リシャール・ガスケ

リシャール・ガスケRichard Gasquet, 1986年6月18日 - )は、フランスベジエ出身の男子プロテニス選手。身長183cm、体重79kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。シングルス自己最高ランキングは7位。これまでにATPツアーでシングルス15勝、ダブルス2勝を挙げている。

リシャール・ガスケ
Richard Gasquet
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2022年BNPパリバ・プリムローズ・ボルドーでのリシャール・ガスケ
基本情報
フルネーム Richard Gabriel Cyr Gasquet
国籍 フランスの旗 フランス
出身地 同・ベジエ
生年月日 (1986-06-18) 1986年6月18日(36歳)
身長 183cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2002年
ツアー通算 17勝
シングルス 15勝
ダブルス 2勝
生涯獲得賞金 18,877,730 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2007・08・12・13)
全仏 ベスト8(2016)
全英 ベスト4(2007・15)
全米 ベスト4(2013)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2006)
全仏 1回戦(2002・03・05)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏 優勝(2004)
優勝回数 1(仏1)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 優勝(2017)
ホップマン杯 優勝(2017)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 7位(2007年7月9日)
ダブルス 45位(2008年4月7日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
2012 ロンドン ダブルス
2022年9月5日現在

2004年全仏オープン混合ダブルス優勝者。2012年ロンドン五輪男子ダブルスで、ジュリアン・ベネトーとペアを組んで銅メダルを獲得。ホップマンカップ2017優勝。

シングルスではグランドスラムベスト4が3回、マスターズ1000決勝に3度進出。ATPワールドツアー・ファイナルズに2度出場。2018年現在、フランス出身の選手としてはヤニック・ノアに次ぐ歴代2位の勝利数となっている。

選手経歴編集

ジュニア時代編集

4歳からテニスを始める。父親はテニスクラブの経営者で、母親もテニスコーチという恵まれた家庭に育ち、早くも9歳の時に「フランス・テニス・マガジン」1996年2月号の表紙に掲載されたことがあった。

ジュニア時代は2002年全仏オープン全米オープンのジュニア男子シングルス部門で優勝したことがあり、全米ジュニア決勝ではマルコス・バグダティスを破っている。

大会 2001 2002
ジュニアグランドスラム
全豪オープン A SF
全仏オープン 3R W
ウィンブルドン A A
全米オープン A W

2002年 プロ転向編集

同年にプロ入り。モンテカルロマスターズではマスターズで勝利を飾った最年少選手となるなどし、直ちに年末の世界ランキングで166位に入った。2004年全仏オープン混合ダブルス部門で、ガスケは同じフランスタチアナ・ゴロビンとペアを組み、ウェイン・ブラック/カーラ・ブラック組を6-3, 6-4で破って優勝した。当時ガスケは18歳、ゴロビンは16歳で、2人の混合ダブルス優勝は地元ファンを大いに喜ばせた。

2005年 ツアー初優勝編集

2005年6月、ノッティンガム・オープンの決勝でマックス・ミルヌイを6-2, 6-3で破り、男子ツアー大会のシングルス初優勝を果たす。この後、ガスケはウィンブルドン全米オープンで4回戦に進出し、全米オープン終了後に世界ランキング12位をマークした。

2006年 ツアー4勝目編集

2006年のシーズン前半はやや不調であったが、6月のノッティンガム大会で2連覇を果たし、7月第2週のスイス・オープン・グシュタードと10月第3週の南フランス・オープンでも優勝して、シングルスで年間3勝を記録した。10月初頭のモゼール・オープンでは、同じフランスファブリス・サントロと組んでダブルス初優勝も果たしている。4大大会では全米オープンで2年連続の4回戦に進出した。

