太平八田
太平八田(たいへいはった)は秋田県秋田市にある大字。郵便番号は010-1101。住居表示未実施地区。
太平八田 | |
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北緯39度45分46.69秒 東経140度11分58.24秒 / 北緯39.7629694度 東経140.1995111度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 秋田県 |
市町村 | 秋田市 |
人口 | |
• 合計 | 625人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
010-1101 |
市外局番 | 018[2] |
ナンバープレート | 秋田 |
地理
編集秋田市の東部、太平地区の中では西部から北部にかけて位置する。中央部を北東から南西に八田川が流れ、南西部の八田集落南側で太平川に合流する。八田集落付近を秋田県道28号秋田岩見船岡線が東西に走り、集落東部で秋田県道232号太平山八田線が分岐して地区奥部の上八田・堂ノ前・木曾石集落へ向かう。太平川・八田川流域に農地が拓けている他は山林地帯である。県道232号の末端は太平山登山道の金山滝コースに直結する(かつては山頂まで県道指定されていた)。
北西は山内、北は仁別、東は太平黒沢・太平寺庭・太平目長崎、南は下北手松崎、西は柳田に隣接する。
小字
編集41の小字が現存する[3]。
- 字荒巻(あらまき)
- 字一ノ沢(いちのさわ)
- 字鷽越(うそごし)
- 字打越(うちこし)
- 字梅木台(うめきだい)
- 字大石(おおいし)
- 字扇田(おおぎだ)
- 字大岱下(おおだいした)
- 字大滝ノ沢(おおたきのさわ)
- 字金釜(かながま)
- 字金山(かなやま)
- 字上町内(かみちょうない)
- 字上八田(かみはった)
- 字川崎(かわさき)
- 字木曾石(きそいし)
- 字香炉沢(こうろざわ)
- 字琴ケ沢(ことがさわ)
- 字才ノ崎(さいのさき)
- 字猿田沢(さるたざわ)
- 字下町内(しもちょうない)
- 字関口(せきぐち)
- 字滝ノ沢(たきのさわ)
- 字館ケ沢(たてがさわ)
- 字館ノ下(たてのした)
- 字田屋ノ前(たやのまえ)
- 字月見沢(つきもざわ)
- 字寺野(てらの)
- 字堂ノ前(どうのまえ)
- 字樋ケ沢(とよがさわ)
- 字長橋(ながばし)
- 字二手ノ又(にてのまた)
- 字八田(はった)
- 字稗田(ひえだ)
- 字平ノ脇(ひらのわき)
- 字藤ノ崎(とうのさき)
- 字細田(ほそだ)
- 字松沢(まつざわ)
- 字屋敷田(やしきだ)
- 字谷地(やち)
- 字矢櫃(やびつ)
- 字和岱(わだい)
河川
編集歴史
編集文禄元年8月22日(1592年9月27日)の「秋田家分限帳写」に「八田(面)村 552石余」とあるのが初見資料である(秋田図書館所蔵文書)[4]。「慶長6年秋田家分限帳」にも「八反村」の表記で、20石知行4件・17石知行3件の記録がある[4]。一部氏を主とする古館があり、旧地名の「三部」から一部を取って地名を「二部」に改めたという[5]。八田川の別名を二部川(にんぶがわ)ともいう[4]。
江戸時代を通じて久保田藩領の大村で、「正保国絵図」では本田当高590とされている[5]。「享保黒印高帳」では村高879石余・当高994石余(うち本田856・本田並82・新田56)[5]。「享保郡邑記」では112軒あって、うち枝郷の木曽石・関口・竹野前・弐部(にんぶ)の4ヶ村分が59軒となっている[5]。「寛政村附帳」では親郷目長崎村の寄郷とされ、当高990石余(うち蔵分813、給分177)[5]。「秋田風土記」では108戸があり、枝郷は関口・竹野沢・二部・木曽石で、合わせて1,000石[5]。
沿革
編集- 1873年(明治6年)3月 - 大区小区制の改正に伴い、秋田郡八田村は秋田県第1大区6小区に属した[6]。
- 1874年(明治7年)11月10日 - 八田学校が開校する[7]。
- 1884年(明治17年)頃 - 郡区町村編制法の下で、南秋田郡目長崎村・八田村・中関村・寺庭村・黒沢村・山谷村が連合。戸長役場は目長崎村に設置される[5]。
- 1887年(明治20年) - 連合6ヶ村の戸数491、人口3,095(地方行政区画便覧)[8]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、連合6ヶ村が合併し南秋田郡太平村が発足。太平村大字八田となる[5]。
- 1948年(昭和23年)7月 - 秋田市立太平小学校木曽石分校が開校[9]。
- 1954年(昭和29年)10月1日 - 太平村が秋田市へ編入されたことに伴い、名称に「太平」を冠した上で秋田市の大字となる[10]。
- 2007年(平成19年)3月31日 - 木曽石分校が太平小学校へ統合され閉校[9]。
字域の変遷
編集地区内で町名整理・住居表示実施その他に伴う区画変更は行われていない。
世帯数と人口
編集2016年(平成28年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
太平八田(小字全域) | 225世帯 | 625人 |
交通
編集鉄道
編集地区内に鉄道路線・駅は無い。最寄り駅はJR東日本奥羽本線・羽越本線・秋田新幹線の秋田駅。
バス
編集- 秋田中央交通
- 《太平線》 - 八田入口 - 八田下丁 - 八田中丁 - 八田上丁 -
- 秋田中央トランスポート
- 《木曽石コース》 八田上丁 - 藤崎 - 仁部下丁 - 仁部上丁 - 和岱入口 - 堂の前 - 公民館前 - 木曽石下丁 - 木曽石
道路
編集- 秋田県道28号秋田岩見船岡線
- 太平街道
- 秋田県道232号太平山八田線
- 大畑林道
- 木曽石林道
- 羽黒林道
- 金山滝林道
施設
編集字上八田
編集- 七面観音堂
字琴ケ沢
編集- 太平八田ポンプ場
字田屋ノ前
編集- 上八田公民館
字寺野
編集- グラススタジオ ヴェトロ
字堂ノ前
編集- 秋田市立太平小学校木曽石分校(2007年閉校)
- 木曽石公民館
- 三吉神社
字樋ケ沢
編集- 相染神社
字八田
編集- 秋田市上下水道局太平八田増圧ポンプ場
- 八田公民館
- 正應寺
- 保食神社
字稗田
編集- 太平和岱ポンプ場
字藤ノ崎
編集- 相染神社
- 老人ホーム太平荘
字細田
編集- 宮原果樹園
字松沢
編集- 太平錦鯉センター
字和岱
編集- 木村養魚所
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」1980年
- 「秋田市史 第四巻 近現代I 通史編」秋田市編、2004年
- 秋田市 地名小辞典
脚注
編集- ^ a b “秋田市年齢別・地区別人口(平成28年10月1日現在:平成27年国勢調査からの推計値)”. 秋田市 (2017年2月1日). 2017年7月7日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
- ^ 秋田市 地名小辞典 町名一覧 タ
- ^ a b c 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」p.540。
- ^ a b c d e f g h 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」pp.540-541。
- ^ 「秋田市史 第四巻」p.18。
- ^ 「秋田市史 第四巻」p.86。
- ^ 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」p.389。
- ^ a b 広報あきたオンライン 2007年3月16日号
- ^ 「角川日本地名大辞典 5 秋田県」p.541。