五角数
五角数(ごかくすう、pentagonal number)とは、多角数の一種で、正五角形の形に点を図のように並べたとき、図に含まれる点の総数にあたる自然数である。五角数は無数にあり、そのなかでは 1 が最も小さい。3で割ると1余る整数を1から小さい順に足した数と定義してもよい。例:5 (= 1 + 4)、12 (= 1 + 4 + 7)、92 (= 1 + 4 + 7 + 10 + 13 + 16 + 19 + 22)
一般項
編集1 | 5 | 12 | 22 | |||
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n 番目の五角数を Pn とすると、図より
- P1 = 1 , Pn+1 = Pn + 3n + 1
が成り立つ。よって五角数は
で与えられる。(ただし Tn は n 番目の三角数)
五角数を小さいものから順に列記すると
- 1, 5, 12, 22, 35, 51, 70, 92, 117, 145, 176, 210, 247, 287, 330, 376, 425, 477, 532, … (オンライン整数列大辞典の数列 A326)
となる。
性質
編集- n 番目の五角数は 3n − 1 番目の三角数の 1/3 に等しい。また 1 から n 番目までの五角数の相加平均は n 番目の三角数に等しい。
- n 番目の五角数は n からの n 連続整数和で表せる。例. P2 = 2 + 3 、P3 = 3 + 4 + 5
- 五角数は奇数-奇数-偶数-偶数といった順番の繰り返しで現れる。また 1 と 5 以外の五角数は全て合成数である。
- 五角数はオイラーの五角数定理に現れる数である。
- 全ての自然数は高々5つの五角数の和で表すことができる。(→多角数定理)
- 五角数の逆数の無限和は
- である[1]。
脚注
編集関連項目
編集- 図形数
- 多角数
- 三角数
- 平方数(四角数)
- オイラーの五角数定理
外部リンク
編集- Weisstein, Eric W. "Pentagonal Number". mathworld.wolfram.com (英語).