2007年 ウィンブルドンベスト4 ATPファイナルズ初出場 世界7位編集

 
2007年ウィンブルドン選手権でのリシャール・ガスケ

ガスケは2007年ウィンブルドンで初めての準決勝に進出した。準々決勝では第3シードのアンディ・ロディックを4-6, 4-6, 7-6, 7-6, 8-6の逆転で破ったが、準決勝でロジャー・フェデラーに5-7, 3-6, 4-6で敗れた。ガスケとフェデラーは、前年のウィンブルドン1回戦で顔を合わせたこともあった。ウィンブルドン終了後、ガスケは世界ランキングを7位に上げ、初めての世界トップ10入りを果たした。ATPワールドツアー・ファイナルズに初出場。

2008年 ツアー通算150勝編集

2008年全豪オープンでは、ガスケは4回戦で同じフランスのジョー=ウィルフリード・ツォンガに2-6, 7-6, 6-7, 3-6で敗退した。ウィンブルドン4回戦では、地元イギリスアンディ・マリーに7-5, 6-3, 6-7, 2-6, 4-6の逆転負けを喫している。

2009年 出場停止処分編集

ガスケは、2009年のソニー・エリクソン・オープンドーピング検査で、コカインの使用疑惑が浮上した[1]。暫定的に出場停止処分となったが[2]、ガスケは潔白を主張し、スポーツ仲裁裁判所はコカインは極めて微量で、2次摂取の疑いが強いとして、2年間の出場停止処分を求めたITFWADAの提訴を棄却した[3]

2010年 ツアー6勝目 トップ10復帰編集

2010年5月の地元ニース・オープンの決勝でフェルナンド・ベルダスコを6–3, 5–7, 7–6(5)で破り2年8カ月ぶりのツアー6勝目を挙げた。

2012年 ロンドン五輪銅メダル編集

 
2012年全仏オープンでのリシャール・ガスケ

2012年7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルスでは2回戦でマルコス・バグダティスに4-6, 4-6で敗れた。ジュリアン・ベネトーと組んだダブルスでは準決勝でアメリカブライアン兄弟組に4-6, 4-6で敗れたが、3位決定戦でスペインのフェレール/F・ロペス組に7-6, 6-2で勝利し銅メダルを獲得した。シーズンでは全てのグランドスラムで4回戦に進出したように安定した結果を残し、年間最終ランキングは10位で、5年ぶりにトップ10でシーズンを終えた。

2013年 全米ベスト4編集

2013年1月のカタール・エクソンモービル・オープン決勝でニコライ・ダビデンコを3-6, 7-6, 6-3で下し、ツアー8勝目を挙げた。全米オープンでは4大大会2度目のベスト4に進出したが、準決勝で優勝したラファエル・ナダルに4-6, 6-7(1), 2-6で敗れた。南フランス・オープンとクレムリン・カップでも優勝した。アンディ・マリーが欠場したことにより、ATPワールドツアー・ファイナルズに6年ぶりに出場した。年間最終ランキングを9位で終えた。

2014年 デビス杯準優勝編集

2014年、全豪オープンは3回戦でトミー・ロブレドに敗れた。ウィンブルドンニック・キリオスとの2回戦ではグランドスラム記録となる9本のマッチポイントを握りながら6-3, 7-6(4), 4-6, 5-7, 8-10で敗れた[4]。全仏オープンと全米オープンでは3回戦で敗退した。このシーズンは、怪我による離脱もあり、全体的に結果を残せなかった。

2015年 ウィンブルドンベスト4編集

 
2015年マドリード・オープンでのリシャール・ガスケ

2015年は南フランス・オープンエストリル・オープンで優勝した。6月15日、エイゴン選手権シングルスにてツアー通算400勝を達成。フランス人男子での400勝はヤニック・ノアファブリス・サントロに次いで3人目[5]2015年ウィンブルドンでは4回戦まで1セットを落としたのみで勝ち上がり、準々決勝では全仏オープンの優勝者であるスタン・ワウリンカに6-4, 4-6, 3-6, 6-4, 11-9のフルセットの末勝利し8年ぶりに準決勝に進出したが、準決勝ではノバク・ジョコビッチに6-7(2), 4-6, 4-6のストレートで敗れた。全米オープンでは4回戦でトマーシュ・ベルディハを破り準々決勝に進出。1シーズン2度のグランドスラムベスト8以上進出は自身初。準々決勝でロジャー・フェデラーに敗れたが、1年を通じて好調を持続し、世界ランキング9位でシーズンを終えた。

