つつじヶ丘駅

日本の東京都調布市西つつじヶ丘にある京王電鉄の駅

つつじヶ丘駅(つつじがおかえき)は、東京都調布市西つつじケ丘三丁目にある、京王電鉄京王線である。京王中央管区に所属する最東端の駅で、同じ調布市内の仙川駅は京王東管区となる[注 1]駅番号KO14

つつじヶ丘駅*
駅舎北口(2018年2月12日撮影)
つつじがおか
Tsutsujigaoka
(調布自動車学校 最寄駅)
KO13 仙川 (1.0 km)
(0.8 km) 柴崎 KO15
地図
所在地 東京都調布市西つつじケ丘三丁目35番地1
北緯35度39分29秒 東経139度34分30秒 / 北緯35.65806度 東経139.57500度 / 35.65806; 139.57500 (つつじヶ丘駅*)座標: 北緯35度39分29秒 東経139度34分30秒 / 北緯35.65806度 東経139.57500度 / 35.65806; 139.57500 (つつじヶ丘駅*)
駅番号 KO14
所属事業者 京王電鉄
所属路線 京王線
キロ程 12.5 km(新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
[京王 1]38,162人/日
-2022年-
開業年月日 1913年大正2年)4月15日
* 1957年に金子駅から改称。
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柴崎駅から新宿方面に向かい入線(2019年2月18日撮影)

年表 編集

駅名の由来 編集

旧駅名の「金子」は、駅所在地の旧地名金子村」に由来する。金子村は1889年の合併により神代村となり、神代町と調布町1955年合併して市制施行し「調布市金子町」となった。

現在の駅名「つつじヶ丘」は、京王帝都電鉄による宅地開発の計画名称が「つつじヶ丘」であったことと、国鉄(当時)八高線金子駅があり、連絡運輸の取り扱い上混同するおそれがあったことから改称された。

のちに駅名に合わせて、つつじヶ丘駅周辺の町名も「金子町」から「西つつじケ丘」「東つつじケ丘」へ変更された。

駅構造 編集

駅舎 編集

橋上駅舎を持ち、2階部分に改札が設置されている。改札階と北口・南口の地上部および上下線ホーム間を連絡するエレベーターが設置されており、改札階と南口地上および上下線ホームとの間にはエスカレーターも設置されている。トイレは改札内にある。ユニバーサルデザインの一環としての「だれでもトイレ」は新駅舎への移行に際して新設された。

以前は北口が地上に、南口が地下にあった。後者はかつて平日23時、休日22時に閉鎖していた時期があったが、のちに始発から終電までの営業とされた。新駅舎切り替え前は各ホーム間は駅構内の地下道で連絡していた。

北口と南口を結ぶ地下自由通路「とおりゃんせ」があり、新駅舎の供用開始までは、南口改札口はそこに接続していた。通路には掲示スペースが用意されており、地元小学校児童が描いた絵画などを展示している。

配線 編集


つつじヶ丘駅
配線図
仙川駅
4 3 2 1


   
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
     

柴崎駅

島式ホーム2面4線ホームを有する。京王八王子方面に引き上げ線1線があり、新宿方面への始発・終着列車も設定されている。日中は、京王八王子方面の各駅停車は区間急行または快速の待ち合わせをした後、特急の通過待ちをする。当駅で各駅停車を追い越した区間急行または快速は、調布で特急の待ち合わせをする。逆に、新宿方面の各駅停車は特急の通過待ちをした後、区間急行または快速の待ち合わせをする。

2012年8月19日から調布駅周辺地下化にともない、相模原線・京王線の調布駅始発・終着電車については調布駅 - 布田駅間の本線上での折り返しが不可能となったため、当駅まで回送の上3番線で折り返していた。また2013年2月22日より早朝・夕夜間には調布方面からの快速つつじヶ丘行きも設定されている。これは従来の調布止まりの各駅停車の折り返しのための回送区間を営業運転しているものである。当列車は3番線到着後、折り返し調布駅まで回送され、調布始発の各駅停車として運用される。

