ファイネストアワー
『ファイネストアワー』 (FINEST HOUR) は、1989年にナムコ(現在はバンダイナムコアミューズメント)から発売されたアーケードゲーム用アクションシューティングゲーム。ナムコのシステム基板「SYSTEM II」の第6弾作品。
ジャンル | アクションシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
プロデューサー | 横山茂 |
ディレクター |
岡本進一郎 二階堂和行 |
プログラマー | 二階堂和行 |
音楽 | 田島勝朗 |
美術 |
Y.TESHIMA 木下次男 柳原孝安 佐々木茂雄 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 |
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デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
システム基板 | SYSTEM II |
CPU |
MC68000 (@ 12.288 MHz)×2 MC6809 (@ 3.072 MHz) HD63705 (@ 2.048 MHz) |
サウンド |
C140 (@ 21.39 KHz) YM2151 (@ 3.57958 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット8192色 |
モビルスーツを題材としており、主人公は「謎の傭兵X」となり、ロボット「シグナス」を操縦し時間内にゴール地点を目指すのが目的となっている。
2009年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールアーケードにて配信された。
概要編集
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8方向レバーと、ショット・バーニア・マーカー変更に割り振られた3つのボタンで操作を行う。全4面×2周。
後に「リアルロボットもの」と呼ばれる、1980-90年代初頭に一大ブームを起こしたロボットアニメを強く意識した作品。歩行音や銃発射音といった効果音や宇宙コロニーを戦場とするといった世界観などに『ガンダムシリーズ』の影響が見て取れる。
同社が開発したゲーム基板SYSTEM IIの第6弾にあたる。この基板は回転拡大機能に特化し、スプライトで構成されたキャラクターを任意の角度・大きさに表示できる表現力を持っている。本作ではこれを「任意の方向にいる敵を自動的にロックオンして射撃する」という形で生かした。こういった自動ロックオンするロボットが登場する作品としては、ゲームアーツからパソコン向けにリリースされ絶大な支持を得た『テグザー』(1985年)があるが、本作では専用ハードウェアを駆使するアーケードゲームとして、更にリアルでスムーズな動作で「歩行兵器を駆って戦場を駆け巡る」というゲームとなっている。
ゲーム内容編集
自機の持つ武器は連射可能なビームガンのみ。バーニアを噴かして一気に上空に逃げたり、しゃがんで敵の攻撃をかわしたりできるため、操作次第では敵の懐に急降下で強襲をかけ、反撃されたらしゃがんでやり過ごしたり後ろ上方に飛び退いたりといった高機動を活かした戦術で戦うこともできる。更にレバーを同じ方向に2回入れることでダッシュができ、敵の攻撃の種類によっては弾よりも早く走ることも可能なため、これで敵からの攻撃を回避することもできる。
TEMPゲージと制限時間が用いられている。前者は敵の攻撃にあたると上昇、制限時間が残っているうちは時間経過で減少、タイムが0になると上昇し続ける。ほとんどの敵は接触してもダメージを受けないが、一部には接触時に自爆することで大ダメージを与えてくるもの(機雷や浮遊爆弾など)もいる。TEMPゲージが最大(オーバーヒート)になるとゲームオーバー。危機的状況では先に進まず休むことで回復可能である。しかしステージクリアの際には残りタイムがボーナスポイントとして加算されるため、強行突破でボーナスポイントを稼ぐか、慎重に行くかを選ぶことになる。
画面下には前後1画面分・上下半画面分のレーダーがあり、敵の接近を知ることができる。
各ステージは、ステージ端にいるステージ最終ターゲットを破壊すればクリアとなる。ステージ最終ターゲットには、前述の様々な移動でヒットアンドアウェイを仕掛けるのが基本戦術となるが、逃げ回るためにはあらかじめそれ以外の敵を掃討してから挑んだほうが効率がよい。
移植版編集
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ファイネストアワー | 2009年8月25日[1][2] |
Wii | バンナム | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
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スタッフ編集
- プロジェクト
- プロデューサー:横山茂
- 開発ディレクター:岡本進一郎
- ゼネラルアジェント:K.MATSUOKA
- マネージメント:S.SAKURAI
- マーケティング調査:夏井敏夫
- テストプレイ・スーパーバイザー:Y.SETO
- スタッフ
- ディレクター、プログラム:二階堂和行
- キャラクター・デザイン:Y.TESHIMA、木下次男、柳原孝安、佐々木茂雄
- グラフィック・デザイン:柳沢直幹、H.FUKUDA、福岡充、M.NAGASHIMA
- 開発サポート:M.KATO
- 音楽:田島勝朗
- ロゴタイプ・デザイン:阿部信彦
評価編集
ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』の紹介文では、「ダメージを受けても時間で回復していくのが特徴。世界観でプレイした人も多い」と設定に関して肯定的なコメントで紹介されている[3]。
脚注編集
- ^ 中野信二 (2009年8月21日). “バンダイナムコ、「ファイネストアワー」VCAで8月25日から配信開始” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年4月21日閲覧。
- ^ “名作ロボットアクション『ファイネストアワー』がVCAに登場” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2009年8月21日). 2019年4月21日閲覧。
- ^ 「ビデオゲーム フルリスト」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、175 - 216頁、ASIN B00BHEECW0。