2016年 全仏ベスト8編集

 
2016年全仏オープンでのリシャール・ガスケ

2016年全豪オープンは腰の怪我のため、6年ぶりにグランドスラムを欠場した。復帰戦の南フランス・オープンでは2連覇、4回目の優勝を果たす。これはピート・サンプラスを超えて大会史上最多ともなった[6]

全仏オープンでは4回戦で錦織圭を破って、地元の全仏で初のベスト8に進出。準々決勝でアンディ・マリーに7-5, 6-7(3), 0-6, 2-6で敗れた。ウィンブルドンの4回戦を腰の故障で途中棄権すると、リオ五輪も棄権した[7]。復帰後の全米オープンは1回戦敗退だったが、その後深圳オープンは準優勝、ヨーロピアンオープンは優勝した。年間最終ランキングは18位に下がった。

2017年 ポップマン杯・デビス杯初優勝編集

2017年のホップマンカップクリスティナ・ムラデノビッチと組んで優勝した[8]。全豪オープンは、大会史上最も遅い時間に開始された3回戦でグリゴール・ディミトロフに敗れた[9]。5年連続決勝進出を果たした南フランスオープンで準優勝した後は、腰の故障と虫垂炎のため[10]、シーズン序盤のマスターズ大会5大会を含む7大会を欠場した[11]

復帰後も調子は上がらず、ウィンブルドン全米オープンは1回戦敗退、ロジャーズカップシンシナティオープンは2回戦敗退だった。9月にはチャレンジャーツアーのペカオ・シュチェチン・オープンに出場し、優勝した。10月のジャパンオープン上海マスターズエルステ・バンク・オープンは3回戦まで進んだ。

11月に行われたフランス対ベルギーのデビスカップ決勝戦にてダブルスでピエール=ユーグ・エルベールとのペアで出場[12]、勝利し優勝に導いた[13]。年間最終ランキングは31位だった。

2018年 ツアー通算500勝編集

2018年、全豪オープンは3回戦でフェデラーに敗れ、同カード9連敗となった。南フランスオープンは2年連続準優勝だった。その後は早期敗退が続いたが、ハサン2世グランプリでは準決勝に進出した。モンテカルロマスターズの3回戦でミーシャ・ズベレフに勝ち、キャリア通算500勝を達成した[11]

全仏オープンは3回戦でナダルに敗れ、同カード16連敗(通算0-16)を喫した[14]リベマ・オープンでは決勝でジェレミー・シャルディーを下し、キャリア15勝目を挙げた[15]

ウィンブルドンは1回戦敗退。スウェーデンオープンでは決勝進出を果たしたものの、決勝でファビオ・フォニーニに敗れ準優勝に終わった。全米オープンは3回戦でジョコビッチに敗れた。年間最終ランキングは26位だった。デビスカップ決勝は左鼠径部の負傷により欠場した。

2019年 マスターズベスト4編集

 
2019年全仏オープンでのリシャール・ガスケ

全豪オープンは昨年に引き続き鼠径部の負傷により欠場した[16]。1月17日にヘルニア手術を受けたことを自身のSNSアカウントで公表した[17]

クレーシーズンになり、5月のムチュア・マドリード・オープンで復帰し、1回戦のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナで復帰初の勝利を収めた。2回戦ではロジャー・フェデラーに敗れた。BNLイタリア国際ではジェレミー・シャルディーに初戦敗退。リヨン・オープンでは1回戦を突破するも、2回戦のテイラー・フリッツ戦を前に棄権した。迎えた全仏オープンでは1回戦でミーシャ・ズベレフを3-6, 4-6, 3-3のストレートで破り、2回戦ではフアン・イグナシオ・ロンデロに2-6, 6-3, 3-6, 4-6で敗退。

