周本 絵梨香(しゅうもと えりか、1988年3月5日 - )は、日本女優である[1]融合事務所所属[2]

しゅうもと えりか
周本 絵梨香
本名 周本 絵梨香
生年月日 (1988-03-05) 1988年3月5日(36歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
身長 164cm[1]
血液型 B型
ジャンル 女優
活動内容 2008年:女優デビュー
事務所 融合事務所
公式サイト yougooffice.com/artist/shumoto_erika/
主な作品
舞台
海辺のカフカ』/『NINAGWAマクベス
尺には尺を』 /
リチャード二世 (シェイクスピア)』 / 『カリギュラ (戯曲)』/ 『薄い桃色のかたまり』/ 『ボクの四谷怪談』/ 『美しきものの伝説』
ドラマ
まっしろ』/『きみが心に棲みついた
火花
映画
あゝ、荒野
残穢 -住んではいけない部屋-
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略歴 編集

琉球大学在学中に役者を志し、蜷川幸雄主宰の『さいたまネクスト・シアター』の設立オーディションに応募、1225名の中から合格し1期生メンバーとなる。

2009年さいたまネクスト・シアター旗揚げ公演『真田風雲録』でデビュー。その後、全てのネクストシアター公演に参加。

2010年『美しきものの伝説』は第18回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。同作では松井須磨子役を務める。

2014年『蒼白の少年少女たちによるカリギュラ』ではカリギュラの情婦セゾニア役を務める。

2018年第21回 鶴屋南北戯曲賞を受賞した『薄い桃色のかたまり』(作・演出岩松了)では、主人公若い男を探す恋人ミドリ役を務めた。

劇団公演以外でも蜷川幸雄作品の多くに出演し、『海辺のカフカ』岡持節子役、『尺には尺を』マリアナ役、『NINAGAWAマクベス』マクダフ夫人役など、重要な役どころを務め劇評でも好評を得ている。

『海辺のカフカ』のワールドツアーでは、ロンドンバービカン・センター、ニューヨークリンカーン・センター、ソウルLGアートセンター、シンガポールエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ公演に参加。

『NINAGAWAマクベス』でもロンドン、プリマス、ニューヨーク、香港、シンガポール公演に参加している。

映像作品では、2013年フジテレビドラマ「ショムニ2013」を皮切りに、2015年TBSドラマ「まっしろ」柴田歩役、2018年TBSドラマ「きみが心に棲みついた」稲垣栞里役でそれぞれレギュラー出演。

他には映画「あゝ、荒野」Netflixドラマ「火花」などに出演している。

現在も蜷川幸雄主宰さいたまネクスト・シアター所属。

出演 編集

舞台 編集

ドラマ 編集

映画 編集

その他 編集

劇評 編集

演劇最強論-ing【連載】ひとつだけ 徳永京子編(2015/9)―『海辺のカフカ』より

そしてもうひとり、さいたまネクスト・シアターの周本絵梨香も、村上春樹が書いた“戦争がもたらす肉体の悲劇”を静かに深く請け負う。夫を軍隊に取られた若い女性の欠落感は、時空に穴だって開けるのだ。ちなみに村上は、初演を開演から少し遅れて観て、その後もう1度、最初から観劇している。芸術新潮9月号のエッセイによれば、5月のロンドン公演をカズオ・イシグロが観て、村上に素晴らしかったと感想を言ったそうだ。

長谷部浩の劇評  TheaterGoer Directory【劇評48】蜷川幸雄の遺作『尺には尺を』。最後の贈り物。より

周本絵梨香のマリアナは、ひたむきさを前面に出して、現代ではありえない行動に説得力を持たせた。 十二月に蜷川は入院しているので、稽古場には立てなかった。それにもかかわらず、まぎれもなく蜷川作品となっているのは、蜷川の演出がいかなるものであるのかを熟知し、蜷川ならばどんなだめ出しをするかを徹底して想像し、検証する作業を怠らなかったからろう。蜷川は、自分が手塩にかけたスタッフ、キャストから最後の贈り物をもらって逝った。そして観客もまた、その贈り物を受け取ることができた。

脚注 編集

外部リンク 編集