テリー・ロジアー

アメリカのバスケットボール選手 (1994 - )

テリー・ウィリアム・ロジアー3世Terry William Rozier III , 1994年3月17日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州ヤングスタウン出身のプロバスケットボール選手。NBAマイアミ・ヒートに所属している。ポジションはシューティングガード

テリー・ロジアー
Terry Rozier
ボストン・セルティックスでのロジアー
(2018年)
マイアミ・ヒート  No.2
ポジション SG / PG
所属リーグ NBA
基本情報
愛称 Scary Terry
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1994-03-17) 1994年3月17日(30歳)
出身地 オハイオ州ヤングスタウン
身長 185cm (6 ft 1 in)
体重 86kg (190 lb)
シューズ ナイキ[1]
キャリア情報
高校 シェイカー・ハイツ高等学校
ハーグレイブ・ミリタリーアカデミー
大学 ルイビル大学
NBAドラフト 2015年 / 1巡目 / 全体16位[1]
プロ選手期間 2015年–現在
経歴
20152019ボストン・セルティックス
2015–2016メイン・レッドクローズ
20192024シャーロット・ホーネッツ
2024マイアミ・ヒート
受賞歴
  • オールACCセカンドチーム (2015)
  • AACオールルーキーチーム (2014)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴 編集

ボストン・セルティックス 編集

ルイビル大学時代にスター選手として活躍。1年生時の2013-14シーズンにAACのオールルーキーチームに選出。翌2014-15シーズンは平均17.1得点を記録するなど成長したロジアーは、2015年4月に2015年のNBAドラフトアーリーエントリーを表明[2]。全体16位でボストン・セルティックスから指名された[3]

1年目の2015-16シーズンは、プロのレベルに苦しみ、Dリーグ行きを命じられるなど、39試合の出場で平均1.8得点に止まったが、プレーオフ1回戦のアトランタ・ホークス戦でエイブリー・ブラッドリーが膝を負傷した辺りから出場機会が増え、平均4.8得点を記録した。

2016-17シーズン、はアイザイア・トーマスの控えとして、74試合で平均17.1分の出場で、5.5得点・3.1リバウンド・1.8アシスト・0.6スティールなどを記録。

2017-18シーズン、2017年12月18日のインディアナ・ペイサーズ戦では1点ビハインドで試合時間残り約5秒の状況で、バックコートからスティールした後、そのまま1人で持ち込んで逆転のダンクを決め、派手な勝利を呼び込んだことで大きく称えられた[4]。2018年1月31日に行われたニューヨーク・ニックス戦でキャリア初先発、キャリア初トリプルダブルを同時に達成した。セルティックスの103-73での勝利に貢献したロジアーは、負傷欠場のカイリー・アービングの代わりに先発出場し、17得点、11リバウンド、10アシストを記録した。キャリア初先発でトリプル・ダブルを記録するのは、2013年11月13日にトニー・ローテンが記録して以来、NBA史上2度目の事となった[5]。2日後の2月2日に行われたアトランタ・ホークス戦で2試合連続で先発した。この試合でロジアーは自己最多の31得点を記録、試合はセルティックスが119-110で勝利した[6]。2018年3月25日に行われたサクラメント・キングス戦で自己最多の33得点を記録、試合はセルティックスが104-93で勝利した[7]。このシーズンは80試合(16先発)に平均25.9分の出場で、11.3得点・4.7リバウンド・2.9アシスト・1.0スティールなどを記録した。プレーオフ1回戦、対ミルウォーキー・バックスの第2戦で23得点を記録、試合は120-106で勝利した[8]。第7戦で26得点を記録、試合は112-96で勝利しセルティックスが4勝3敗で1回戦を勝利した[9]。プレーオフでは全19試合で先発し、平均16.5得点・5.3リバウンド・5.7アシスト・1.3スティール・1.2ターンオーバーと、先発として申し分ない好成績だった。

2018-19シーズン、このシーズンは79試合(14先発)に平均22.7分の出場で、9.0得点・3.9リバウンド・2.9アシスト・0.9スティールなどを記録した。

シャーロット・ホーネッツ 編集

2019-20シーズン開幕前の2019年6月6日、ケンバ・ウォーカーとのサイン・アンド・トレードシャーロット・ホーネッツに移籍し、ホーネッツと3年総額5,800万ドルの契約を結んだ。このシーズンはデボンテ・グラハムと共には先発として出場し続けた。2020年3月9日のアトランタ・ホークス戦ではダブルオーバータイムで約43分に出場し、自身初の40得点を記録した[10]。このシーズンは63試合に平均34.3分の出場で、18.0得点・4.4リバウンド・4.1アシスト・1.0スティールなどを記録した。スリーポイントは試投数が大幅に増えた上に成功率は40.7%だった。

2020-21シーズンは、2020年12月23日のクリーブランド・キャバリアーズとの開幕戦で10本のスリーポイントを含む自己最多の42得点を記録した[11]