芝シーズンに入り、ロスマーレン・グラスコート選手権ではベスト4入り。準決勝ではジョーダン・トンプソンに敗れた。ハレ・オープンではロベルト・バウティスタ・アグートに2回戦で敗れた。ウィンブルドン選手権では1回戦で第28シードのリュカ・プイユに1-6, 4-6, 6-7(4)のストレートで敗れた。

スウェーデン・オープンではベスト8入り。ロジャーズ・カップでは1回戦でブノワ・ペール、2回戦で錦織圭を破り、3回戦ではロベルト・バウティスタ・アグートに敗れたが、ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは1回戦でアンディ・マリー、2回戦でフェデリコ・デルボニス、3回戦ではディエゴ・シュワルツマン、4回戦でロベルト・バウティスタ・アグートらを下してマスターズ1000ベスト4入り。準決勝でダビド・ゴファンに3-6, 4-6のストレートで敗れたが、同大会でベスト4という自己最高成績を更新した。迎えた全米オープンでは第24シードのマッテオ・ベレッティーニに4-6, 3-6, 6-2, 2-6で敗退した。年間最終ランキングは61位。

2020年 コロナ禍での不調編集

全豪オープンは膝の負傷のため欠場を発表。2月上旬の南フランス・オープンでは1回戦でジル・シモン、2回戦でフェリシアーノ・ロペスらを下してベスト8入りするも、準々決勝でのバセク・ポシュピシル戦では1-6, 0-1の時点で途中棄権。オープン13ではマイケル・イマーに初戦敗退。ドバイ・テニス選手権ではブノワ・ペールらを破るも、準々決勝でガエル・モンフィスに敗れた。その後は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、ツアーが中断された。

ツアー再開後のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。全米オープンでは1回戦でイボ・カルロビッチをストレートで破るが、2回戦では第21シードのアレックス・デミノーに敗れた。全仏オープンでは1回戦でロベルト・バウティスタ・アグートに初戦敗退。サンクトペテルブルク・オープンではダニール・メドベージェフに、ヨーロピアン・オープンではアレックス・デミノーにそれぞれ初戦敗退。パリ・マスターズでは1回戦でテイラー・フリッツを破るも、2回戦でディエゴ・シュワルツマンに敗れたが、続くソフィア・オープンではベスト4入り。準決勝でバセク・ポシュピシルに敗れた。年間最終ランキングは47位。

2021年 ツアー通算550勝編集

メルボルンで開催されたマリー・リバーオープンでは1回戦でマッケンジー・マクドナルドに初戦敗退。カタール・エクソンモービル・オープンでは1回戦を突破するも、2回戦のアンドレイ・ルブレフ戦を前に棄権。ドバイ・テニス選手権では1回戦でマルコ・チェッキナートを破り、この勝利により、キャリア通算550勝を飾った。2回戦でホベルト・ホルカシュに敗退。

バルセロナ・オープンではジョーダン・トンプソンに初戦敗退。ミレニアム・エストリル・オープンでは2回戦のクリスチャン・ガリン戦を前に棄権。BNLイタリア国際ではライリー・オペルカに初戦敗退。リヨン・オープンではディエゴ・シュワルツマンらを破り、ベスト8入り。準々決勝でカレン・ハチャノフに敗れた。エミリア・ロマーニャ・オープンでもベスト8入り。準々決勝でハウメ・ムナルに敗れた。全仏オープンでは1回戦でユーゴ・ガストンに6-1, 6-4, 6-2のストレートで勝利するも、2回戦でクレーキングであるラファエル・ナダルに6-0, 7-5, 6-2のストレートで敗れた。

芝シーズンになり、ノッティンガム・オープンⅡではベスト8入り。ウィンブルドン選手権では1回戦で杉田祐一を7-6(4), 4-6, 6-2, 6-1で勝利。2回戦でのロジャー・フェデラー戦では6-7(1), 1-6, 4-6のストレートで片手バックハンド戦に敗れた。

