和田忠彦
和田 忠彦(わだ ただひこ、1952年3月6日 - )は、日本のイタリア文学者。東京外国語大学名誉教授。イタリア近現代文学、文化芸術論が専門。
長野県長野市生まれ。東京外国語大学在職中は大学院総合国際学研究院(先端研究部門)教授、大学院地域文化研究科長および副学長を務めた。須賀敦子翻訳賞の選考委員長を務める。
学歴編集
職歴編集
受章編集
- イタリア共和国功労勲章コンメンダトーレ
著書編集
単著編集
- 『ヴェネツィア水の夢』(筑摩書房, 2000年)
- 『声、意味ではなく わたしの翻訳論』(平凡社, 2004年)
- 『ファシズム、そして』(水声社, 2008年)
- 『タブッキをめぐる九つの断章』(共和国〈境界の文学〉, 2016年)
共著編編集
- (荻野アンナ、瀬戸川猛資、越川芳明、池内紀、野谷文昭、浅野素女)『世界古本探しの旅』(朝日新聞社, 1998年)
- (仲俣暁生、水越伸)『オンライン・マガジンを読み倒す』(大日本印刷株式会社ICC本部, 1999年)
- (沓掛良彦、亀山郁夫、沼野充義、前田和泉、植松みどりほか)『詩女神の娘たち』(未知谷, 2000年)
- 『イタリア文化55のキーワード』編 ミネルヴァ書房「世界文化シリーズ」, 2015年
- 『ウンベルト・エーコ 薔薇の名前 笑いは知の限界を暴く』NHK出版「100分de名著」。2018年9月放送テキスト
訳書編集
- ウンベルト・エーコ『開かれた作品』篠原資明共訳(青土社, 1984年)- 度々新版
- イタロ・カルヴィーノ『遠ざかる家 建築投機』(松籟社, 1985年)
- カルヴィーノ『パロマー』(松籟社, 1988年 / 岩波文庫, 2001年)
- カルヴィーノ『魔法の庭』(晶文社, 1991年 / ちくま文庫, 2007年)
- カルヴィーノ『むずかしい愛』(福武書店, 1991年 / 岩波文庫, 1995年)
- 『ウンベルト・エーコの文体練習』(新潮社, 1992年 / 新潮文庫, 2000年 / 河出文庫(完全版), 2019年)
- アメーリア・ロッセッリ (it:Amelia Rosselli)『闘いの変奏曲』(書肆山田, 1993年)
- アントニオ・タブッキ『夢のなかの夢』(青土社, 1994年 / 岩波文庫, 2013年)
- ウンベルト・エーコ『エーコの文学講義 小説の森散策』(岩波書店, 1996年 / 岩波文庫, 2013年)
- ロベルト・ロンギ『イタリア絵画史』(it:Roberto Longhi) 丹生谷貴志・柱本元彦共訳(筑摩書房, 1997年 / ちくま学芸文庫, 2020年)
- タブッキ『フェルナンド・ペソア 最後の三日間』(青土社, 1997年)
- ウンベルト・エーコ『永遠のファシズム』(岩波書店, 1998年 / 岩波現代文庫, 2018年)
- カルヴィーノ『サン・ジョヴァンニの道 書かれなかった「自伝」』(朝日新聞社, 1999年)
- エドモンド・デ・アミーチス『クオーレ』(新潮文庫, 1999年 / 平凡社ライブラリー, 2007年 / 岩波文庫, 2019年)
- 『カルヴィーノの文学講義 新たな千年紀のための六つのメモ』米川良夫共訳(朝日新聞社, 1999年)
- 『アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ』(岩波文庫, 2011年)- 改訳版
- 『水に流して カルヴィーノ文学・社会評論集』大辻康子・橋本勝雄共訳(朝日新聞社, 2000年)
- ピーノ・アルラッキ (it:Pino Arlacchi)『名誉を汚した男たち』(新潮社, 2000年)
- タブッキ『他人まかせの自伝 あとづけの詩学』花本知子共訳(岩波書店, 2011年)
- タブッキ『時は老いをいそぐ』(河出書房新社, 2012年)
- タブッキ『いつも手遅れ』(河出書房新社, 2013年)
- マリオ・ジャコメッリ/シモーナ・グエッラ編『わが生涯のすべて』石田聖子共訳(白水社, 2014年)
- タブッキ『イザベルに ある曼荼羅』(河出書房新社, 2015年)
- タブッキ『とるにたらない ちいさないきちがい』(河出書房新社, 2017年)
- 『ウンベルト・エーコの小説講座』小久保真理江共訳(筑摩書房, 2017年)
- ウンベルト・エーコ『女王ロアーナ、神秘の炎』(岩波書店(上・下), 2018年)
- カルヴィーノ『魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇』(岩波文庫, 2018年)
- ウンベルト・エーコ『文学について』(岩波書店, 2020年)
- 『ウンベルト・エーコのテレビ論集成』(河出書房新社, 2021年)監訳