マンティコラ (Manticore) は、伝説の生物。主な生息地はインドマレーシアインドネシアで、森林に住むとされる[1]

マンティコラ
1607年画
1678年画

概要編集

その姿は、体の色は赤く、尾はサソリのそれに似た形状で、そこに針があり(毒が無い代わりに矢のように飛び散る24本の棘と数がはっきりしているものや、太い1本というものもある)[2]、それで相手を刺したり[3]相手にのように投げつける[4]。3列に並ぶ鋭いを持つが、顔と耳は人間に似ている。大きさはライオンぐらいである。走るのが非常に速く、人間を好んで食べる[5]

マンティコラは英語読みで、ギリシャ語形ではマンティコーラース (Μαντιχώρας) という。

マンティコラは古くから知られており、紀元前5-4世紀頃の医師で歴史家のクテシアスが記した『インド誌英語版』や、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの『動物誌』、大プリニウスの『博物誌』(博物誌では、エチオピアに生息している怪物として紹介されている)などに紹介されて西洋世界に知られるようになった[6]

中世動物寓意譚にもしばしば登場し、恐るべき速さで人間に襲いかかって食い殺すとされた。さらにキリスト教の教義では、悪魔を象徴するものだとされた[7]

文化的な影響編集

イギリスロックグループ『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』は、セカンド・アルバム『タルカス』のジャケット・イラスト(インナー)の中にこのマンティコアを登場させており、後に自らが興したレコードレーベルの名前を「マンティコア・レコード」としている。

脚注編集

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参考文献編集

  • 松平俊久「マンティコラ」『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』蔵持不三也監修、原書房、2005年3月、194-196頁。ISBN 978-4-562-03870-1
  • 安田均グループSNE『モンスター・コレクション - ファンタジーRPGの世界』富士見書房〈富士見文庫 ドラゴンブック 9〉、1986年10月。ISBN 978-4-8291-4209-7