2012年ロンドンオリンピックのテニス競技(2012ねんロンドンオリンピックのテニスきょうぎ)は、7月29日から8月5日までウィンブルドンオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで開催された[1]国際テニス連盟(ITF)管轄。コートは芝、屋外。

2012年ロンドンオリンピック
テニス競技

オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ
会場オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ
開催日7月29日 - 8月5日
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2012年ロンドンオリンピック
テニス競技

シングルス   男子   女子  
ダブルス   男子   女子   混合

前回大会との違い 編集

前回北京大会では4種目が行われていたが、今大会は混合ダブルスが1924年パリ大会以来88年ぶりに実施された。 今大会はAELTCの12のコートが使用された[2]

ウィンブルドン選手権との違い 編集

オリンピックでは3セットマッチを実施(ウィンブルドン選手権では男子のみ5セットマッチ)し、また男子シングルス決勝のみ5セットマッチ。ウェアの色は自由(ウィンブルドンでは伝統的に白のウェアが義務付けられている)。通常のツアー大会同様に音楽が流れる(ウィンブルドンでは音楽を流さない)。[3]

ATPとWTAのポイント 編集

今大会は男子シングルスと女子シングルスの出場者にランキングポイントが与えられる[4]

種目 金メダル 銀メダル 銅メダル 4位 準々決勝 3回戦 2回戦 1回戦
男子シングルス 750 450 340 270 135 70 35 5
女子シングルス 685 470 340 260 175 95 55 1

参加国と選手数 編集

6月11日時点でのATPワールドツアーランキングおよび同日現在のWTAランキングの上位56選手が出場できるが、1カ国につき最大4名までと定められている。また残り8はITFの推薦枠での出場となる。ダブルスは1カ国2組まででシングルスとダブルスの合計では6人以内となっている。混合ダブルスはシングルスまたはダブルスの出場選手となり単独での出場選手はいない。

国・地域 男子 女子 混合
シングルス ダブルス シングルス ダブルス
  アルゼンチン 4 2(1) 0 2(2) 2 7
  オーストラリア 2 0 1 4(3) 2 6
  オーストリア 1 2(1) 1 0 0 3
  ベラルーシ 0 2(2) 1 0 2 3
  ベルギー 3 0 2 0 0 5
  ブラジル 1 4(3) 0 0 0 4
  ブルガリア 1 0 1 0 0 2
  カナダ 2 2(1) 1 2(1) 0 5
  中国 0 0 3 4(1) 0 4
  チャイニーズタイペイ 1 0 1 2(1) 0 3
  コロンビア 2 2(1) 1 0 0 4
  クロアチア 2 2(0) 0 0 0 2
  キプロス 1 0 0 0 0 1
  チェコ 2 2(0) 4 4(2) 2 8
  デンマーク 0 0 1 0 0 1
  フィンランド 1 0 0 0 0 1
  フランス 4 4(1) 1 2(1) 0 7
  グルジア 0 0 1 2(1) 0 2
  ドイツ 1 2(1) 4 4(1) 4 7
  イギリス 1 4(3) 4 4(0) 2 8
  ハンガリー 0 0 2 2(0) 0 2
  インド 2 4(3) 0 2(2) 2 7
  イスラエル 0 2(2) 1 0 0 3
  イタリア 2 2(1) 4 4(0) 4 7
  日本 3 2(0) 0 0 0 3
  カザフスタン 1 0 2 2(0) 0 3
  リヒテンシュタイン 0 0 1 0 0 1
  ルクセンブルク 1 0 0 0 0 1
  オランダ 1 2(1) 0 0 0 2
  ニュージーランド 0 0 1 0 0 1
  パラグアイ 0 0 1 0 0 1
  ポーランド 1 2(2) 2 4(2) 2 7
  ルーマニア 1 2(1) 3 2(0) 0 5
  ロシア 4 2(0) 4 4(2) 2 10
  セルビア 3 4(1) 2 0 2 6
  スロバキア 2 2(0) 2 2(0) 0 4
  スロベニア 1 0 1 2(2) 0 4
  スペイン 4 4(2) 4 4(2) 0 12
  スウェーデン 0 2(2) 1 0 2 3
  スイス 2 2(0) 0 0 0 2
  チュニジア 1 0 1 0 0 2
  ウクライナ 1 0 1 0 0 2
  アメリカ合衆国 4 4(2) 4 4(2) 4 12
  ウズベキスタン 1 0 0 0 0 1
合計: 44カ国 64 64(31) 64 62(25) 32 184
  • 括弧はダブルスのみ出場の選手数

競技結果 編集

種目
男子シングルス
詳細
  アンディ・マリー
イギリス (GBR)
  ロジャー・フェデラー
スイス (SUI)
  フアン・マルティン・デル・ポトロ
アルゼンチン (ARG)
男子ダブルス
詳細
  ボブ・ブライアン
and マイク・ブライアン
アメリカ合衆国 (USA)
  ミカエル・ロドラ
and ジョー=ウィルフリード・ツォンガ
フランス (FRA)
  ジュリアン・ベネトー
and リシャール・ガスケ
フランス (FRA)
女子シングルス
詳細
  セリーナ・ウィリアムズ
アメリカ合衆国 (USA)
  マリア・シャラポワ
ロシア (RUS)
  ビクトリア・アザレンカ
ベラルーシ (BLR)
女子ダブルス
詳細
  セリーナ・ウィリアムズ
and ビーナス・ウィリアムズ
アメリカ合衆国 (USA)
  アンドレア・フラバーチコバ
and ルーシー・ハラデツカ
チェコ (CZE)
  マリア・キリレンコ
and ナディア・ペトロワ
ロシア (RUS)
混合ダブルス
詳細
  ビクトリア・アザレンカ
and マックス・ミルヌイ
ベラルーシ (BLR)
  ローラ・ロブソン
and アンディ・マリー
イギリス (GBR)
  リサ・レイモンド
and マイク・ブライアン
アメリカ合衆国 (USA)

国・地域別のメダル獲得数 編集

 
女子シングルスのメダリストたち。左から順に、ビクトリア・アザレンカ(銅)、セリーナ・ウィリアムズ(金)、マリア・シャラポワ(銀)。
国・地域
1   アメリカ合衆国 (USA) 3 0 1 4
2   イギリス (GBR) 1 1 0 2
3   ベラルーシ (BLR) 1 0 1 2
4   フランス (FRA) 0 1 1 2
  ロシア (RUS) 0 1 1 2
6   チェコ (CZE) 0 1 0 1
  スイス (SUI) 0 1 0 1
8   アルゼンチン (ARG) 0 0 1 1
合計 5 5 5 15

脚注 編集

  1. ^ Event Schedule - ウェイバックマシン(2012年10月22日アーカイブ分)
  2. ^ Fact Sheet - ウェイバックマシン
  3. ^ ウィンブルドンとオリンピック 10の違い”. tennis365.net. 2020年4月24日閲覧。
  4. ^ ITF and ATP announce Olympic ranking point agreement” (PDF). International Tennis Federation (2011年6月1日). 2020年11月27日閲覧。

外部リンク 編集