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広州地下鉄3号線(こうしゅうちかてつ3ごうせん)、別名南北快線は、中華人民共和国広東省広州市を走る広州市地下鉄道総合公司地下鉄である。

広州地下鉄3号線 (空港快線)
シンボルマーク
3号線体育西路駅4番缐
3号線体育西路駅4番缐
基本情報
現況 営業中
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
所在地 広東省広州市
種類 地下鉄
路線網 広州地下鉄
起点 機場北駅天河客運駅
終点 番禺広場駅、(支線:体育西路駅
駅数 30(全線開通時:34駅)
路線記号 GZM3
路線番号 3
路線色 橙色
開業 2005年12月26日
(13年前) (2005-12-26
所有者 広州市地下鉄道総合公司
運営者 広州地鉄運営事業总部運営三中心車務五部
路線構造 地下
車両基地 嘉禾車両段
車両段
使用車両 開業当初時:シーメンス製3輌固定編成
編成増加時:国産B型車輌が3両固定編成を2つ繋げた6輌編成。
路線諸元
路線距離 65.31km(最終完成時:74.01km)
営業キロ ?km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
複線区間 全区間
電化区間 全区間
電化方式 直流1,500V 架空電車線方式
最高速度 120 km/h
正縮尺で描かれた広州地下鉄3号線の路線図。
GZMTRLine3InScale.png
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目次

概要編集

広州地下鉄3号線は本線と支線の2路線があり、本線は機場北駅から番禺広場駅まで、支線は天河客運駅から体育西路駅までを結ぶ。

本線は白雲区花都区の境界にある広州白雲国際空港第2ビルの地下が起点であり、機場高速と106号国道を南下し続けて、2号線との乗換駅である嘉禾望崗駅へ向かう。この駅で南東に方向を変え、白雲山の東側を掠めて中国国鉄のターミナル駅である広州東駅を南北に貫通する。広州東駅からは南へ進路をとり、天河城を始めとする繁華街に位置する体育西路駅と広州の新都心に位置する珠江新城駅を通る。この二駅は広州地下鉄でも乗降客数が特に多い駅であり、ラッシュ時は非常に混雑する。その南側にある珠江を渡り、東側に広州塔を掠める。その後は新光快速に沿って南下し、番禺区に入ると方向を南東に変えて、広州最大の遊園地である長隆歓楽世界の最寄り駅となる漢渓長隆駅を通り、終点の番禺広場駅に到着する。

支線は天河客運駅を起点とし、華南農業大学華南理工大学に向かって南東に向かう。五山駅から先は南西に向きを変えて五山路の地下を通り、広深線及び公園快速路を交差する。崗頂駅からは天河路を西に進み、天河スポーツセンターの南側で円弧型の線形で南に向きを変えて、終点の体育西路駅に到着する。

3号線の車両基地は嘉禾望崗駅の北東側との東側に設けられており、嘉禾望崗駅の車両基地は2号線と共用している。

1号線2号線と比較して、車体規格やトンネル断面積が小さい。営業最高速度は120km/h(車両最高速度は135km/h)で、地下路線としては中国大陸最速である。

路線データ編集

 
3号線の路線図。

沿革編集

1997年当時の計画では、地下鉄5号線は環状線として計画されていたが、そのうちの体育西路から客村間までの区間が現在における3号線の一部に当たる。2000年に、それまで広州市の南隣に位置していた番禺市が広州市番禺区として編入され、天河区西部の開発が始まった。このため当路線は広州東駅から番禺広場までの新線に独立して計画されることになった。同時に体育西路から天河客運駅までの支線、新白雲国際空港と広州東駅を結ぶ空港快速線の計画が浮上した。

2003年の計画で、空港快速線は3号線に統合され、白雲山の東側を通るルートに改められた。南側の終点は番禺広場の東にある広州ニュータウンを経て、南沙までに延長された。

2001年12月26日に大塘駅が試験区間として着工し、2003年1月26日に竣工。この駅が初めて竣工された駅となった。大塘駅は3台のトンネルボーリングマシンの起点となり、工程を制御する役割を果たした。本線と支線が分岐する体育西路駅は5月18日に着工し、既存路線である1号線の80cm下にホームが設けられた。

