三笠駅 (北海道)

かつて北海道三笠市にあった北海道旅客鉄道の駅
幌内太駅から転送)

三笠駅(みかさえき)は、北海道三笠市本町にかつて存在した、北海道旅客鉄道(JR北海道)幌内線廃駅)である。電報略号カサ事務管理コードは▲131502[2]

三笠駅
復元された旧幌内太駅舎(2007年5月)
みかさ
Mikasa
地図
所在地 北海道三笠市本町
北緯43度14分27.3秒 東経141度52分42.5秒 / 北緯43.240917度 東経141.878472度 / 43.240917; 141.878472座標: 北緯43度14分27.3秒 東経141度52分42.5秒 / 北緯43.240917度 東経141.878472度 / 43.240917; 141.878472
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
電報略号 カサ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1882年明治15年)11月13日[1]
廃止年月日 1987年昭和62年)7月13日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 幌内線
キロ程 10.9 km(岩見沢起点)
萱野 (4.6 km)
(1.2 km) 幌内住吉
所属路線 幌内線(支線)
キロ程 0.0 km(三笠起点)
(3.9 km) 唐松
備考 幌内線廃線に伴い廃駅
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歴史 編集

 
1976年の三笠駅と周囲750m範囲。左が岩見沢方面。右が幾春別方面。右下が貨物支線になった幌内方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

1878年(明治11年)当時の開拓事業停滞の打開策として打ち出された炭田開発の一環として、茅沼炭鉱に次いで開山した北海道内2番目の炭鉱である幌内炭鉱から、札幌を経由して小樽港まで石炭を運ぶ目的のために敷設された北海道内最初の鉄道である幌内鉄道の主要駅として幌内太駅の名称で開業した。先に開通していた手宮 - 札幌間の手宮駅、住吉駅(現:南小樽駅)、銭函駅札幌駅に次いで、同時開業の江別駅幌内駅と並んで北海道内で5番目に古い駅であった。

年表 編集

駅名の由来 編集

開設時の駅名「幌内太」は、幌内川(三笠幌内川)が幾春別川に合流する地点を指したアイヌ語、「ポロナイプトゥ(poronay-putu)」(幌内川の・口)から名づけられたが、1906年(明治39年)に市来知、幌内、幾春別の3村合併が合併し「三笠山村」が発足しており、その後1942年昭和17年)9月の町制施行に伴い「三笠町」となったことから、1944年(昭和19年)4月に駅名も改称となった[4]

駅構造 編集

1面1線の単式ホームと1面2線の島式ホームを複合した計2面3線のホームと線路を有する、列車行き違い可能な有人駅で、ホーム間は跨線橋で結ばれていた。幌内方面の線路は当駅の岩見沢方で分岐しており、幌内方面への列車は当駅のホームに直接入線できない配線であった。 また、機関庫開設当初はデルタ線(Y線)、後に転車台入換設備が設けられた。

駅周辺 編集

駅跡 編集

現在、三笠駅は三笠鉄道村三笠ゾーン(クロフォード公園)として現在も活用されており、跨線橋とホームが現存している。廃止後、駅舎を取り壊し、初代駅舎を再現した上で再整備されている。

隣の駅 編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
幌内線
萱野駅 - 三笠駅 - (幌内住吉駅) - 幌内駅
幌内線(支線)
三笠駅 - 唐松駅
※三笠 - 幌内間は廃止当時は貨物線。幌内住吉駅は三笠 - 幌内間の旅客営業が廃止された1972年(昭和47年)に廃駅。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、841頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、222頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ “日本国有鉄道公示第29号”. 官報. (1981年5月23日) 
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、60-61頁。ASIN B000J9RBUY 

関連項目 編集

外部リンク 編集