デッドプール&ウルヴァリン

デッドプール3から転送)

デッドプール&ウルヴァリン』(原題:Deadpool & Wolverine)は、2024年に公開予定のアメリカ合衆国スーパーヒーロー映画。『デッドプール』シリーズの第3弾で、監督は前作のデヴィッド・リーチからショーン・レヴィへと交代するが、主演は前2作に引き続きライアン・レイノルズが務める[5]

デッドプール&ウルヴァリン
Deadpool & Wolverine
監督 ショーン・レヴィ
脚本 レット・リース英語版
ポール・ワーニック英語版
ライアン・レイノルズ
原作
デッドプール
製作 ケヴィン・ファイギ
ライアン・レイノルズ
ショーン・レヴィ
出演者 ライアン・レイノルズ
ヒュー・ジャックマン
エマ・コリン
マシュー・マクファディン
モリーナ・バッカリン
レスリー・アガムズ英語版
カラン・ソーニ
ステファン・カピチッチ英語版
ブリアナ・ヒルデブランド
忽那汐里
ロブ・ディレイニー
ダフネ・キーン
アーロン・スタンフォード
タイラー・メイン
ジェニファー・ガーナー
音楽 ロブ・シモンセン
製作会社 マーベル・スタジオ
マキシマム・エフォート
21ラップス・エンターテインメント英語版
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗2024年7月26日[1][2]
日本の旗2024年7月24日[3]
上映時間 127分[4]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 X-MENフランチャイズ
ニュー・ミュータント(2020年)
デッドプール
デッドプール2(2018年)
MCU
マーベルズ(2023年)
次作 MCU
キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2025年)
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ライアン・レイノルズがショーン・レヴィと組むのは、『フリー・ガイ』(2021年)、『アダム&アダム』(2022年)に続いて3度目となる[6]

前作までは、20世紀フォックス映画(現・20世紀スタジオ)の元で製作されてきたが、2019年に行われたウォルト・ディズニー・カンパニーによる21世紀フォックスの買収に伴い、今作からはディズニー主導の下で製作される。併せて、今作からはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に組み込まれる[7]。また、ヒュー・ジャックマンウルヴァリン役に復帰することでも話題となった[8]R15+指定[9]

あらすじ

ウェイド・ウィルソン(デッドプール)はヒーロー活動を引退し、静かな生活を送っていたがTVAに連行され新たな任務を与えられる。故郷が存亡の危機に瀕していることを知りウェイドは不本意ながらも、また任務に消極的なジェームズ・“ローガン”・ハウレット(ウルヴァリン)と共にMCUの歴史を変える任務に向かうこととなる。

キャスト

ウェイドの世界の登場人物

ウェイド・ウィルソン / デッドプール
演 - ライアン・レイノルズ、日本語吹替 - 加瀬康之[10]
元特殊部隊員で傭兵であり、ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活し、人体実験により後天的に不死身に近い治癒能力を得たミュータント。第四の壁を無視して観客に語りかける。TVAに連行され、自身の世界が存亡の危機にあることを知り世界の運命を掛けた任務に挑む。
ヴァネッサ英語版
演 - モリーナ・バッカリン、日本語吹替 - 林真里花[10]
娼婦でウェイドの妻。麻薬カルテルとの戦いの巻き添えで一度死亡するが後にケーブルのタイムマシンでタイムトラベルしてきたウェイドによって救われた。
ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド英語版
演 - ブリアナ・ヒルデブランド、日本語吹替 - 嶋村侑[10]
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバーであり、コロッサスとバディを組んでいた女性ミュータント。原子力のエネルギーを放出する能力を持ち、エネルギーを盾として展開することも可能。レズビアンであるため、ユキオとは同性の恋人同士であり、バディとしても共に行動している。
コロッサス英語版
声 - ステファン・カピチッチ英語版
頑強な鋼鉄の身体と驚異的な怪力を持つミュータントであり、「X-MEN」のメンバー。ミュータントの学校である「恵まれし子らの学園」では教師を務めている。正義感が強く真面目な性格をしているが、ウェイドからは「優等生キャラ」「学級委員長タイプ」と揶揄されている。
ブラインド・アル英語版
演 - レスリー・アガムズ英語版、日本語吹替 - 一柳みる[10]
ウェイドのルームメイトの盲目の老婆。コカインを常用しており、彼女の家には銃の他にもウェイドのコカインも一緒に保管してある。
ドーピンダー
演 - カラン・ソーニ、日本語吹替 - 影平隆一[10]
インド系のタクシー運転手の男性でありウェイドの協力者。
ユキオ
演 - 忽那汐里、日本語吹替 - 忽那汐里[10]
帯電能力を持つ日系人の女性ミュータントであり、「X-MEN」のメンバー。ネガソニックとは同性の恋人同士であり、バディとしても共に行動している。
ピーター
演 - ロブ・ディレイニー、日本語吹替 - 三上哲[10]
前作でX-フォースのメンバーに参加した一般人の男性。一度死亡したがケーブルのタイムマシンで過去へ戻ったウェイドに諭され、Xフォースを去る。
シャッタースター英語版
演 - ルイス・タン
前作でX-フォースメンバーとして参加した能力不明のミュータント。護送車襲撃時に死亡したが、何故かウェイドの誕生日パーティーに参加している。

