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唐獅子牡丹』(からじしぼたん)は、日本の楽曲。日本映画昭和残侠伝シリーズの主題歌として高倉健が劇中でも歌った曲の歌詞を改変したもの。1960年代にヒットした[1]。「義理と人情を秤にかけりゃ」で始まる歌詞は、劇中での高倉の決め台詞「死んでもらいます」と共に流行語になった[2]。多くのアーティストにカバーされている。

作詞は矢野亮水城一狼、作曲は水城一狼。映画では作詞は水城一狼・佐伯清、作曲は菊池俊輔クレジット表記となっている。

映像作家の岡田喜一郎は「高倉の歌は、決して上手ではないが、不器用な男の心情が伝わってくる」と評している[3]

レコードでは3番までの収録だが、歌詞は7番まで存在する[4]

1970年三島由紀夫楯の会とが市ヶ谷駐屯地占拠する際に、市ヶ谷へ向かう車中で本曲を歌ったという逸話がある[5][6]

全共闘の学生たちがバリケードストライキを行った際に、バリケードの内側で好んで本曲を歌ったと言われている[7][8]

出典編集

  1. ^ 宮本久雄金泰昌『文化と芸能から考える公共性』東京大学出版会、2004年、27頁。ISBN 978-4130034357
  2. ^ “高倉健さん死去83歳『幸福の黄色いハンカチ』”. 朝日新聞. (2014年11月18日) 
  3. ^ 岡田喜一郎『昭和歌謡映画館: ひばり, 裕次郎とその時代』中央公論新社、2009年、299頁。ISBN 978-4121503244
  4. ^ 久世光彦『みんな夢の中 - マイ・ラスト・ソング 2』文藝春秋、1997年、[要ページ番号]ISBN 978-4163535005
  5. ^ 古賀重樹 (2012年6月4日). “11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち 「時代への落とし前」の迫力”. 日本経済新聞夕刊. 2018年8月17日閲覧。
  6. ^ 福間良明『殉国と反逆 「特攻」の語りの戦後史』青弓社、2007年、158頁。ISBN 978-4787220226
  7. ^ 掛尾良夫『『ぴあ』の時代』小学館、2013年、11頁。ISBN 978-4094088168
  8. ^ 阿部恒久大日方純夫天野正子『男性史3: 「男らしさ」の現代史』日本経済評論社、2006年、39頁。ISBN 978-4818818866