ノースクイーンカップ
ノースクイーンカップは、ホッカイドウ競馬で施行される地方競馬の重賞競走である。産経新聞社より優勝杯の提供を受けており、名称は2010年より「サンケイスポーツ杯 ノースクイーンカップ」と表記されている。
ノースクイーンカップ | |
---|---|
開催国 | 日本 |
主催者 | 北海道 |
競馬場 | 門別競馬場 |
第1回施行日 | 2002年10月1日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1800m |
格付け | H2 |
賞金 |
1着賞金600万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上牝馬(地方全国交流) |
負担重量 | 別定 |
出典 | [1] |
概要
編集1974年から1996年まで行われていた「クイーンカップ」を前身[2][3][注 1]とし、2002年にサラブレッド系3歳以上牝馬限定の重賞競走として新設。
ホッカイドウ競馬のグレードでは2009年までH3に格付けされていたが、2010年よりH2に格上げとなり、1着賞金も100万円から300万円へ増額。あわせてGRANDAME-JAPAN(古馬シーズン)の対象競走にも指定された。
2013年までは、ホッカイドウ競馬の古馬重賞競走で唯一の牝馬限定戦であった[注 2]。
2002年は門別競馬場で施行されたが、2003年から2008年までは旭川競馬場で施行。2009年より再び門別競馬場に戻された。
2021年(第20回)は当初7月15日に施行予定であったが濃霧によって取りやめとなり[4]、再投票のうえで同月20日に行われた。
2024年からGRANDAME-JAPAN古馬シーズンが春と秋の2シーズン制となり、本競走は秋シーズンの構成競走となる。
競走条件・賞金(2024年)
編集過去の副賞
編集スタリオンシリーズ競走に指定されており、以下の種牡馬の種付権が贈られている。
年 | 種牡馬 | 付与対象者 | 出典 |
---|---|---|---|
2002年 | ダンスインザダーク | 馬主 | [6] |
2003年 | バブルガムフェロー | 馬主 | [6] |
2004年 | ディアブロ | 馬主 | [7] |
2005年 | スキャターザゴールド | 馬主 | [7] |
2006年 | キッケンクリス | [8] | |
2007年 | キングヘイロー | [9] | |
2008年 | ゴールドアリュール | [10] | |
2009年 | [11] | ||
2010年 | [12] | ||
2011年 | アドマイヤムーン | [13] | |
2012年 | ワークフォース | [14] | |
2013年 | キングズベスト | 馬主 | [15] |
2014年 | 生産牧場 | [16] | |
2015年 | ゴールドアリュール | 生産牧場 | [17] |
2016年 | キングズベスト | 生産牧場 | [18] |
2017年 | 生産牧場 | ||
2018年 | シニスターミニスター | 生産牧場 | [19] |
2019年 | 生産牧場 | ||
2020年 | 生産牧場 | ||
2021年 | 生産牧場 | ||
2022年 | ダノンスマッシュ | 生産牧場 | [20] |
2023年 | 生産牧場 |
歴代優勝馬
編集回数 | 施行日 | 開催地 | 距離 | 頭数 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2002年10月1日 | 門別 | 1800m | 14頭 | ビクトリアノニジ | 牝3 | 北海道 | 1.55.1 | 五十嵐冬樹 | 谷口常信 |
第2回 | 2003年9月2日 | 旭川 | 1600m | 7頭 | プラチナウィンク | 牝6 | 北海道 | 1.45.1 | 五十嵐冬樹 | 松本隆宏 |
第3回 | 2004年9月16日 | 旭川 | 1600m | 14頭 | グローリサンディ | 牝3 | 北海道 | 1.44.3 | 齊藤正弘 | 恵多谷豊 |
第4回 | 2005年9月1日 | 旭川 | 1600m | 12頭 | ウイッシュウイング | 牝5 | 北海道 | 1.43.8 | 服部茂史 | 楠克美 |
第5回 | 2006年8月31日 | 旭川 | 1600m | 14頭 | サンマルアンサー | 牝5 | 北海道 | 1.42.5 | 佐々木国明 | 柳澤好美 |
第6回 | 2007年9月27日 | 旭川 | 1600m | 12頭 | ベルモントミサンガ | 牝5 | 北海道 | 1.43.0 | 五十嵐冬樹 | 佐々木一夫 |
第7回 | 2008年9月10日 | 旭川 | 1600m | 13頭 | ポエラヴァ | 牝4 | 北海道 | 1.44.8 | 坂下秀樹 | 米川昇 |
第8回 | 2009年9月23日 | 門別 | 1800m | 14頭 | アースファイヤー | 牝4 | 北海道 | 1.56.2 | 服部茂史 | 岡島玉一 |
第9回 | 2010年9月21日 | 門別 | 1800m | 13頭 | ショウリダバンザイ | 牝3 | 大井 | 1.54.4 | 服部茂史 | 高岩孝敏 |
第10回 | 2011年7月28日 | 門別 | 1800m | 14頭 | ショウリダバンザイ | 牝4 | 北海道 | 1.56.2 | 服部茂史 | 林和弘 |
第11回 | 2012年7月26日 | 門別 | 1800m | 11頭 | ショウリダバンザイ | 牝5 | 北海道 | 1.57.1 | 井上俊彦 | 林和弘 |
第12回 | 2013年7月23日 | 門別 | 1800m | 9頭 | クラキンコ | 牝6 | 北海道 | 1.56.2 | 宮崎光行 | 堂山芳則 |
第13回 | 2014年7月15日 | 門別 | 1800m | 11頭 | ココロバ | 牝6 | 北海道 | 1.58.9 | 阪野学 | 田中淳司 |
第14回 | 2015年7月22日 | 門別 | 1800m | 13頭 | サンバビーン | 牝5 | 北海道 | 1.55.6 | 岩橋勇二 | 田中淳司 |