別の世界からの登場人物

ジェームズ・“ローガン”・ハウレット / ウルヴァリン
演 - ヒュー・ジャックマン、日本語吹替 - 山路和弘[10]
驚異的な治癒能力、格納可能な爪、最強の金属:アダマンチウムを注入した骨格を備えたミュータントにして「X-MEN」のメンバー。
映画シリーズでは初めて原作やアニメでおなじみの黄色を基調としたスーツを着用している[11]
カサンドラ・ノヴァ英語版
演 - エマ・コリン[12]、日本語吹替 - 佐倉綾音[13]
テレキネシスとテレパシーの能力を持つミュータントであり、チャールズ・エグゼビアの双子の妹。
エージェント・パラドックス
演 - マシュー・マクファディン、日本語吹替 - 置鮎龍太郎[13]
TVA職員。
ハンターB-15
演 - ウンミ・モサク
TVAの実働部隊"ミニットメン"を率いる女性隊員。変異体の捕獲・逮捕のみならず、リセットや剪定を行う。
ローラ / X-23
演 - ダフネ・キーン[14]
亡きウルヴァリン同様に、治癒能力とアダマンチウムが施された鋭い爪を持つミュータントの少女。
ジョン・アラダイス / パイロ英語版
演 - アーロン・スタンフォード
火を操ることができるミュータントの男。
セイバートゥース英語版
演 - タイラー・メイン
エリック・レーンジャー / マグニートーが率いた「ブラザーフッド」のメンバーの一人。伸縮可能な爪と超人的な力を持つミュータント。
トード英語版
演 - TBA
アザゼル英語版
演 - TBA
レディ・デスストライク英語版
演 - TBA
ジャガーノート
演 - TBA
ドッグプール英語版
演 - ペギー英語版
デッドプールの変異体の犬。パグチャイニーズ・クレステッドのミックス犬。
ワンダ・ウィルソン / レディ・デッドプール英語版
演 - TBA[15]
デッドプールの変異体の女。
バーテンダー
演 - グレッグ・ヘンプヒル
バーの客
演 - オリー・パーマー
TBA
演 - ロブ・マケルヘニー(カメオ出演)
エレクトラ・ナチオス英語版
演 - ジェニファー・ガーナー[16]
一対の釵を武器に戦う女戦士。マット・マードック / デアデビルの恋人。

この他にも、デッドプールの変異体が多数登場する。

製作

2022年9月28日、『デッドプール』シリーズの主演とプロデューサーを兼任するライアン・レイノルズは、その第3作目にヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが登場することを明らかにした[17]

2023年5月に撮影が開始されたが、同時期に全米脚本家組合映画スタジオテレビ局各社(全米映画テレビ製作者協会)との交渉が決裂し、同組合がストライキを開始した。このため、脚本家とスタジオの間で締結している契約により、主演のレイノルズは本シリーズの特徴でもあるアドリブを発することができない状態に陥っていることが報じられた[18][19]

2023年6月13日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは前述のストライキに伴うディズニー映画の劇場公開スケジュールの見直しを行い、当初予定されていた2024年11月8日から半年前倒しし、同年5月3日に変更となった[20][21][22]

2023年7月14日、俳優組合のSAG-AFTRAと映画製作者協会のAMPTPとの交渉が決裂し、SAG-AFTRAが同日からストライキを開始したことを発表した。これに伴い、本作品の撮影が一時中断していることが報じられた[23][24]

2023年11月8日、SAG-AFTRAとAMPTPは暫定合意したことを受けて、ストライキは終結した[25]。しかし、本作品の製作が遅れていることから公開日を2024年7月26日に変更することになった。なお、それ以外のマーベル・スタジオ製作映画についても公開日を2025年以降に変更したため、本作品は2024年に唯一公開される予定のMCU作品となった[1]

2024年2月11日、第58回スーパーボウルの開催に合わせて、正式タイトル並びに予告編が公開された[7]

2024年6月、ラージフォーマットとして、IMAXDolby4DXScreenX・REAL D 3Dで上映されることが発表された[26]

日本

『デッドプール&ウルヴァリン』の邦題でアメリカ合衆国と同じ2024年7月26日に劇場公開されることが同年2月12日に発表された[2]。その後、同年6月18日に公開日を2日前倒しして、同年7月24日に劇場公開されることが発表された[3]

2024年6月21日、ラージフォーマットとして、IMAX・Dolby・4DX・ScreenXで上映されることが発表された[26]

