リーガ・エスパニョーラ1996-1997

リーガ・エスパニョーラ1996-1997は、スペインの国内プロサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラの1部リーグのプリメーラ・ディビシオンの66回目のシーズンである。1996年8月31日から1997年6月23日に開催された。新採用のファビオ・カッペロ監督により、レアル・マドリードが2季ぶり27回目の優勝を達成した。

プリメーラ・ディビシオンは、昨シーズン(1995-1996)から全22チームで構成していたが、翌シーズン(1997-1998)は20チーム体制に戻されることから、自動降格枠が4チームと例年になく大変多くなったシーズンであった。セグンダ・ディビシオンから昇格し、本季のプリメーラ・ディビシオンに参戦するのは、セグンダ・ディビシオン1995-1996成績上位によって自動昇格したエルクレスCFCDログロニェスと、プリメーラ・ディビシオン1995-1996の20位アルバセテ・バロンピエとの入れ替え戦に勝利したCFエストレマドゥーラの合わせて3チーム。

欧州連合内の選手に関しての新規約

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この年から、ボスマン選手(ジャン=マルク・ボスマン)による訴え(ボスマン判決)により、外国人選手の枠組みに関する新制度が、適用された。これにより、欧州連合内の選手採用は、同国人と同様になり、欧州諸国内の採用数の限定が取り払われた。また、チームの正規メンバーの枠が22人から25人に拡大された。これにより、最大6人の欧州諸国外の選手を採用する事が可能となった。しかし、試合中は、4人の出場に限られる。

リーガ・エスパニョーラ1996-1997のチーム本拠地 (カナリア諸島)

順位

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順位 クラブ名 勝点 試合数 得点 失点 備考
1 レアル・マドリード 92 42 27 11 4 85 36 +49 UEFAカップ1997-98
グループリーグ出場権
2 FCバルセロナ 90 42 28 6 8 102 48 +54 UEFAチャンピオンズリーグ 1997-98
2回戦出場権
3 デポルティーボ・ラ・コルーニャ 77 42 21 14 7 57 30 +27 UEFAカップ1997-98一回戦出場権
4 レアル・ベティス 77 42 21 14 7 81 46 +35 UEFAカップウィナーズカップ 1997-98出場権[1]
5 アトレティコ・マドリード 71 42 20 11 11 76 64 +12 UEFAカップ1997-98一回戦出場権
6 アスレティック・ビルバオ 64 42 16 16 10 72 57 +15
7 レアル・バリャドリード 64 42 18 10 14 57 46 +11
8 レアル・ソシエダ 63 42 18 9 15 50 47 +3
9 CDテネリフェ 56 42 15 11 16 69 57 +12
10 バレンシアCF 56 42 15 11 16 63 59 +4
11 SDコンポステラ 53 42 13 14 15 52 65 -13
12 RCDエスパニョール 51 42 14 9 19 51 57 -6
13 ラシン・サンタンデール 50 42 11 17 14 52 54 -2
14 レアル・サラゴサ 50 42 12 14 16 58 66 -8
15 スポルティング・デ・ヒホン 50 42 13 11 18 45 63 -18
16 セルタ・デ・ビーゴ 49 42 12 13 17 51 54 -3
17 レアル・オビエド 48 42 12 12 18 49 65 -16
18 ラーヨ・バジェカーノ 45 42 13 6 23 43 62 -19 セグンダ・ディビシオン3位との入れ替え戦
19 CFエストレマドゥーラ 44 42 11 11 20 35 64 -29 セグンダ・ディビシオンに自動降格
20 セビージャFC 43 42 12 7 23 50 69 -19
21 エルクレスCF 41 42 12 5 25 40 77 -37
22 CDログロニェス 33 42 9 6 27 33 85 -52
  1. ^ コパ・デル・レイ1996-97に優勝したFCバルセロナUEFAチャンピオンズリーグ 1997-98に出場する為、代わって、準優勝したレアル・ベティスUEFAカップウィナーズカップ 1997-98出場権を獲得。

入れ替え戦(降格プレーオフ)結果

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第1戦:
ホームチーム アウェーチーム
RCDマジョルカ 1-0 ラーヨ・バジェカーノ


第2戦:
ホームチーム アウェーチーム
ラーヨ・バジェカーノ 2-1 RCDマジョルカ
トータルスコア:
RCDマジョルカ 2-2 ラーヨ・バジェカーノ アウェーゴールルールにより、RCDマジョルカが勝利


RCDマジョルカ」が、1997-1998シーズンの"プリメーラ・ディビシオン(スペイン1部リーグ)"に昇格。
代わって、「ラーヨ・バジェカーノ」が、1997-1998シーズンの"セグンダ・ディビシオン(スペイン2部リーグ)"に降格。

ピチーチ賞

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最も多く得点を挙げた選手にはピチーチ賞が贈られる。

順位 選手 クラブ ゴール数
1   ロナウド FCバルセロナ 34
2   アルフォンソ・ペレス レアル・ベティス 25
3   ダヴォール・シューケル レアル・マドリード 24
4   ラウル・ゴンサレス レアル・マドリード 21
  リバウド デポルティーボ・ラ・コルーニャ 21
6   オリ レアル・オビエド 19
7   ルイス・エンリケ FCバルセロナ 17
  クリストファー・オーエン SDコンポステラ
  ホセ・アンヘル・シガンダ アスレティック・ビルバオ
10   ビクトル・フェルナンデス レアル・バリャドリード 16
  リュボスラフ・ペネフ SDコンポステラ
  イスマエル・ウルサイス アスレティック・ビルバオ

サモラ賞

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平均失点数が最も低いゴールキーパーにはサモラ賞が贈られる。

順位 選手 クラブ 試合 失点 失点率
1   ジャック・ソンゴォ デポルティーボ・ラ・コルーニャ 37 28 0.76
2   ボド・イルクナー レアル・マドリード 40 31 0.78
3   セサル・サンチェス レアル・バリャドリード 39 41 1.05
4   トニ・プラッツ レアル・ベティス 40 45 1.13
5   アルベルト・ロペス レアル・ソシエダ 41 47 1.15
6   ビトール・バイーア FCバルセロナ 37 43 1.16
7   ホセ・マリア・セバリョス ラシン・サンタンデール 40 49 1.23
8   リシャール・ドゥトルエル セルタ・デ・ビーゴ 35 44 1.26
9   トニ・ヒメネス RCDエスパニョール 34 44 1.29
10   マルセーロ・オヘラ CDテネリフェ 35 46 1.31