ユキワリソウ

サクラソウ科の多年草

ユキワリソウ(雪割草、学名Primula farinosa subsp. modesta)は、サクラソウ科サクラソウ属多年草高山植物日本全土の亜高山帯から高山帯に自生する。

ユキワリソウ
両白山地の亜高山帯(福井県大野市)にて、2017年6月6日撮影
ユキワリソウ、福井県大野市にて、2017年6月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: サクラソウ科 Primulaceae
: サクラソウ属 Primula
: セイヨウユキワリソウ P. farinosa
亜種 : ユキワリソウ
P. f. subsp. modesta
学名
Primula farinosa L.
subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax [1]
シノニム

P. f. subsp. modesta var. macrantha
P. modesta
P. modesta var. shikokumontana

変種

本文参照

特徴

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山地の湿った岩場に生育する[2]。高さは10 cmほどになる。葉はだ円形で根生し、幅1-1.5 cm、長さ3-10 cm、表面は緑色でしわが多く、ふちには波状のゆるい鋸歯があり、やや裏側に曲がる[2]。また、葉の裏面は淡黄の粉がある。花茎は高さ7-15 cmになり、その先に3-20個の淡い紅紫色の花をつける。花の径は10-14 mm。苞は線形になり、基部は袋状に膨らまない[2]。花期は5-6月。

変種

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葉が小卵形であり、鋸歯がはっきりしない。細長い葉柄がつく。本州(奥羽地方)、北海道、千島、樺太、済州島に分布する。
  • レブンコザクラ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. matsumurae (Petitm.) T.Yamaz. 
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト)。北海道礼文島に自生する。千島、朝鮮半島、アジア寒帯に分布する。苞の基部が、やや膨らむ。[2]
北海道のアポイ岳周辺の日高地方南部に分布する。葉が細く、縁が強く内側に巻き込む。

雪割草

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雪割草キンポウゲ科ミスミソウスハマソウの別名でもある。

また、イチリンソウニリンソウアズマイチゲショウジョウバカマハシリドコロなども雪割草、雪割花とよぶ地方もある。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “BG Plants 和名-学名インデックス(YList)”. 2013年8月15日閲覧。
  2. ^ a b c d 原色日本植物図鑑 草本編I (1957)

参考文献

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  • 北村四郎村田源堀勝『原色日本植物図鑑 草本編』 I(改訂60刷)、保育社、1957年、232頁。ISBN 9784-586-30015-0 

関連項目

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