なお、1957年までは島式ホーム1面2線の配線であったが、千歳烏山駅のホーム有効長延伸による待避線の廃止にともない配線が変更された。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先 備考
1・2   京王線 下り 調布橋本京王八王子高尾山口方面
3・4 上り 明大前笹塚新宿  都営新宿線方面

主本線は2番線と3番線であり、1番線と4番線は待避線である。

以前は当駅始発の各駅停車桜上水行最終電車が1番線から発車していた。

2017年10月2日より、接近メロディー童謡思い出のアルバム」に変更された。1・2番線は曲の最後の部分、3・4番線は冒頭部分を使用している[7]。「思い出のアルバム」は市内で常楽院の住職を務めていた本多鉄麿が作曲したもので、常楽院は当駅の南側に位置する。

駅施設 編集

利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員38,162人である[京王 1]。急行通過駅の仙川駅より利用者が少ない。

近年の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[9]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
1955年(昭和30年) 3,215
1960年(昭和35年) 8,743
1965年(昭和40年) 25,906
1970年(昭和45年) 33,434
1975年(昭和50年) 38,746
1980年(昭和55年) 42,464
1985年(昭和60年) 41,240
1990年(平成02年) 43,797 21,682 [* 1]
1991年(平成03年) 22,478 [* 2]
1992年(平成04年) 22,542 [* 3]
1993年(平成05年) 22,567 [* 4]
1994年(平成06年) 22,526 [* 5]
1995年(平成07年) 44,533 22,238 [* 6]
1996年(平成08年) 22,132 [* 7]
1997年(平成09年) 21,926 [* 8]
1998年(平成10年) 22,252 [* 9]
1999年(平成11年) 21,798 [* 10]
2000年(平成12年) 43,864 21,784 [* 11]
2001年(平成13年) 21,795 [* 12]
2002年(平成14年) 21,625 [* 13]
2003年(平成15年) 44,217 21,940 [* 14]
2004年(平成16年) 44,252 21,975 [* 15]
2005年(平成17年) 44,348 22,058 [* 16]
2006年(平成18年) 44,178 22,052 [* 17]
2007年(平成19年) 45,066 22,492 [* 18]
2008年(平成20年) 45,691 22,811 [* 19]
2009年(平成21年) 45,405 22,682 [* 20]
2010年(平成22年) 44,572 22,263 [* 21]
2011年(平成23年) 43,789 21,798 [* 22]
2012年(平成24年) 44,675 22,299 [* 23]
2013年(平成25年) 45,125 22,548 [* 24]
2014年(平成26年) 44,530 22,247 [* 25]
2015年(平成27年) 45,540 22,724 [* 26]
2016年(平成28年) 45,419 22,690 [* 27]
2017年(平成29年) 45,393 22,677 [* 28]
2018年(平成30年) 45,778 22,863 [* 29]
2019年(令和元年) 45,169 22,511 [* 30]
2020年(令和02年) 33,096 16,537 [* 31]
2021年(令和03年) [京王 2]35,556
2022年(令和04年) [京王 1]38,162

駅周辺 編集

北口は、京王線と並行する国道20号甲州街道)とほど近く、駅前にはバスロータリーが整備されており、深大寺神代植物公園方面のバス路線が発着している。線路と甲州街道に挟まれたエリアにはマンションが建ち並び、その下層階を中心として、食料品スーパーオオゼキレンタルビデオ店のゲオ、ドラックストアのクリエイトなどの店舗、学習塾や書店なども入居している。西側の駅前から外れた辺りには居酒屋などが集まる富士見街がある。駅周辺の店舗の多くはつつじヶ丘商店会に加盟しており、つつじヶ丘商店街を形成しており、調布市内で最も店舗数の多い商店街となっている[12]

甲州街道を越えた北側(三鷹市中原一丁目付近)には、昭和30年代に京王帝都電鉄が開発・分譲した京王つつじヶ丘住宅が広がっており、閑静な住宅地となっている。

南口は、駅に面する形で旧来からの農地(植木畑・果樹園)が広がっており、北口ほど駅前開発は進んではいないが、駅前にバスロータリーや駐車場駐輪場等の施設が次第に整備され、また、駅に至る道路には小規模なマンションが建設されるなど、次第に開発がなされている。2018年から、駅南側を通る品川通りから駅までを結ぶ道路の整備事業が始まり[13]、2022年現在南口ロータリーの拡幅工事が行われている。