クロアチア・オープンでは3年ぶりにツアー決勝進出。決勝ではカルロス・アルカラスに2-6, 2-6で敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選を通過するも、本戦1回戦でアンディ・マリーに4-6, 4-6のストレートで敗退。ウィンストン・セーラム・オープンではベスト8入り。準々決勝でエーミル・ルースヴオリに敗れた。2021年全米オープン (テニス) では第2シードのダニール・メドベージェフに4-6, 3-6, 1-6のストレートで1回戦敗退。パリ・マスターズグリゴール・ディミトロフに初戦敗退して、シーズン終了。年間最終ランキングは86位。

2022年 グランドスラム3回戦進出編集

 
2022年BNPパリバ・プリムローズ・ボルドーでのリシャール・ガスケ

2022年全豪オープンでは1回戦で同胞のウゴ・アンベールに3-6, 7-6(4), 7-6(3), 6-3で勝利。2回戦のボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ戦では4-6, 0-6, 0-4の時点で途中棄権。南フランス・オープンではベスト8入り。準々決勝でマイケル・イマーに敗れた。オープン13ではアンドレイ・ルブレフに2回戦敗退。BNPパリバ・オープンでは1回戦でオスカー・オッテに初戦敗退。マイアミ・オープンではタナシ・コキナキスに初戦敗退。

ハサン2世グランプリではベスト8入り。準々決勝でフェデリコ・コリアに敗れた。セルビア・オープンではミオミル・キツマノビッチに初戦敗退。エストリル・オープンでもベスト8入り。準々決勝でセバスティアン・バエスに敗退。しかし、ジュネーブ・オープン2回戦では世界ランキング2位のダニール・メドベージェフを6-2, 7-6(5)のストレートで勝利した。ガスケが世界ランキング2位までの選手に勝利したのは2005年のモンテカルロ・マスターズ準々決勝で当時世界ランキング1位のロジャー・フェデラーに勝利したぶりだった[要出典]。その調子でベスト4入りを決める。準決勝ではジョアン・ソウザに2-6, 2-6のストレートで敗退。2022年全仏オープンでは1回戦でロイド・ハリスを6-1, 6-3, 6-4のストレートで勝利。2回戦では第27シードのセバスチャン・コルダに6-7(5), 3-6, 3-6のストレートで敗れた。その後のリヨン・チャレンジャーではベスト4入り。

2022年ウィンブルドン選手権では1回戦でジョアン・ソウザを7-6(7), 6-2, 4-6, 4-6, 6-3のフルセットで、2回戦でマッケンジー・マクドナルドを6-3, 3-6, 6-4, 6-3で退けた。3回戦では第21シードのボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに5-7, 6-2, 6-7(7), 1-6で敗れた。スイス・オープンでは2回戦でマッテオ・ベレッティーニに敗れた。ウィンストン・セーラム・オープンではベスト8入り。準々決勝でラスロ・ジェレに敗れた。全米オープンでは1回戦でダニエル太郎を6-4, 6-7(1), 6-2, 6-2で、2回戦で第32シードのミオミル・キツマノビッチに2-6, 4-6, 6-4, 4-6で下して、今季2度目のグランドスラム3回戦進出。3回戦では第2シードのラファエル・ナダルに0-6, 1-6, 5-7のストレートで敗れた。

プレースタイル編集

ガスケの片手バックハンドは安定性とスピード、正確さから、ロビー・コイナ、ジョン・マッケンローブラッド・ギルバートなどの過去の多くのプレーヤーやコメンテーターから高く評価されている。史上最も芸術的で効率的かつ効果的なバックハンドの1つと称賛されている片手バックハンドは[18]、フォアハンドのようにテイクバックが大きいことが特徴で、回外運動や大きなフォロースルーもその要因になっているとされる。多くの片手バックハンドプレーヤーが苦しむ[19]トップスピンのかかった高い球をフラットで返すこともできる[20]。ボレーやドロップショットなどの技術も高いものを備えている。

反対にフォアハンドが弱点とされており、セミウエスタンからイースタンでラケットを長く握り、手首をこねながら打つ動作がぎこちなさとパワーロスの原因になっているのではないかと言われている。また、相手のミスを待つような消極的なプレーを行うことや、ベースラインから大きく下がってプレーすることなどがビッグタイトル獲得や対トップ10勝利が難しい理由とも言及される[21]

