尿道口
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尿道口(にょうどうこう)は、泌尿器の一部で、尿の出口のこと。外尿道口(がいにょうどうこう)とも言う。男性の場合、射精時に精液を放出するので、生殖器の一部にも分類される。
形状編集
男性と女性では尿道口の形状は大きく異なる。
男性の尿道口は排尿の他、射精にも用いられるため、穴自体は女性に比べて大きく、縦に切れ目の入ったような形状をしている。陰茎亀頭の先端中心に開いている。割礼を受けていない陰茎の場合は、勃起していない限り包皮に覆われ、保護されている。放尿する際は包皮との間に尿が溜まるのを避けるため、包皮を後方へ引っ張り、尿道口を露出して排尿するのが一般的である。
女性の尿道口は排尿にしか使わない場合がほとんどであるため男性と比べるとかなり小さい。通常、直径1mmにも満たない穴で、膣前庭の中央に開いている。普段は陰唇(小陰唇と大陰唇)に隠れており見えにくい位置にある。脚を大きく開き手で陰唇を左右に拡げることで、クリトリスと膣口の間から確認できる。 また、陰毛で隠れている女性もいる。
泌尿器としての尿道口編集
腎臓で血液から生産された尿は、尿管を経て膀胱に蓄積される。その後尿道を通り、尿道口から排出される。
男女問わず基本的にヒトが排尿をするときは、手を使うか体勢を変えるなどして周囲の肉や皮膚を引っ張り、尿道口が露出している状態のまま尿を射出する。これは、吹き出した尿が足や衣服にかかったり辺りに飛び散ることなくまっすぐ放出させる、また、尿の出口が狭まり出るスピードが遅くなるのを防ぐなど、スムーズに排尿をするために行われる。
男性の排尿を外から眺めると、尿道口から出た尿が180度回転しているように見える。これは尿道の管が陰茎内部でよじれているために起こる[1]。
生殖器としての尿道口編集
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男性の場合編集
上の写真の男性は自身の手で勃起した陰茎を握り擦ることで快感を得て気持ちよくなった後、我慢が出来なくなって尿道口から精液を垂れ流し絶頂的な快感(オーガズム)を感じている。つまり男性はオナニーによって射精をしているのである。
このようにオナニーやセックスの間に射精[注釈 1]をする際、尿道口は女性の膣口に対して精子を含む精液が放出される出口にあたる。女性とのコンドームを使用しないセックスの中で起こる膣内射精の場合、男性の尿道口を最後に女性の膣内へ精子が送り出される。
- 性的興奮時
男性が性的興奮を感じると、尿道で尿道球腺液(カウパー液)が分泌される。これは陰茎を膣へ挿入する時の潤滑油としての役割や、精子への負担軽減の効果があると考えられている[3]。 陰茎が勃起することで、尿道内の圧力により尿道口から滴るように放出される。
- 射精時
陰茎が勃起すると、精液が膀胱へ逆流するのを防ぐため、膀胱の出口の内尿道括約筋が収縮し、膀胱につながる尿道が塞がれる。同時に、精巣で作られた精子は精管、前立腺を通る。陰嚢からの分泌物と混合して精液となったのち、外尿道括約筋が収縮し外尿道括約筋だけが緩むことで精液が押し出され、尿道口から射精される[4][5](同時に性的快感の最高点オーガズムに至る)。
なお、まだ精通を迎えていない男児は、オーガズムに達しても射精しないドライオーガズムに至る。
女性の場合編集
女性の尿道口について、通常の性行為には用いないので、生殖器とは呼べない器官である。しかし、性行為中の役割が全く存在しないわけでもない。
セックスやオナニーの際、女性がオーガズムにいたる直前やその最中に性感帯を刺激し女性器への性的快感を与え続けると、潮吹きが起こり、尿道口から液体を噴射することがある。放射される液体は尿と同様の成分であるが、色は透明、又は薄い黄色であることが多い[6]。潮吹きによって得られる快感は個人によってまちまちであり、全く気持ちいいと感じない女性もいる。 性行為中の激しい快感による失禁とは異なる。 潮を吹かない女性もいる。
潮吹きはアダルトビデオ等アダルト業界では重要なコンテンツの1つに分類され、女性における尿道・尿道口に性的イメージを抱く人も多くいる。
潮吹きができる男性もいる。
性感帯編集
尿道口から性的に快感を得る方法としては、「尿道口内部や穴付近を軽く刺激する」 「尿道口から異物を挿入し、尿道内を刺激する」などが挙げられる。オナニーとして自ら弄る、もしくはSMプレイなどで相手に弄られる等で快感が得られる。
男性がこの方法でオナニーをすると、射精による開放感のような快感とは異なる、内部から湧き上がるような性的快感を感じ、ドライオーガズム(メスイキ)に至る。