脚注

  1. ^ a b 中谷直登 (2023年11月10日). “『デッドプール3』『キャプテン・アメリカ4』などマーベル映画4作が公開延期、新日程が発表”. THE RIVER. 2023年11月10日閲覧。
  2. ^ a b 『デッドプール&ウルヴァリン』7/26日米同時公開決定&最新予告・ポスター解禁!!”. マーベル公式 (2024年2月12日). 2024年2月12日閲覧。
  3. ^ a b 最速公開決定!『デッドプール&ウルヴァリン』7月24日(水)日本劇場公開日変更のお知らせ”. マーベル公式 (2024年6月18日). 2024年6月18日閲覧。
  4. ^ SAWADY (2024年5月21日). “『デッドプール&ウルヴァリン』上映時間が判明、シリーズ最長の2時間7分”. THE RIVER. 2024年5月21日閲覧。
  5. ^ 『デッドプール』第3作、デヴィッド・リーチ監督が続投しなかった理由とは?「話し合ったことはある」 | THE RIVER”. theriver.jp (2022年8月21日). 2024年1月7日閲覧。
  6. ^ “「デッドプール」第3弾監督に「フリー・ガイ」ショーン・レビが交渉中”. 映画.com. (2022年3月15日). https://eiga.com/news/20220315/6/ 2023年3月2日閲覧。 
  7. ^ a b MICHAEL CRIPE (2024年2月12日). “「デッドプール」第3作から初の予告編が公開!正式タイトルは『デッドプール&ウルヴァリン』で7月26日に日米同時公開”. IGN Japan. 2024年2月16日閲覧。
  8. ^ 『デッドプール3』2024年9月公開決定、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリン役で復帰へ”. THE RIVER (2022年9月28日). 2023年3月2日閲覧。
  9. ^ 祝!マーベル・スタジオ初のR指定映画誕生!今年20歳、オトナの仲間入りを果たした鈴木福くんがR15指定ヒーロー「デッドプール」への思いを語る、特別映像が解禁!!”. マーベル公式 (2024年7月18日). 2024年7月19日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h 『デッドプール&ウルヴァリン』日本版声優、加瀬康之&山路和弘が続投!忽那汐里は自身を吹き替え”. シネマトゥデイ (2024年6月6日). 2024年6月6日閲覧。
  11. ^ 『デッドプール3』初ビジュアル公開!ウルヴァリン、ついに黄色いスーツ着用”. シネマトゥデイ (2023年7月11日). 2024年7月20日閲覧。
  12. ^ 『デッドプール3』ヴィラン役が決定、「ザ・クラウン」シーズン4ダイアナ妃役のエマ・コリンが演じる”. THE RIVER (2023年2月16日). 2023年3月2日閲覧。
  13. ^ a b 佐倉綾音、置鮎龍太郎が「デッドプール&ウルヴァリン」吹替版に参加”. 映画ナタリー (2024年7月19日). 2024年7月19日閲覧。
  14. ^ 『デッドプール&ウルヴァリン』に『LOGAN/ローガン』ローラ参戦決定!19歳ダフネ・キーンが再演”. シネマトゥデイ (2024年7月19日). 2024年7月20日閲覧。
  15. ^ 『デッドプール&ウルヴァリン』女性版デッドプールが正式参戦!新予告編でお披露目”. シネマトゥデイ (2024年7月20日). 2024年7月20日閲覧。
  16. ^ 『デッドプール3』ジェニファー・ガーナーがエレクトラ再演!スピンオフから18年ぶり”. シネマトゥデイ (2023年7月8日). 2024年7月20日閲覧。
  17. ^ Claws up for Wolverine: Ryan Reynolds reveals Hugh Jackman is coming back for 'Deadpool 3'”. USA TODAY (2022年9月28日). 2023年3月2日閲覧。
  18. ^ CARSON BURTON (2023年5月26日). “脚本家のストライキが続くなか、「デッドプール」第3作の撮影は開始されている模様”. IGN Japan. 2023年5月26日閲覧。
  19. ^ 中谷直登 (2023年5月26日). “『デッドプール3』、ストの影響でライアン・レイノルズがアドリブNGに”. THE RIVER. 2023年5月26日閲覧。
  20. ^ 小林泰裕 (2023年6月14日). “AIの映画制作に抗議でストライキ、「スター・ウォーズ」「アバター」など公開延期の見通し”. 読売新聞. 2023年6月15日閲覧。
  21. ^ 倉本拓弥 (2023年6月14日). “『デッドプール3』2024年5月4日に全米公開 11月から半年早まる”. シネマトゥデイ. 2023年6月15日閲覧。
  22. ^ 「アバター3」「アベンジャーズ5」など米ディズニーが公開スケジュールを大幅変更”. 映画.com (2023年6月14日). 2023年6月15日閲覧。
  23. ^ Adele Ankers-Range (2023年7月15日). “「デッドプール」第3作の撮影が中断 俳優組合のストライキにより”. IGN Japan. 2023年7月17日閲覧。
  24. ^ スト余波、ハリウッド撮影中止も 影響拡大、出演に制約”. 共同通信 (2023年7月15日). 2023年7月17日閲覧。
  25. ^ 日本放送協会 (2023年11月9日). “米俳優の労働組合のストライキ “製作会社側と暫定合意”発表”. NHKニュース. 2023年11月10日閲覧。
  26. ^ a b 『デッドプール&ウルヴァリン』ラージフォーマット上映決定、IMAX&Dolbyほか全4種 ─ 特別ポスターも公開”. THE RIVER (2024年6月21日). 2024年6月24日閲覧。

外部リンク