 | 阪神 | 産経大阪杯 | GII | 芝2000m(良) | 15 | 6 | 10 | 5.7 (5人) | 4着 | 1:57.9(33.6) | 0.1 | 安藤勝己 | 59 | ヒルノダムール | 480 |
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
種牡馬時代
編集競走馬引退後は2012年より種牡馬となり、社台スタリオンステーションで繋養される。
2017年からはビッグレッドファームで種牡馬生活を送る[12]。
2020年をもって種牡馬を引退[13]。種牡馬引退後は北海道岩内町のNPO法人ホーストラスト北海道で余生を送る[14]。
主な産駒
編集- 2013年産
- スマートオーディン(東京スポーツ杯2歳ステークス、毎日杯、京都新聞杯、阪急杯 種牡馬)[15]
- サイタスリーレッド(テレ玉杯オーバルスプリント)[16]
- 2014年産
- クオリティスタート(ヒダカソウカップ2回、ノースクイーンカップ)[17]
血統表
編集ダノンシャンティの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系/ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 フジキセキ 1992 青鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ミルレーサーMillracer 1983 鹿毛 |
Le Fabuleux | Wild Risk | ||
Anguar | ||||
Marston's Mill | In Reality | |||
Millicent | ||||
母 *シャンソネット Chansonette 2000 鹿毛 |
Mark of Esteem 1993 鹿毛 |
Darshaan | Shirley Heights | |
Delsy | ||||
Homage | Ajdal | |||
Home Love | ||||
母の母 Glorious Song1976 鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | ||
Cosmah | ||||
Ballade | Herbager | |||
Miss Swapsco | ||||
母系(F-No.) | (FN:12-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Halo 3x3=25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ダノンシャンティ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年9月30日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティ引退、種牡馬に”. ラジオNIKKEI 2022年6月25日閲覧。
- ^ “【ダノンシャンティ】が社台スタリオンステーションに到着!”. 馬市.com. 2023年1月28日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティが優勝/競馬のNHKマイルC”. 四国新聞. (2010年5月9日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティ驚愕の日本レコードでNHKマイルC制覇! | 重賞勝ち馬News”. 一般社団法人 日本競走馬協会. 2022年1月27日閲覧。
- ^ “【東京競馬 10R】日本ダービー (GI) ダノンシャンティ号が出走取消”. 日本中央競馬会. 2011年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月29日閲覧。
- ^ “シャンティ取消に松田国師「申し訳ない」”. サンケイスポーツ. (2010年5月30日). オリジナルの2010年7月22日時点におけるアーカイブ。 2010年5月30日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティ屈腱炎発症”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2022年1月27日閲覧。
- ^ “シャンティ屈腱炎発症 松田国師「真しに受け止めたい」”. スポーツニッポン. (2011年4月21日) 2011年4月21日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月13日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年9月13日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティが移動 | 馬産地ニュース”. 競走馬のふるさと案内所 (2016年12月12日). 2016年12月13日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティが種牡馬を引退”. サンケイスポーツ. (2020年9月4日) 2022年1月27日閲覧。
- ^ uma1 (2020年9月1日). “ダノンシャンティ | NPO法人ホーストラスト北海道”. 2022年1月27日閲覧。
- ^ “スマートオーディン”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “サイタスリーレッド”. JBISサーチ. 2017年10月23日閲覧。
- ^ “クオリティスタート”. JBISサーチ. 2021年6月4日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ダノンシャンティ”. JBISサーチ. 2017年9月11日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2023年1月28日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティの血統表”. netkeiba.com. 2017年9月11日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- ダノンシャンティ - 競走馬のふるさと案内所
- ダノンシャンティ - 引退名馬(名馬.jp)