太田昌克

日本のジャーナリスト (1968-)

太田 昌克(おおた まさかつ、1968年 - )は、日本のジャーナリスト共同通信社編集委員・論説委員[1]。早稲田大学客員教授[2]、長崎大学客員教授[3]。博士(政策研究)。

経歴 編集

富山県生まれ。1987年富山県立砺波高校卒業。1992年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。

1992年、共同通信社入社。広島支局、大阪社会部(大阪府警察本部担当)、高松支局、外信部、政治部(外務省、首相官邸担当)を経て、2003年から2007年まで、同社ワシントン特派員として、国務省、ホワイトハウス、連邦議会などを担当。その間、広島支局時代以来のテーマである核兵器の問題を取材し続けた。

1999年から2000年には、フルブライト・プログラム留学制度で米・メリーランド大学にリサーチ・フェローとして研修駐在。「米国立公文書館等の資料を基に戦中、戦後の隠れた史実を発掘」したとして、2006年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞[4]

2007年秋から1年間休職し、政策研究大学院大学(GRIPS)博士課程に進学。

2010年「『核の傘』の構築をめぐる歴史的分析――同盟管理政策としての核密約」で博士(政策研究)取得[5]。「核持ち込み密約は外務官僚が管理――歴代四次官が証言」など核密約に関する一連の報道で、2009年度平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)受賞[6]

2018年10月からは、共同通信社に在職したまま、テレビ朝日が全国ネット向けに制作する報道・情報番組でコメンテーターを担当。2020年3月27日までは『ワイド!スクランブル』→『大下容子ワイド!スクランブル』の火曜日、2020年3月30日以降は『報道ステーション』の月・火曜日にレギュラーで出演している。ちなみに、『報道ステーション』では福岡ソフトバンクホークスのファンであることを公言している。

著書 編集

単著 編集

  • 『731免責の系譜――細菌戦部隊と秘蔵のファイル』(1999年、日本評論社)
  • 『盟約の闇――「核の傘」と日米同盟』(2004年、日本評論社)
  • 『アトミック・ゴースト』(2008年、講談社)
  • 『日米「核密約」の全貌』(2011年、筑摩選書)
  • 『秘録――核スクープの裏側』(2013年、講談社)
  • 『日米〈核〉同盟――原爆、核の傘、フクシマ』(2014年、岩波新書
  • 『日本はなぜ核を手放せないのか――「非核」の死角』(2015年、岩波書店
  • 『偽装の被爆国――核を捨てられない日本』(2017年、岩波書店)
  • 『核の大分岐――既存秩序の溶解か新規秩序の形成か』(2021年、かもがわ出版
  • 『日米中枢9人の3.11――核溶融7日間の残像』(2022年、かもがわ出版)

共編著 編集

脚注 編集

  1. ^ https://www.iwanami.co.jp/book/b309280.html
  2. ^ https://www.waseda.jp/fpse/gsps/about/faculty/alphabet/
  3. ^ http://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/about/staff
  4. ^ http://www.kyodonews.jp/company/history.html
  5. ^ http://www.grips.ac.jp/jp/dtds3/masakatsu_ota/
  6. ^ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000187182

外部リンク 編集