大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い

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大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い」(おおきなたまねぎのしたで はるかなるおもい)は、1989年10月21日に発売された爆風スランプ15枚目のシングル。

大きな玉ねぎの下で
〜はるかなる想い
爆風スランプシングル
初出アルバム『I.B.W.
B面 どんなもんだい
リリース
ジャンル J-POP
レーベル CBS/SONY RECORDS
作詞・作曲 作詞:サンプラザ中野
作曲:嶋田陽一
チャート最高順位
爆風スランプ シングル 年表
リゾ・ラバ -Resort Lovers-
1989年
大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い
(1989年)
45歳の地図(辛口生ヴァージョン)
1990年
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解説 編集

1985年発売2ndアルバム『しあわせ』収録「大きな玉ねぎの下で」のリメイクである。

表題曲の題名の「大きな玉ねぎ」とは、日本武道館東京都千代田区)の屋根の上に乗っている擬宝珠である。その擬宝珠が「大きな玉ねぎ」に見えるというところからタイトルが付けられた。実際に同曲のプロモーションビデオでは、爆風スランプの日本武道館ライブで「Runner」を歌っているところの映像が一部使われている。

歌詞の内容はライブの日に武道館で待ち合わせを約束したペンフレンドの女の子が予定の時間に結局来ずに終わったという失恋ソングだが、これは1985年に爆風スランプにとって初の武道館ライブをレコード会社に決められた際、武道館へのプレッシャーから「自分達で武道館が満員になるわけがないから席が空いている事の言い訳になるような歌を作ろう」という考えに至った事がきっかけで書いたとサンプラザ中野は話している[1][2]。更に、歌い出しのこの歌詞から入れば「ペンフレンドなんかいるんだ?」みたいにまずファンの笑いはつかめるだろうと考えたが、曲を作っていくうちに「いい歌になっちゃった」とも話している[2]

第40回NHK紅白歌合戦でも歌われ、また1990年初め頃にはコスモ石油のCMソングに使われた。

爆風スランプのメンバーが出演した松竹映画『バトルヒーター』の主題歌になっている。

同曲のアンサーソングYURIMARIの「初恋〜はるかなる想い〜」がある。

2008年12月31日に日本テレビ系列で放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』大晦日年越しSP『絶対に笑ってはいけない新聞社24時』では、メインボーカルのサンプラザ中野くんによる替え歌が歌唱された。(曲名は『大きな玉ねぎのそばで〜腫れ上がるお尻〜』)

2012年8月18日のDDT日本武道館大会『武道館ピーターパン』では、DDT社長の高木三四郎の依頼で特別バージョンが制作され、大会オープニングで披露された。

歌詞の一部に九段下駅から日本武道館へ向かう情景が描かれていることから、2015年5月21日より九段下駅の東京メトロ東西線ホームの発車メロディ(発車サイン音)として使用されている。編曲は向谷実が手掛けた[3]

収録曲 編集

 
日本武道館の擬宝珠
  1. 大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い
    作詞:サンプラザ中野 作曲:嶋田陽一 編曲:BAKUFU-SLUMP、松原幸広
  2. どんなもんだい
    作詞:サンプラザ中野 作曲:Newファンキー末吉 編曲:BAKUFU-SLUMP

収録アルバム 編集

カバーした主な歌手 編集

  • 山崎まさよし - 『COVER ALL HO!』(2007年10月31日発売、UPCH-20052)収録
  • 沢田知可子 - 『UTATANE』(1993年4月14日発売、TACX-2395)収録
  • 田中雅之 - 『We Love Bakufu Slump』(2011年12月25日発売、BTYS-1002)収録
  • 佐々木真央 - 『佐々木真央』(2015年3月25日発売、VICL-64316)収録
  • DISH// - 『JK//』(2017年3月29日発売、SRBL-1742)収録
  • BILLIE IDLE - 『僕らまだちっぽけな頃の話』(2019年5月22日、DDCZ-2232)収録
  • 優里 - 『詩-80's』(2023年10月4日、BVCL-1319)収録

脚注 編集

関連項目 編集