2021年8月19日にホーネッツと4年総額9,600万ドルの契約延長に合意した[12]

マイアミ・ヒート 編集

2024年1月23日にカイル・ラウリー、プロテクト付きのドラフト1巡目指名権とのトレードで、マイアミ・ヒートへ移籍した[13]

人物 編集

かつて所属していたホーネッツのオーナーであるマイケル・ジョーダンが現役時代にシカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げたことを、2020年にNetflixで公開されたドキュメンタリー番組「ザ・ラストダンス英語版」を観るまで知らなかったという[14]

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2015–16 BOS 39 0 8.0 .274 .222 .800 1.6 .9 .2 .0 1.8
2016–17 74 0 17.1 .367 .318 .773 3.1 1.8 .6 .1 5.5
2017–18 80 16 25.9 .395 .381 .772 4.7 2.9 1.0 .2 11.3
2018–19 79 14 22.7 .387 .353 .785 3.9 2.9 .9 .3 9.0
2019–20 CHA 63 63 34.3 .423 .407 .874 4.4 4.1 1.0 .2 18.0
2020–21 69 69 34.5 .450 .389 .817 4.4 4.2 1.3 .4 20.4
2021–22 73 73 33.7 .444 .374 .852 4.3 4.5 1.3 .3 19.3
2022–23 63 63 35.3 .415 .327 .809 4.1 5.1 1.2 .3 21.1
2023–24 30 30 35.5 .459 .358 .845 3.9 6.6 1.1 .4 23.2
通算 570 328 27.6 .420 .367 .822 3.9 3.6 1.0 .2 14.1

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2016 BOS 5 0 19.8 .391 .364 1.000 3.4 1.2 .2 .6 4.8
2017 17 0 16.3 .402 .368 .800 2.6 1.9 .6 .2 5.6
2018 19 19 36.6 .406 .347 .821 5.3 5.7 1.3 .3 16.5
2019 9 0 18.0 .322 .235 .750 4.3 1.9 .4 .2 6.4
通算 50 19 24.7 .393 .335 .809 4.0 3.3 .8 .3 9.8

カレッジ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2013–14 ルイビル 37 10 18.9 .401 .371 .712 3.1 1.8 1.0 .1 7.0
2014–15 36 35 35.0 .411 .306 .790 5.6 3.0 2.0 .2 17.1
通算 73 45 26.8 .408 .331 .772 4.3 2.4 1.5 .1 12.0

脚注 編集

  1. ^ Benson, Pat (2023年10月31日). “Charlotte Hornets Guard Switches from PUMA to Nike” (英語). Sports Illustrated FanNation Kicks News, Analysis and More. 2024年1月23日閲覧。
  2. ^ Harrell, Rozier leaving Louisville
  3. ^ Celtics Select Rozier, Hunter, Mickey and Thornton in 2015 Draft
  4. ^ Celtics vs. Pacers: Terry Rozier kills Indy’s 19-point comeback with late steal” (英語). SBネーション英語版 (2017年12月18日). 2021年1月30日閲覧。
  5. ^ Rozier's triple-double helps Celtics rout Knicks 103-73” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年2月1日). 2018年2月4日閲覧。
  6. ^ Logan Mullen (2018年2月2日). “Celtics Wrap: Terry Rozier Drops Career-High 31 Points, C’s Beat Hawks 119-110” (英語). nesn.com. 2018年2月4日閲覧。
  7. ^ Rozier scores 33 as Celtics roll past Kings, 104-93” (英語). ESPN.com. ESPN (2018年3月25日). 2018年3月26日閲覧。
  8. ^ Brown scores 30, Celtics roll to 120-106 win over Bucks” (英語). ESPN.com (2018年4月17日). 2018年4月18日閲覧。
  9. ^ Celtics beat Bucks 112-96 in Game 7, advance to play 76ers” (英語). ESPN.com (2018年4月28日). 2018年4月30日閲覧。
  10. ^ Terry Rozier drops 40 points, but Charlotte Hornets fall to Atlanta Hawks in 2OT” (英語). スポーツ・イラストレイテッド (2020年3月10日). 2021年1月30日閲覧。
  11. ^ Hornets Drop Opener in Cleveland, Rozier Scores Career-High 42 PTS” (英語). NBA.com (2020年12月23日). 2021年1月30日閲覧。
  12. ^ Hornets signing Terry Rozier to four-year, $96M contract extension” (英語). NBC Sports (2021年8月19日). 2024年1月24日閲覧。
  13. ^ HEAT ACQUIRE TERRY ROZIER” (英語). www.nba.com. 2024年1月24日閲覧。
  14. ^ Terry Rozier didn’t know Michael Jordan, Bulls 3-peated twice until ‘Last Dance’” (英語). RSN. 2020年9月24日閲覧。

外部リンク 編集