ラケットはHead、ウェアはプロ転向時はラコステを着用していたが、現在(2022年9月)までルコックを着用。シューズもアシックスからルコックのテニスシューズを使用している。グリップテープはトーナグリップを長年愛用しており、ガスケは独特で、グリップテープを握る部分の端しか巻かないようにしている。コートチェンジの度にグリップテープを10秒もかからずに巻き替えるほど手慣れている。[要出典]

ATPツアー決勝進出結果編集

シングルス:31回(15勝16敗)編集

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–3)
ATPツアー・500シリーズ (0–2)
ATPツアー・250シリーズ (15–11)
サーフェス別タイトル
ハード (8–9)
クレー (3–6)
芝 (3–1)
カーペット (1–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年10月11日   メス ハード (室内)   ジェローム・エーネル 6–7(9), 4–6
準優勝 2. 2005年5月9日   ハンブルク クレー   ロジャー・フェデラー 3–6, 5–7, 6–7(4)
優勝 1. 2005年6月13日   ノッティンガム   マックス・ミルヌイ 6–2, 6–3
優勝 2. 2006年6月19日   ノッティンガム   ヨナス・ビョルクマン 6–4, 6–3
優勝 3. 2006年7月10日   グシュタード クレー   フェリシアーノ・ロペス 7–6(4), 6–7 (3), 6–3, 6–3
準優勝 3. 2006年8月7日   トロント ハード   ロジャー・フェデラー 6–2, 3–6, 2–6
優勝 4. 2006年10月23日   リヨン カーペット (室内)   マルク・ジケル 6–3, 6–1
準優勝 4. 2007年4月29日   エストリル クレー   ノバク・ジョコビッチ 6–7(7), 6–0, 1–6
優勝 5. 2007年9月30日   ムンバイ ハード   オリビエ・ロクス 6–3, 6–4
準優勝 5. 2007年10月7日   東京 ハード   ダビド・フェレール 1–6, 2–6
準優勝 6. 2008年7月13日   シュトゥットガルト クレー   フアン・マルティン・デル・ポトロ 4–6, 5–7
準優勝 7. 2010年1月16日   シドニー ハード   マルコス・バグダティス 4–6, 6–7(2)
優勝 6. 2010年5月22日   ニース クレー   フェルナンド・ベルダスコ 6–3, 5–7, 7–6(5)
準優勝 8. 2010年8月1日   グシュタード クレー   ニコラス・アルマグロ 5–7, 1–6
準優勝 9. 2012年5月6日   エストリル クレー   フアン・マルティン・デル・ポトロ 4–6, 2–6
準優勝 10. 2012年8月12日   トロント ハード   ノバク・ジョコビッチ 3–6, 2–6
優勝 7. 2012年9月30日   バンコク ハード (室内)   ジル・シモン 6–2, 6–1
優勝 8. 2013年1月5日   ドーハ ハード   ニコライ・ダビデンコ 3–6, 7–6(4), 6–3
優勝 9. 2013年2月10日   モンペリエ ハード (室内)   ブノワ・ペール 6–2, 6–3
優勝 10. 2013年10月20日   モスクワ ハード (室内)   ミハイル・ククシュキン 4–6, 6–4, 6–4
準優勝 11. 2014年2月9日   モンペリエ ハード (室内)   ガエル・モンフィス 4–6, 4–6
準優勝 12. 2014年6月21日   イーストボーン   フェリシアーノ・ロペス 3–6, 7–6(5), 5–7
優勝 11. 2015年2月10日   モンペリエ ハード (室内)   イェジ・ヤノヴィッツ 4–0 途中棄権
優勝 12. 2015年5月3日   エストリル クレー   ニック・キリオス 6–3, 6–2
優勝 13. 2016年2月7日   モンペリエ ハード (室内)   ポール=アンリ・マチュー 7–5, 6–4
準優勝 13. 2016年9月25日   深圳 ハード   トマーシュ・ベルディハ 6–7(5), 7–6(2), 3–6
優勝 14. 2016年10月23日   アントワープ ハード (室内)   ディエゴ・シュワルツマン 7–6(4), 6–1
準優勝 14. 2017年2月12日   モンペリエ ハード (室内)   アレクサンダー・ズベレフ 6–7(4), 3–6
準優勝 15. 2018年2月11日   モンペリエ ハード (室内)   リュカ・プイユ 6–7(2), 4–6
優勝 15. 2018年6月17日   スヘルトーヘンボス   ジェレミー・シャルディー 6–3, 7–6(5)
準優勝 16. 2018年7月22日   ボースタード クレー   ファビオ・フォニーニ 3–6, 6–3, 1–6

