フォニオ(学名:Digitaria exilis)は、イネ科メヒシバ属に属する一年生植物で、食用として栽培されている雑穀である。年間約58万トンが栽培されている(2013年、FAO統計による)。穀物としては西アフリカの一部地域で栽培、流通しているのみであるが、世界の食料安全保障を向上させうる作物として注目されている。別名白フォニオ。クスクスパンビールなどに加工される。ナイジェリアでは「アチャ」と呼ばれる[1]

フォニオ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: メヒシバ属 Digitaria
: フォニオ D. exilis
学名
Digitaria exilis (Kippist) Stapf
和名
フォニオ
英名
fonio

分布

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フォニオはリベリアを除く西アフリカのセネガルからチャドサバンナ地域にて栽培されており、とくにギニアフータ・ジャロン地方で多く栽培されている。フォニオは貧弱な土壌や降水量の変化に対して適応性が高く、作付けから6〜8週間で収穫できる。

各国の収穫面積、収量

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2021年国際連合食糧農業機関による国別データ(FAOSTAT)によれば、フォニオの単収はコートジボワールが1位であるが、面積や収量で見ればギニアが首位。ギニアの収穫面積は約590,000ha、収量は約480,000トンである[2]

形態

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約80センチに成長する草本である。種子は約1.5mmと小さく、2000粒で約1グラムになる。食用にする場合、これを脱穀して粉にするか、そのまま蒸して食する。[3]

近縁種

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食用作物として栽培されているメヒシバ属の植物には、以下のものがある。

脚註

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  1. ^ 瀬口正晴、楠瀬千春 (2022). “フォニオ(アチャ)”. New food industry = ニューフードインダストリー 64 (9): 583-592. 
  2. ^ 小林裕三「ギニアのフォニオは今」『国際農林業協力』Vol.46 No.1 p.36 公益社団法人国際農林業協働協会 2023年7月31日
  3. ^ 『世界の食文化 アフリカ』農文協 2004年 p74

関連項目

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外部リンク

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