3号線が最初した区間である広州東駅 - 客村間は、2005年12月26日午後2時に開業した。開業当初は3両編成が使用されていた。2006年11月20日から40日間営業を休止し、延伸開業前の最終調整を実施。12月30日に再開業し、一期区間が全線開通した。運行系統は天河客運駅 - 番禺広場間、広州東駅 - 体育西路間に改められた。廈車両基地も正式に共用された。一期区間の開通後も3両編成が使用され、計画では列車間隔を3分まで短縮し、運転本数を増やすことで輸送力を賄う「小編組、高密度」を宣伝した。この設計思想はその後の4号線、5号線、6号線そして広仏線等の建設に影響した。

2007年5月14日、3号北線(もともとの空港快速線)は17.03kmの高架区間を全て地下区間に変更した。これにより広州市政府は10億元の追加投資をし、9ヶ月の工期延長となった。また投資額を抑えるため、もともとあった快速運転の設計は取り消され、空港快速線としてのサービスは実現できなくなった。2008年6月24日、広州市建設委員会の要求により、永泰駅(現在の白雲大道北駅)と同和駅の間に永泰東駅(現在の永泰駅)を設けることになった。

2010年1月28日、3号北線の開業により必要な6両編成の車両を購入。3月21日早朝、広州のマスコミ記者は3号線の廈車両基地で、既存の3両編成を連結して6両編成する工程を取材した。4月20日から3号線の広州東駅 - 体育西路間で、先行して6両編成に置き換えた。4月28日から天河客運駅 - 番禺広場間でも6両編成に置き換えられ、3号線全線で6両編成が運行されるようになった。

10月10日、嘉禾望崗駅から竜帰駅までの連絡通路において、コンクリートの圧縮強度が設計基準を満たしていないことが技術者により報告された。しかし、地下鉄会社は構造上の問題はなく、安全であり合格範囲として引き渡され、予定通り10月30日に当該区間を含む機場南 - 広州東間を開通することにした。

2010年10月30日朝、新白雲国際空港で3号線の全線開通式典が盛大に挙行された。午後2時に機場南 - 廣州東駅間が開業し、広州東駅 - 体育西路間の系統が機場南駅まで延伸された。

2017年12月28日正午、9号線の開通に合わせて、同路線との乗換駅である高増駅が開業した。

2018年4月26日朝、広州白雲国際空港の第2ターミナルが共用を開始。同日に機場北駅の営業を開始し、機場南駅に代わって北側の終着駅となった。

2019年1月15日から1月17日の日中にかけて、機場北 - 体育西路間の系統を試験的に番禺広場まで延長運転した。乗換駅である体育西路駅の混雑緩和が確認できたため、1月21日のダイヤ改正により平日ラッシュ時を除く時間帯で機場北 - 番禺広場間の系統が運転されるようになった。

年表編集

使用車両編集

 
3号線の電車
 
ロードマップ
 
手荷物棚
 
車內

開業当初はシーメンス製の3両編成の車両を使用していた。しかし3両では混雑が激しく、2010年から3両編成を2本連結して6両で使用している。この場合、3両目と4両目の間は車内での通り抜けはできない。後に増備された車両は6両固定となっている。(詳細は中国語版を参照)

