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乗工社(じょうこうしゃ 英名:JOE WORKS)はかつて存在した日本の鉄道模型メーカーである。モデルスイモンがそのブランドを継承した。

乗工社
設立 1974年
業種 模型
事業内容 鉄道模型の製造、販売
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鉄道模型趣味誌上で活動していたアマチュア模型グループの「けむりプロ[1]」や「87.PRECINCT(87分署)[2]」の主力メンバーであった倉持尚弘[3]は勤めていた広告会社を退職し[4]珊瑚模型店から発売されたナローゲージ蒸気機関車の模型「ダックス」などを基礎として、1974年(昭和49年)に創業した。当初はHOナローゲージ (HOe) の製品を主体とし、「パワーユニット (PU)」なるプラスティック製フレーム+キャラメルモーターの動力装置をSL、DL等に積極的に採用して多車種を販売、Nゲージのボディーキットやミニランドと称するフリーランスの米国型ナローゲージを手掛けた[4]。そしてつつじヶ丘駅近くにショールームを設けていた。また技術力の高さにより、フェロースイスグループの一員として高級ブラスモデルの生産を引き受けていた。このため一時期日本型製品の生産を中断していた[5]

国鉄日本国有鉄道)型の製品、1/87スケール12mmゲージ(乗工社ではHOjと呼称[6])の2120形蒸気機関車を1983年に発売したのを皮切りに1993年にはD51形蒸気機関車を発売した[7]。完成品ではシンガーフィニッシュと呼称したウェザリングを施したバリエーションを通常の完成品より高値で販売していた。

また、1/80スケール16.5mmゲージ(HO/16番ゲージ)の製品を乗工社の別ブランド、三田模型名義で発売していた。

1999年には、創業25周年記念として、C56形蒸気機関車をNゲージ完成品として発売したが[8]2000年に破産し、廃業となった。その後、モデルスイモンが一部の予定品の発売を引き継いでいる。近年では乗工社のブランドでも製品を発売している。

特記事項編集

  • 加藤製作所製の小型DL(大井川鐵道のDB1等)製品や酒井製作所製の小型DLでは、台枠に「KATO WORKS」ないし「SAKAI WORKS」と刻まれるべき部分を「JOE WORKS」としている。
  • 同様に初期製品のKOPPELも、銘板に「JOE WORKS」と刻まれている。
  • 『ナローゲージモデル&ジオラマ』企画室NEKO、1980年発行

脚注編集

  1. ^ 慶応義塾大学鉄道研究会OBで構成『鉄道讃歌』交友社、1971年
  2. ^ 「ダックスストーリー」『鉄道模型趣味』1973年1月より1年間連載、「鉄道模型入門 初心者のための軽便モデル教室」『子供の科学』1976年1月より1年間連載、『模型鉄道レイアウトの製作』機芸出版社、1978年
  3. ^ TMS増刊のPLAY MODEL(プレイモデル)の編集に携わった。2004年に亡くなる。
  4. ^ a b 「編集者の手帖」『鉄道模型趣味』No.730
  5. ^ 1990年日本型モデルの生産復活の広告を掲載『鉄道模型趣味』No.533、81頁
  6. ^ 同規格はHO1067、HO 3 1/2とも呼ばれる鉄道模型の狭軌規格の一種である。
  7. ^ 『レイルマガジン』No.117、116頁
  8. ^ 当初はキット販売。直販のみで店頭には並ばなかった