ヘラチョウザメ(箆蝶鮫、箆鱘、Polyodon spathula)はチョウザメ目ヘラチョウザメ科ヘラチョウザメ属に属する魚である。 サメの名前がつくがサメの仲間ではない。サメは軟骨魚綱 でチョウザメは硬骨魚綱である。またキャビアなどで有名なチョウザメオオチョウザメ)などとは同じチョウザメ目とはなるが、本種はヘラチョウザメ科であり、別科で異なる。英名 パドルフィッシュ。

ヘラチョウザメ
Paddlefish Polyodon spathula.jpg
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 硬骨魚綱 Osteichthyes
亜綱 : 条鰭亜綱 Actinopterygii
: チョウザメ目 Acipenseriformes
: ヘラチョウザメ科 Polyodontidae
: ヘラチョウザメ属 Polyodon
: ヘラチョウザメ P. spathula
学名
Polyodon spathula
Walbaum in Artedi, 1792
和名
ヘラチョウザメ
英名
American paddlefish

分布編集

北アメリカ大陸ミシシッピー川水域に分布。

特徴・生態編集

動物プランクトンや小魚などを中層を泳ぎながら捕食する食性をもつ。夜間には小魚などを体を反転するようにして捕食する。長い吻によって小魚の存在を電気信号で感じ取ると考えられ、日中でも水槽内にメダカなどを泳がせておくと反転して捕食する姿を見ることができる。僅かに電流が流れているこの突起物は、かつては泥底の餌を取るために地面を掘削する役割を果たしていたのではないかと推測されていた[2]。また、泳ぐ際に身体を安定させるという機能を有するとも考えられている[3]。多くのチョウザメ類は低層で捕食するが、ヘラチョウザメだけは水面に浮いた餌にも反応する。平均で約1.5メートルほどに成長する。1950年頃はアメリカのミシシッピ水域などで潤沢に漁獲できていたが[4]、年月を経るにつれて環境悪化や乱獲により個体数が激減しており、保護活動がされている[5]。視力に頼って捕食したり外敵を認知することはない[6]

日本で見られる主な水族館編集

ハシナガチョウザメ編集

 
ハシナガチョウザメ

ハシナガチョウザメ(シナヘラチョウザメとも。Psephurus gladius中国語白鱘英語Chinese Paddlefish)は、中華人民共和国において、過剰な捕獲やダムの建設により生息地を脅かされ、IUCNレッドデータブック絶滅危惧種に分類されている淡水魚。また、中国国家一級重点保護野生動物でもある[7]。腹側が白く、背側はグレー色である。この魚には、文言文と呼ばれる古い漢字では、現代のマグロに用いられている「」の文字が充てられていた。 最近では2003年に目撃例があり、また2007年には3.6メートル - 250キログラムのハシナガチョウザメが、違法操業者の捕獲の試みで死に至ったと報道され[8]、2011年に偶然捕獲されている[9]


 
ハシナガチョウザメの標本

IUCNレッドリストのステータスはCRのまま更新されていないが2019年、論文でハシナガチョウザメは絶滅したと発表され、後に IUCNでハシナガチョウザメは絶滅したと合意された

ギャラリー編集

参考文献編集

  1. ^ Grady, J. (2004). "Polyodon spathula". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2009年4月27日閲覧
  2. ^ 魚の博物事典・472頁
  3. ^ 魚の博物事典・472頁
  4. ^ 魚の博物事典・472頁
  5. ^ 魚の博物事典・472頁
  6. ^ 魚の博物事典・472頁
  7. ^ 『ニュートン』2000年4月号84頁
  8. ^ Chinese Paddlefish Dies in Illegal Fishing CRI - China Radio International 2007年1月12日(英語)
  9. ^ 重慶男市場買到怪魚 有3倍長的鴨子嘴| 大陸新聞 | NOWnews 今日新聞網 Retrieved on 2011-04-04

関連項目編集

外部リンク編集