ダブルス:4回(2勝2敗)編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2006年10月2日   メス ハード
(室内)
  ファブリス・サントロ   ユリアン・ノール
  ユルゲン・メルツァー
3–6, 6–1, [11–9]
準優勝 1. 2007年4月22日   モンテカルロ クレー   ジュリアン・ベネトー   ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
2–6, 1–6
優勝 2. 2008年1月7日   シドニー ハード   ジョー=ウィルフリード・ツォンガ   ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
4–6, 6–4, [11–9]
準優勝 2. 2009年11月1日   サンクトペテルブルク ハード
(室内)
  ジェレミー・シャルディー   コリン・フレミング
  ケン・スクプスキ
6–2, 5–7, [4–10]

ホップマンカップ:2回(1勝1敗)編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2012年1月7日   ホップマンカップ2012 ハード   マリオン・バルトリ   ペトラ・クビトバ
  トマーシュ・ベルディハ
0–2
優勝 1. 2017年1月7日   ホップマンカップ2017 ハード   クリスティナ・ムラデノビッチ   ココ・バンダウェイ
  ジャック・ソック
2–1

オリンピックメダル編集

ダブルス:1(1銅メダル)編集

結果 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
3位 2012年   ロンドン五輪   ジュリアン・ベネトー   ダビド・フェレール
  フェリシアーノ・ロペス
7–6(4), 6–2

シングルス成績編集

4大大会シングルス編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A 1R 1R A 1R 4R 4R 3R 1R 3R 4R 4R 3R 3R A 3R 3R A A 24–14
全仏オープン 1R 1R 1R 3R 2R 2R A A 1R 4R 4R 4R 3R 4R QF 3R 3R 2R 27–16
ウィンブルドン A A 1R 4R 1R SF 4R A A 4R 4R 3R 2R SF 4R 1R 1R 1R NH 28–14
全米オープン LQ A LQ 4R 4R 2R 1R 1R 4R 2R 4R SF 3R QF 1R 1R 3R 1R 2R 28–15

: 2007年全米の不戦敗は通算成績に含まない

大会最高成績編集

大会 成績
ツアーファイナル RR 2007, 2013
インディアンウェルズ QF 2011
マイアミ SF 2013
モンテカルロ SF 2005
マドリード F 2005
ローマ SF 2011
カナダ F 2006, 2012
シンシナティ SF 2019
上海 QF 2017
パリ SF 2007
ハンブルグ F 2005
オリンピック 2R 2012
デビスカップ W 2017
ATPカップ A 出場なし

世界ランキング編集

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
年間最終ランキング 166 93 109 16 18 8 24 52 29 19 10 9 26 9 18 31 26 61 47 86