駅一覧編集

本線編集

  • 駅名欄の背景色がで、駅名が斜体字で表示されている駅は未開業の駅であることを表す。
駅番号 駅名 営業
キロ
接続路線・備考 所在地
日本語 簡体字中国語 英語
330 機場北駅 机场北站 Airport North 66.58   広東省広州市 花都区
329 機場南駅 机场南站 Airport South 65.42  
328 高増駅 高增站 Gaozeng 61.61 9号線 白雲区
327 人和駅 人和站 Renhe 59.15  
326 竜帰駅 龙归站 Longgui 53.78  
325 嘉禾望崗駅 嘉禾望岗站 Jiahe Wanggan 47.48 2号線
324 白雲大道北駅 白云大道北站 Baiyun Dadaobei 45.23  
323 永泰駅 永泰站 Yongtai 44.38  
322 同和駅 同和站 Tonghe 41.04  
321 京渓南方医院駅 京溪南方医院站 Jingxi Southern Hospital 39.65  
320 梅花園駅 梅花园站 Meihuayuan 38.29  
319 燕塘駅 燕塘站 Yantang 36.39 6号線 天河区
318 広州東駅 广州东站 Guangzhou East Railway Station 35.32 1号線
中国国鉄
317 林和西駅 林和西站 Linhexi 34.23 APM線
311 体育西路駅 体育西路站 Tiyu Xilu 25.83 1号線
3号線支線
310 珠江新城駅 珠江新城站 Zhujiang New Town 24.52 5号線
309 広州塔駅 广州塔站 Canton Tower 23.01 APM線 海珠区
308 客村駅 客村站 Kecun 21.86 8号線
307 大塘駅 大塘站 Datang 19.84  
306 沥滘站 Lijiao 17.27  
305 厦滘站 Xiajiao 15.42   番禺区
304 大石駅 大石站 Dashi 12.57  
303 漢渓長隆駅 汉溪长隆站 Hanxi Changlong 10.13 7号線
302 市橋駅 市桥站 Shiqiao 3.86  
301 番禺広場駅 番禺广场站 Panyu Square 0.00  

支線編集

駅番号 駅名 営業
キロ
接続路線・備考 所在地
日本語 簡体字中国語 英語
316 天河客運駅 天河客运站 Tianhe Coach Terminal 33.08 6号線 広東省広州市 天河区
315 五山駅 五山站 Wushan 30.49  
314 華師駅 华师站 South China Normal University 28.90  
313 崗頂駅 岗顶站 Ganding 28.02  
312 石牌橋駅 石牌桥站 Shipanqiao 27.17  
311 体育西路駅 体育西路站 Tiyu Xilu 25.83 1号線
3号線本線

利用状況編集

3行目は広州の新中心軸から、南北、東方向に伸びている。新中心軸にある天河中央オフィス街(天河北、珠江新城)、海珠区、白雲区東部と番禺区の中心にある各ベッドタウンを直結しており、オフィス街に新中心軸の主要なランドマーク(花城広場、広州塔、海珠湖等)がある。また、支線は天河区の西部にある石牌崗頂オフィス街と石牌文教地区を結ぶ。同時に、3号線(北区間)は広州白雲国際空港への空港連絡鉄道として機能しており、また広州の国鉄ターミナル駅の一つである広州東駅にも接続している。南北の起終点にある白雲区、花都区と番禺区は、3号線沿線の各駅にバス路線が接続している。

そのため3号線の開通後は広州市で最も重要な南北交通の大動脈となり、多くの乗客が利用する。2006年に番禺広場まで延伸開業されて以降、ラッシュ時の列車は混雑している。現在は3号線の1日平均輸送量が150万人を超過しており、そのうち番禺広場から天河客運駅までの本線でも100万人を超えている。また、3号線に近接している広州大道等の主要幹線道路がラッシュ時に深刻な交通渋滞が発生していることもあり、地下鉄に乗り換えた市民も少なくない。3号線の輸送量は2号線と同じ程度であるが、3号線はB型車両を採用しており、1編成あたりの輸送力は2号線で採用しているA型車両の約72%に過ぎない。したがって、3号線は終日輸送量が高いままであり、広州地下鉄で最も混雑している路線の一つになっている。3号線は朝夕ラッシュ時に輸送力を増やすための数々の措置を講じているが、依然として需要に応えることはできていない。朝ラッシュ時の列車は非常に混雑しており、市中心部の体育西路駅に近づくに連れて列車が混雑する。ラッシュ時に入場規制を実施する駅数は広州地下鉄で最多であり、市内中心部である天河区の各駅で積み残しが常態化している。

安全性に関するリーク情報編集

2010年10月30日に広州白雲国際空港方面へ開業した地下鉄3号線の北部延伸部について、技術者の鍾吉章がその安全性に関して、当局は「問題なし」としたものの、会社は報告する際の数字を偽造しており、トンネル強度など安全基準をまったく満たしていないと発表した[1][2]。安全検査会社が6カ所を調べ、1カ所のみかろうじて基準を満たしていたが、その他の箇所については、基準値を大きく下回っていたという[1]

脚注編集

関連項目編集