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尿道(にょうどう、: Urethra)は、哺乳類泌尿器に分類される器官のひとつで、尿膀胱から体外へ排泄されるときに通る管のこと。男性の場合、膀胱の出口で精管が接続されており、射精時には、精子を含む精液を運ぶ管でもあるので、生殖器でもある。

概要編集

 
男性器の断面図
 
女性器の断面図

ヒトの場合編集

骨盤内にある膀胱から恥骨結合の下を通って、外陰部へと続く。女性では、膣前庭に開口するが、男性では、膀胱を出ると、前立腺の中心を貫通し、その後、陰茎内部の尿道海綿体を通って、陰茎亀頭先端に開口する。そのため、男性と女性とで尿道の形状が大きく異なる。男性の尿道は成人で16から20cmの長さがあり、細いのが特徴。一方、女性の尿道は太く、長さは3から4cmと、男性よりもかなり短い。これが、女性のほうが尿路感染症を起こしやすい原因であるといわれる。尿道には、膀胱を出たあとに、尿道周囲の筋肉が発達して、内部の尿の通行を妨げる尿道括約筋がある。この筋肉は随意筋で、意識的に尿を我慢するときに用いられる。

尿道の壁の構造は、内側に粘膜があり、その外に主に2層の平滑筋が存在するのが基本であるが、男性の尿道海綿体内では平滑筋層は明確ではない。尿道内部の壁の潤滑剤としての粘液を分泌する尿道腺と呼ばれる小型の分泌腺が多数存在し、尿道の内壁を湿らせている。内側の粘膜は、女性では、膀胱のごく近くでは膀胱と同じ移行上皮であるが、それ以外のほとんどは重層扁平上皮である。一方、男性では、膀胱の近くでは移行上皮、その後、前立腺内を通るときは前立腺の上皮と同様の多列円柱上皮となり、陰茎内では、独特の重層円柱上皮、亀頭部で重層扁平上皮と、様々に形を変える。

関連項目編集