脚注編集

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  1. ^ “ガスケにコカイン使用疑惑が浮上”. tennis365.net. (2009年5月10日). http://news.tennis365.net/news/today/200905/17430.html 2021年9月28日閲覧。 
  2. ^ “コカイン陽性反応のガスケ 暫定出場停止に”. AFP通信. (2009年5月12日). https://www.afpbb.com/articles/-/2601337 2021年9月28日閲覧。 
  3. ^ Capella, Peter (2009年12月18日). “CAS ガスケの出場停止処分を棄却”. AFP通信. https://www.afpbb.com/articles/-/2675949 2021年9月28日閲覧。 
  4. ^ “【動画】ガスケ、1ポイントに泣く!計9本のマッチポイントを活かせず、まさかの2回戦敗退[ウインブルドン]”. HOT SHOT. (2014年6月27日). オリジナルの2019年2月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190216035334/http://hotshot.jp/news/2746 2019年2月15日閲覧。 
  5. ^ “ガスケがキャリア通算400勝を達成!エイゴン選手権”. AFP通信. (2015年6月16日). https://www.afpbb.com/articles/-/3051746 2021年9月28日閲覧。 
  6. ^ 前身のリヨン・グランプリを含む。
  7. ^ “ガスケが背中の故障でリオ五輪欠場、ペールが繰り上げ出場”. AFP通信. (2016年7月19日). https://www.afpbb.com/articles/-/3094376 2021年9月28日閲覧。 
  8. ^ “フランスが2度目の優勝、ホップマン杯”. AFP通信. (2017年1月8日). https://www.afpbb.com/articles/-/3113426 2021年9月28日閲覧。 
  9. ^ “ディミトロフ、ガスケとの深夜の一戦制して16強 全豪オープン”. AFP通信. (2017年1月22日). https://www.afpbb.com/articles/-/3114968 2021年9月28日閲覧。 
  10. ^ “「手術」でBNPとマイアミ欠場”. tennis365.net. (2017年3月9日). https://news.tennis365.net/news/today/201703/113587.html 2021年9月28日閲覧。 
  11. ^ a b “ガスケ500勝 現役8人目”. tennis365.net. (2018年4月20日). http://news.tennis365.net/news/today/201804/119220.html 2021年9月28日閲覧。 
  12. ^ “フランスがデ杯制覇に王手、初ペアが起用に応えて白星挙げる”. AFP通信. (2017年11月26日). https://www.afpbb.com/articles/-/3153018 2021年9月28日閲覧。 
  13. ^ LUPPINO, Ludovic (2017年11月27日). “仏が16年ぶり10度目のデ杯制覇! ベルギーは惜しくも初Vならず”. AFP通信. https://www.afpbb.com/articles/-/3152900 2021年9月28日閲覧。 
  14. ^ Court, Jed (2018年6月3日). “ナダルが全仏4回戦へ、16連敗のガスケは「怪物的」とお手上げ”. AFP通信. https://www.afpbb.com/articles/-/3177019 2021年9月28日閲覧。 
  15. ^ “ガスケがリベマOP優勝、2016年10月以来キャリア15勝目”. AFP通信. (2018年6月18日). https://www.afpbb.com/articles/-/3178951 2021年9月28日閲覧。 
  16. ^ “ガスケが全豪オープンを欠場、2月の復帰を目指す”. テニスネットPro. (2018年12月26日). https://tennisnet.jp/fpNews.php?mode=Detail&id=10426 2021年9月28日閲覧。 
  17. ^ The surgery went well !...”. Instagram. 2019年5月8日閲覧。
  18. ^ Broadbent, Rick (2015年7月4日). “Gasquet the flawed genius must find his ruthless touch” (英語). The Times. https://www.thetimes.co.uk/article/gasquet-the-flawed-genius-must-find-his-ruthless-touch-v5mh9hqr6vk 2021年9月27日閲覧。 
  19. ^ Cooper, Jeff (2019年6月21日). “Fix Problems With Your Tennis Forehand Swing” (英語). LiveAbout. https://www.liveabout.com/forehand-repair-3207961 2021年9月28日閲覧。 
  20. ^ White, Jim (2015年7月9日). “Wimbledon 2015: Richard Gasquet's one-handed backhand is a thing of beauty. It is simply balletic” (英語). デイリー・テレグラフ. https://www.telegraph.co.uk/sport/tennis/wimbledon/11729969/Wimbledon-2015-Richard-Gasquets-one-handed-backhand-is-a-thing-of-beauty.-It-is-simply-balletic.html 2021年9月28日閲覧。 
  21. ^ Fed reaches Dubai final”. Eurosport. 2011年2月25日閲覧。

外部リンク編集