つつじヶ丘の南エリアは緑が多く野川も近いために、野生の鳥なども多く見られる。

北口の主な施設
南口の主な施設

バス路線 編集

京王バスの一般路線バスのみが長年乗り入れていたが、2014年3月26日から北口に三鷹市コミュニティバスであるみたかシティバスが、2016年10月17日から南口に小田急バスの一般路線バスが乗り入れるようになった。

北口 編集

南口 編集

  • 丘14 - 狛江ハイタウン折返場経由 調布駅南口行(朝1便のみ)(京王バス)
  • 丘21 - つつじヶ丘駅北口行(本数少)※南口ロータリーには乗り入れず、「つつじヶ丘駅南口入口」に停車する。(京王バス)
  • 丘31 - 狛江駅北口経由 調布駅南口・調布車庫行(京王バス)
  • 成01 - 成城学園前駅西口行(小田急バス)

隣の駅 編集

京王電鉄
  京王線
特急
通過
急行
千歳烏山駅 (KO12) - つつじヶ丘駅 (KO14) - 調布駅 (KO18)
区間急行・快速
仙川駅 (KO13) - つつじヶ丘駅 (KO14) - 調布駅 (KO18)
各駅停車
仙川駅 (KO13) - つつじヶ丘駅 (KO14) - 柴崎駅 (KO15)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 新宿駅は新宿管区、京王線初台駅 - 仙川駅は京王東管区、つつじヶ丘駅 - 中河原駅・府中競馬正門前駅は京王中央管区、聖蹟桜ヶ丘駅 - 京王八王子駅・多摩動物公園駅・北野駅 - 高尾山口駅は京王西管区。京王相模原線は相模原管区。井の頭線渋谷駅 - 東松原駅は井の頭南管区、明大前駅 - 吉祥寺駅は井の頭北管区[1]

出典 編集

  1. ^ 京王電鉄 IR・企業情報 > 会社情報 > 会社概要 > 業務組織 京王グループ、2013年6月27日、2020年12月6日閲覧。
  2. ^ “相模原線に特急新設 京王帝都、来月ダイヤ改正”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年4月28日) 
  3. ^ 「つつじヶ丘駅地区交通環境改善事業事業概要及び測量説明会を実施しました」調布市 都市整備部 街づくり推進課 都市基盤チーム Archived 2010年1月26日, at the Wayback Machine.
  4. ^ 駅改良工事・バリアフリー化の取り組み つつじヶ丘駅 京王グループ公式サイト
  5. ^ 3月13日(日曜日)につつじヶ丘駅がバリアフリー化されます 2011年3月5日 調布市公式サイト
  6. ^ 調布・つつじヶ丘駅に複合商業施設-飲食店を中心に15店舗 2011年10月21日 調布経済新聞
  7. ^ a b 10月2日(月)始発から京王線つつじヶ丘駅の列車接近メロディーが童謡「思い出のアルバム」に変わります!』(PDF)(プレスリリース)京王電鉄/調布市、2017年9月22日。 オリジナルの2018年12月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20181230181116/https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr170922_chofumelody.pdf2020年4月11日閲覧 
  8. ^ 京王線「柴崎駅」副駅名標板設置のお知らせ|インフォメーション|【指定】調布自動車学校”. 調布自動車学校. 2023年5月2日閲覧。
  9. ^ 調布市統計書 - 調布市
  10. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  11. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  12. ^ 調布市つつじヶ丘商店街にようこそ”. tsutsujigaoka-shoutengai.com. 2022年8月5日閲覧。
  13. ^ 調布3・4・21号つつじヶ丘南口線の整備に着手 | 調布市”. 調布市ホームページ. 2022年8月5日閲覧。
  14. ^ 三井住友銀行 店舗移転のお知らせ”. 2022年8月5日閲覧。
京王電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
  2. ^ 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
東京都統計年鑑

関連項目 編集

外部リンク 編集