ナイアガラ』(原題:Niagara)は、1953年に公開されたアメリカ合衆国スリラー映画である。撮影は1952年6月から同年7月にかけて行なわれた[1]

ナイアガラ
Niagara
予告編よりタイトルカード
監督 ヘンリー・ハサウェイ
脚本 チャールズ・ブラケット英語版
ウォルター・ライシュ
リチャード・L・ブリーン
製作 チャールズ・ブラケット
ナレーター ジョゼフ・コットン
出演者 マリリン・モンロー
ジョゼフ・コットン
ジーン・ピーターズ
音楽 ソル・カプラン
撮影 ジョゼフ・マクドナルド
編集 バーバラ・マクリーン
製作会社 20世紀フォックス
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1953年1月21日
日本の旗 1953年4月18日
上映時間 92分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 約1,250,000ドル[1]
興行収入 2,500,000ドル(北米市場配給収入)
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概要 編集

ヘンリー・ハサウェイが監督、マリリン・モンロージョゼフ・コットンジーン・ピーターズが主演した。モンローにとっては初のカラー(テクニカラー)主演映画であった(前作は『モンキー・ビジネス 』)。

モンローは劇中で「モンロー・ウォーク」と呼ばれた独特の歩き方を披露して話題を呼んだ。彼女が歩いて行く後ろ姿を映したシーンは映画史上、最も長い歩行シーンとされる[2]

ストーリー 編集

 
マリリン・モンロー

ナイアガラの滝を臨むロッジに夫と宿泊しているローズは、夫ジョージが「レターマン」=陸軍精神科病院にいたことを新婚のカトラー夫婦にほのめかす。新婚の妻は、ローズが滝で愛人パトリックと抱き合っているところを目撃する。ある時、夫はローズが気に入っている「キス」という曲のレコードを壊してしまう。また、夫は露出した服を着ているローズが許せない。 その日の8時半、ナイアガラのライトアップが行われる中、ジョージが二人に人生を愚痴る。翌日、ローズはパトリックと結託してジョージを自殺に見せかけて殺害しようとするが、逆にパトリックがジョージに殺される。そうとは知らないローズは夫の捜査願いを出すが、後に死体安置所で愛人の死体を見つけて気絶する。また、ジョージもロッジを替わったカトラーの妻を殺しそうになる。ローズの企みに気づいていたジョージは、シカゴに逃げようとしたローズを追いつめる。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
TBS
ローズ・ルーミス マリリン・モンロー 向井真理子
ジョージ・ルーミス ジョゼフ・コットン 家弓家正
ポリー・カトラー ジーン・ピーターズ 二階堂有希子
レイ・カートラー ケイシー・アダムス英語版 加茂喜久
ケタリング ドン・ジョンソン英語版 塩見竜介
スターキー警部 デニス・オーデア英語版  千葉順二
不明
その他
矢田稔
島木綿子
松岡文雄
槙伸子
演出 旭谷暘
翻訳 三枝邦子
効果
調整
制作 東北新社
解説 荻昌弘
初回放送 1970年6月15日
月曜ロードショー

※日本語吹替はDVD&BD収録

スタッフ 編集

  • 監督:ヘンリー・ハサウェイ
  • 製作:チャールズ・ブラケット
  • 脚本:チャールズ・ブラケット、ウォルター・ライシュ、リチャード・L・ブリーン
  • 音楽:ソル・カプラン
  • 撮影監督:ジョゼフ・マクドナルド
  • 編集:バーバラ・マクリーン
  • 美術:ライル・R・ウィーラー、モーリス・ランスフォード
  • 装置:ステュアート・A・ライス
  • 衣装監督:チャールズ・ルメイアー
  • 衣装デザイン:ドロシー・ジーキンズ

トリビア 編集

ポリー・カトラー役は当初アン・バクスターが演じることになっていたが、バクスターが降板したことでジーン・ピーターズが役を手に入れた[2]。また、バクスターが降板したことで、マリリン・モンローを目立たせるように内容が変更された[2]

参考文献 編集

  1. ^ a b Niagara (1953) - Box office / business” (英語). IMDb. 2013年3月4日閲覧。
  2. ^ a b c Niagara (1953) - Trivia” (英語). IMDb. 2013年3月4日閲覧。

外部リンク 編集