第15回 | 2016年7月21日 | 門別 | 1800m | 9頭 | タイムビヨンド | 牝4 | 北海道 | 1.52.5 | 宮崎光行 | 堂山芳則 |
第16回 | 2017年7月20日 | 門別 | 1800m | 8頭 | ジュエルクイーン | 牝5 | 北海道 | 1.58.5 | 五十嵐冬樹 | 田中正二 |
第17回 | 2018年7月18日 | 門別 | 1800m | 9頭 | ジュエルクイーン | 牝6 | 北海道 | 1.54.4 | 五十嵐冬樹 | 田中正二 |
第18回 | 2019年7月18日 | 門別 | 1800m | 12頭 | クレイジーアクセル | 牝4 | 大井 | 1.55.0 | 吉原寛人 | 渡邉和雄 |
第19回 | 2020年7月16日 | 門別 | 1800m | 10頭 | クオリティスタート | 牝6 | 北海道 | 1:57.1 | 桑村真明 | 角川秀樹 |
第20回 | 2021年7月20日 | 門別 | 1800m | 12頭 | コーラルツッキー | 牝4 | 川崎 | 1:57.0 | 松井伸也 | 山崎裕也 |
第21回 | 2022年7月7日 | 門別 | 1800m | 11頭 | ネーロルチェンテ | 牝5 | 北海道 | 1:55.9 | 石川倭 | 米川昇 |
第22回 | 2023年7月6日 | 門別 | 1800m | 10頭 | レスペディーザ | 牝5 | 北海道 | 1:57.3 | 小野楓馬 | 田中淳司 |
第23回 | 2024年7月18日 | 門別 | 1800m | 12頭 | ラブラブパイロ | 牝5 | 大井 | 1:56.4 | 西啓太 | 荒井朋弘 |
脚注
編集- ^ ただし、主催者のホッカイドウ競馬ではクイーンカップを前身とする旨の言及はしていない。
- ^ 2014年からブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦となったほか、2015年には古馬牝馬の重賞ヒダカソウカップが新設された。
出典
編集- ^ a b c “GRANDAME-JAPAN2024サンケイスポーツ杯第23回 ノースクイーンカップ〔H2〕(ダノンスマッシュ賞)出走予定馬” (PDF). ホッカイドウ競馬. 2024年7月15日閲覧。
- ^ web Furlong 2013地方競馬全国協会、2014年6月6日閲覧
- ^ クイーンカップ 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会、2014年6月6日閲覧
- ^ “取り止めとなった第20回ノースクイーンカップ〔H2〕について”. (一社)北海道軽種馬振興公社 (2021年7月15日). 2021年7月20日閲覧。
- ^ a b “令和6年度第7回門別競馬番組表[更正]” (PDF). ホッカイドウ競馬. 2024年7月15日閲覧。
- ^ a b “スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬公式サイト. 北海道軽種馬振興公社. 2003年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
- ^ a b “北海道競馬_スタリオン”. ホッカイドウ競馬公式サイト. 北海道軽種馬振興公社. 2006年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
- ^ “重賞競走情報”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “重賞競走情報”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “重賞競走情報”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “重賞競走情報”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “重賞競走情報”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “重賞競走情報”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬公式サイト. 北海道軽種馬振興公社. 2012年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
- ^ “スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬公式サイト. 北海道軽種馬振興公社. 2013年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
- ^ “スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬公式サイト. 北海道軽種馬振興公社. 2014年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
- ^ “スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬公式サイト. 北海道軽種馬振興公社. 2015年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
- ^ “平成28年度 スタリオンシリーズ競走” (PDF). ホッカイドウ競馬. 2017年7月18日閲覧。
- ^ “平成30年度 スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬. 2018年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月5日閲覧。
- ^ “2022年度 スタリオンシリーズ競走”. ホッカイドウ競馬. 2022年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月5日閲覧。
各回競走結果の出典
編集参考文献
編集- 『2013ホッカイドウ競馬ガイド』北海道軽種馬振興公社(門別競馬場・各場外発売所で無料配布)